蒲原鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
蒲原鉄道株式会社
Kanbara Tetsudo Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 蒲鉄
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:959-1704
新潟県五泉市村松甲1364番地
設立 1922年9月22日
業種 陸運業
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
一般乗合旅客自動車運送事業
旅行代理店事業ほか
資本金 5200万円
主要子会社 蒲鉄タクシー株式会社
外部リンク 蒲原鉄道株式会社
テンプレートを表示
蒲原鉄道村松駅バスターミナル。右側の3階建部分が本社。1階は旧村松駅。現在は蒲鉄トラベルの店舗兼定期券発売所となっている

蒲原鉄道株式会社(かんばらてつどう、Kanbara Tetsudo Co., Ltd. )は、新潟県五泉市(旧中蒲原郡村松町)に本社を置くバス会社。高速バスを1路線運行しているのをはじめ、五泉市のコミュニティバスの運行業務を一部受託しているほか、貸切バスタクシー旅行代理業等も行っている。1999年まで蒲原鉄道線2010年9月30日までは路線バスも運行していたが全路線が廃止された。地元では「蒲鉄(かんてつ)」と略称される。

本社所在地[編集]

  • 新潟県五泉市村松甲1364(村松駅バスターミナル内)

歴史[編集]

  • 1922年9月22日 - 設立
  • 1923年10月20日 - 鉄道線・村松 - 五泉間開業
  • 1930年7月20日 - 同・東加茂 - 村松間開業
    • 10月20日 - 同・加茂 - 東加茂間が開業し、鉄道線が全線開通
  • 1951年5月9日 - 路線バスの運行を開始
  • 1953年3月18日 - 貸切バス事業を開始
  • 1972年1月8日 - 旅行業の取扱いを開始
  • 1980年11月6日 - 現社屋・村松駅新駅舎が竣工(旧駅舎は北蒲原郡安田町(現阿賀野市)に移築、現安田民俗資料館本館)
  • 1985年4月1日 - 鉄道線・加茂 - 村松間が廃止、路線バスに転換
  • 1994年7月29日 - 高速バス・新潟線を開設
  • 1999年10月4日 - 鉄道線・村松 - 五泉間が廃止され全線廃止、代替策として並行する路線バス「五泉線」を増発して対応
  • 2002年11月1日 - 蒲原鉄道・蒲鉄小型バスの一般路線バスを全路線廃止、村松町(当時)・五泉市・加茂市の出資による廃止代替バスに転換し、蒲鉄小型バスが運行業務を受託(その後、五泉・加茂両市内の一部路線はコミュニティバス等に転換。詳細は後述)
  • 2010年10月1日 - 蒲鉄小型バスの自治体共同運行バス(2006年秋までの廃止代替バスに該当する制度)を全路線廃止、五泉市のコミュニティバス「ふれあいバス」とデマンド乗合タクシー「さくら号」に転換し、ふれあいバスの運行業務の一部を受託開始

路線[編集]

路線バス・コミュニティバス[編集]

蒲鉄小型バスの路線バス車両。各車両の行先表示は、以前は方向幕を使用していたが、のちにフロントに白色のアクリル板を掲出する方式となった
五泉駅前バス停で発車を待つ路線バス車両。在籍車両は大型から小型まで幅広く、またその多くが他社からの転籍である
蒲原鉄道の高速バス車両。貸切バス車両も同様のカラーリングを使用している

路線バスは現在、五泉市が基幹バスと位置付けているコミュニティバス「五泉市ふれあいバス」1路線と、加茂市が独自で運行業務を行っているコミュニティバス「加茂市営市民バス」の一部路線で、それぞれ運行業務の一部を受託している。

蒲原鉄道では1999年10月4日の鉄道線全線廃止に伴って、村松駅前 - 五泉駅前間を運行する路線バス「五泉線」の増発を行い、加えて運行区間を新潟県立五泉高等学校新潟県立村松高等学校へ延伸して通学者の利便性を確保した。のちに村松駅前と村松地区東部の集落とを連絡する「川内線」と運行系統が統合され「五泉・川内線」に改称した。

しかし路線バス事業自体の収支は芳しくなく、蒲原鉄道と子会社の蒲鉄小型バス(かんてつこがたバス、本社所在地は蒲原鉄道と同所)が運行していた一般路線バスは2002年11月1日付で一旦全廃し、当時の村松町と五泉市、加茂市から運行費用の補助を受ける形で廃止代替バスへ転換して運行を継続した。

だが収支は悪化の一途をたどり、その後、加茂市内の一部区間は2003年8月に加茂市営市民バスに、木越線・刈羽線は2008年10月1日から五泉市コミュニティバス(運行業務は泉観光バスが受託)にそれぞれ転換され、減便もしくは廃止された。さらに2009年9月まで運行していた加茂線と戸倉線も同年10月1日から前述2市のバスに転換され、加茂線は村松 - 高松間に区間を短縮して加茂市中心部への乗り入れを取り止めた。結局蒲原鉄道は自力での一般路線バスの運行継続を断念し、最後まで運行していた五泉・川内線、高松線の2路線も2010年9月30日を以って全線廃止となり、蒲鉄グループの一般路線バスは全廃された。

翌10月1日からは五泉市が策定した「地域公共交通総合連携計画」に基づき、五泉線は五泉・村松両市街地を循環しながら連絡する「ふれあいバス」に、川内線・高松線、新潟交通観光バスの馬下線・能代橋田循環線、五泉市コミュニティバス、五泉市福祉バス(らくらく号)は事前登録・予約制のデマンド乗合タクシー「さくら号」にそれぞれ転換された[1]。これ以降、蒲鉄グループが事業主体として運行している路線バスは下記の高速バス1路線のみであるが、引き続き前述の2社と共にふれあいバスの運行業務の一部を受託している。

