菊水酒造 (新潟県)

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菊水酒造株式会社
KIKUSUI SAKE CO.,LTD
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
957-0011
新潟県新発田市島潟750
設立 1956年昭和31年)
(創業:1881年明治14年))
業種 食料品
法人番号 1110001012552 ウィキデータを編集
事業内容 日本酒・リキュール類・その他食品製造販売・小売
代表者 高澤 大介
資本金 9,950万円
売上高 51億円 
従業員数 139名(2011年9月30日時点)
外部リンク http://www.kikusui-sake.com
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菊水酒造株式会社(きくすいしゅぞう)は、新潟県新発田市に本社のある、日本酒の製造、販売を行う企業酒蔵)である。1972年昭和47年)、日本で初めて缶入り生原酒「ふなぐち菊水一番しぼり」の商品化に成功[1]。会社設立50周年を機に、2004年平成16年)日本酒の文化や楽しみ方の研究開発を行う「菊水日本酒文化研究所」を設立し、よい「モノ」づくりとあわせ、日本酒を面白くする「コト」づくりに全力を注ぐ[2]。近年は輸出の拡大により米国現地法人を創設したほか、「十六穀でつくった麹あま酒」や乳酸菌発酵酒粕などの食品生産施設を完備するなど「持続する蔵」に向け革新を続けている。

沿革[編集]

  • 1881年 - 造り酒屋として創業[3]
  • 1896年 - 新潟県知事より清酒製造の免許を交付される。
  • 1910年 - 「菊水」を商標登録[4]
  • 1956年 - 株式会社化。「菊水酒造株式会社」を設立[5]
  • 1960年 - 中倉に新工場が竣工[6]
  • 1967年 - 羽越水害(8・28水害)で被災。河川改修計画地区に該当したため立ち退きに迫られる。
  • 1969年 - 島潟に移転再建した新工場が竣工[6]
  • 1972年 - 日本初の生原酒缶「ふなぐち菊水一番しぼり」と「にごり酒五郎八」発売。
  • 1978年 - 「菊水の辛口」発売。
  • 1983年 - 「吟醸 無冠帝」発売。
  • 2002年 - 有機JAS認定工場取得。
  • 2004年 - 菊水日本酒文化研究所を設立。
  • 2006年 - 「節五郎元禄酒」発売。
  • 2010年 - 米国現地法人KIKUSUI SAKE USA,INC.設立
  • 2011年 - 国際市場で販売する主力の商品に対し「コーシャ認定」を取得
  • 2016年 - 「ふなぐち菊水一番しぼり」スマートパウチ発売。
  • 2017年 - 「十六穀でつくったあま酒」発売。
  • 2018年 - 菊水日本酒文化研究所の一般公開を開始[7]。蔵併設の菊水ショップオープン。
  • 2019年- 「ふなぐち菊水一番しぼりスパークリング」発売
  • 2019年 - 「蔵光」がワイングラスでおいしい日本酒アワード2019最高金賞受賞。二年連続。
  • 2019年 ‐ 酒蔵リニュアルプラン「KRP60」が⽇本建築学会北陸⽀部主催の北陸建築⽂化賞を受賞
  • 2020年 - 「ふなぐち酒粕ブリオッシュ」が「OMOTENASHI Selection2020」受賞
  • 2020年 - 「蔵光」が「ロンドン酒チャレンジ2020」純米大吟醸部門プラチナ賞受賞
  • 2021年 - 全国燗酒コンテスト2021お値打ちぬる燗部門で「菊水の辛口」が最高金賞を受賞

代表銘柄[編集]

日本酒(菊水)[編集]

  • ふなぐち菊水一番しぼり
  • ふなぐち菊水一番しぼりスパークリング
  • 熟成ふなぐち菊水一番しぼり
  • 新米新酒ふなぐち菊水一番しぼり
  • 菊水の辛口
  • 菊水の四段仕込
  • 菊水の純米酒
  • 純米酒 菊水
  • お晩です
  • 本醸造 菊水
  • 無冠帝
  • 源流
  • 麗流
  • 菊水知命
  • 酒米菊水純米大吟醸
  • にごり酒五郎八
  • 蔵光
  • 節五郎出品酒
  • 節五郎元禄酒

焼酎[編集]

  • 節五郎 酒粕焼酎

その他の酒類[編集]

  • 梅酒 紅菊水
  • 洋梨のお酒 Le菊水
  • 酒粕と果物と野菜のお酒 Bio菊水
  • Bio菊水越後姫

その他[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『にいがた酒紀行 上巻』新潟日報社、2022年5月10日、69頁。ISBN 9784861328015 
  2. ^ 『にいがた酒紀行 上巻』新潟日報社、2022年5月10日、71頁。ISBN 9784861328015 
  3. ^ 新発田市中倉に酒造蔵を借りての操業開始であった(『菊水小史』)
  4. ^ 第38類 清酒 第43996号(『菊水小史』28ページ)
  5. ^ 高澤大介「菊水酒造」『日本醸造協会誌』第86巻第10号、日本醸造協会、1991年、782頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.86.782 
  6. ^ a b 『菊水小史』
  7. ^ 菊水で試飲・購入・見学ができるようになりました。菊水酒造ホームページ(2018年10月01日)2019年4月11日閲覧。
  8. ^ ポール・ギルバート 公式ページより

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]