萎縮性胃炎

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胃の洞の腸上皮化生(写真中央上)と胃の腺癌(写真左中央)。H&E染色。
萎縮性胃炎
分類及び外部参照情報
ICD-10 K29.4
ICD-9 535.1
DiseasesDB 29503
eMedicine med/851
MeSH D005757
プロジェクト:病気Portal:医学と医療
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萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん、: Atrophic gastritis)とは、腸上皮化生のような腸又は線維組織によって胃組織の置換が起こり、胃腺細胞の減少をもたらす、胃粘膜の慢性炎症の過程をいう。A型及びB型胃炎として知られている。A型胃炎は胃体部胃炎、B型胃炎は前庭部胃炎である[1]塩酸ペプシン内因子のような基本的な物質の胃での分泌が結果的に障害を起こし、消化器系の疾患、ビタミンB12欠乏と悪性貧血である巨赤芽球性貧血をもたらす。

胃粘膜が萎縮することでビタミンB12の吸収に必要な内因子が低下するためにDNAの合成が障害され異常な巨赤芽球ができるために悪性貧血が起こる。内因子の欠乏は他にも胃全摘後などにも起こるが、悪性貧血と呼ばれるのは萎縮性胃炎によるものだけである。「悪性」と呼ばれるのはビタミンB12が発見されるまでは治療法がなく致死的な経過をたどったためである。

萎縮性胃炎は、ヘリコバクター・ピロリの慢性的感染や生まれ持った自己免疫によって引き起こされる。自己免疫性萎縮性胃炎を含むこれらの疾患は、統計的には、胃癌や甲状腺疾患である橋本病や塩酸欠乏症を引き起こす。

A型胃炎は、胃底部や胃体部に影響を及ぼし、一般に悪性貧血を伴うものである。

B型胃炎は、全体的に最も一般的であり、一般的にはヘリコバクター・ピロリに感染して、胃に洞を形成するものである。

脚注[編集]

  1. ^ 胃炎: 胃炎および消化性潰瘍: メルクマニュアル18版 日本語版

参考[編集]