現在の運行受託路線
  • 五泉市ふれあいバス
    時間帯により、村松・五泉両市街地を循環する系統(行先表示:「五泉駅先回り 循環」「北五泉駅先回り 循環」)、北五泉・西村松を経由せず循環する系統(「さくらアリーナ折り返し 村松・五泉」「さくらアリーナ経由 村松公園・村松駅」)、旧五泉線と同様、村松・五泉両市街地を往復する系統(「五泉駅・五泉高校」「村松駅」)が運行される。
これまでに廃止された主な路線
  • 加茂線
    • 南部郷総合病院 - 村松駅BT - 中野橋 - 大蒲原小学校前 - 牧(上大蒲原)- 金割鉱泉 - 高松 - 土倉 - 冬鳥越 - 大橋橋際 - 元狭口 - 加茂駅前
  • 戸倉線
    • 南部郷総合病院 - 村松駅BT - 別所 - 慈光寺 - 香ケ見(戸倉) - 大谷 - 出戸 - 大橋橋際 - 元狭口 - 加茂駅前
  • 木越線
    • 南部郷総合病院 - 村松駅BT - 愛宕原 - 木越 - 吉沢二丁目 - 五泉駅前
  • 刈羽線
    • 南部郷総合病院 - 村松駅BT - 中野橋 - 刈羽 - 中名沢 - 笹野町 - 諏訪の木 - 村松駅BT
  • 五泉・川内線
    • 高石・田川内 - 小面谷 - 川内 - 愛宕原 - 村松高校前 - 村松駅BT - 南部郷総合病院入口 - 今泉 - 五泉駅前 - 五泉高校前
  • 高松線
    • 南部郷総合病院 - 村松駅BT - 中野橋 - 大蒲原小学校前 - 牧(上大蒲原)- 高松 - 金割鉱泉 - 高松入口
    加茂線廃止後の路線。大蒲原小学校 - 高松入口間は牧先回り、上大蒲原先回りの2経路があり、全便が高松入口から村松市街地方面へ折り返し。

高速バス[編集]

蒲原鉄道本体が運行する路線バスは下記の高速バス1路線のみ。新潟交通グループの地域子会社・新潟交通観光バスと共同運行を行っている。なお、運行車両はバスロケーションシステム「にいがたバス-i」に対応している。前述の通り、2002年11月1日から蒲原鉄道の一般路線バス全路線は代替貸切バスに転換し、さらにこの路線バスも2010年9月30日をもって全廃されたため、現在蒲原鉄道が直営で運行する路線バスはこの高速バス1路線のみとなっている。

村松駅 - 新潟駅
新潟県五泉市と同県新潟市中央区を結ぶ高速バス路線。
概要
1994年7月28日磐越自動車道安田インターチェンジ - 新潟中央ジャンクション間が部分開通したのに伴い、翌7月29日から新潟交通と蒲原鉄道の2社による運行を開始した。
全便で新潟県内高速バス共通カードが利用可能である。座席は全便先着順の座席定員制のため、仮に満席となった場合、途中停留所からの乗車はできない。
運行本数は平日9往復、土曜・休日8往復である。
沿革
  • 1994年7月29日 - 運行開始(1日9往復)。その後、土休日は1往復減の8往復に。
  • 2002年4月1日 - 新潟交通グループ側の運行担当を、新潟交通観光バスに移管。
  • 2008年3月18日 - 新潟駅万代口バスターミナルで発車前の蒲原鉄道車両が、エンジン始動の際に電気系統から出火、エンジン部を一部焼損(乗客20人は避難して無事)。
使用車両
  • 両社ともハイデッカー4列シート補助席付き・化粧室なし車両で運行。

観光バス[編集]

観光バスは大型車11両、中型車2両、小型車1両が在籍している。

鉄道[編集]

グループ企業[編集]

現在のグループ企業は下記1社のみ。2010年9月末まで路線バスと貸切バスの一部を運行していた蒲鉄小型バスは、蒲原鉄道本社に事業を統合して解散した。

タクシー・ハイヤー[編集]

  • 蒲鉄タクシー

旅行業[編集]

蒲原鉄道が直営する旅行代理店「蒲鉄トラベル」は現在、本社屋・村松駅1階に村松店(本店)、新潟市南区に白根店、加茂駅前に加茂店の3店舗を出店している。店舗ブランド名は「KANTETSU Well(かんてつウェル)」。

蒲鉄トラベルは事業開始当初は子会社として設立され、一時は新潟市北区の豊栄店、新潟市中央区の新潟店なども出店していたが、いずれも店舗統合により閉店し、法人も蒲原鉄道本社に事業を統合して解散した。

その他[編集]

  • 蒲原鉄道は損害保険の代理業を行っているほか、村松駅敷地内(旧鉄道線の車庫・車両工場跡)に開店したコンビニエンスストアローソン村松駅前通店」の運営も行っている。
  • 以前は、加茂市長谷(七谷地区)の旧沿線にある冬鳥越スキー場を運営する「冬鳥越リフト」という子会社があったが、少雪や利用客の減少、リフトなど設備の老朽化等により1999年に廃業。その後リフトを撤去し、翌2000年末よりスキー場は加茂市に移管した。
  • 近年ではツアーバスの運行受託も行っている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ H22.10.1〜 五泉市の公共交通体系が大きく変わります!!(五泉市ホームページ「五泉市地域公共交通活性化協議会」より)

外部リンク[編集]