荷包蛋

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荷包蛋
スープに入れられた荷包蛋。
繁体字 荷包蛋
簡体字 荷包蛋
発音記号
標準中国語
漢語拼音hébāodàn

荷包蛋(ホゥアバオダン、拼音: hébāodàn)は中華料理の一種で、鶏卵を用いた揚げ物の一種[1]

概要[編集]

「荷包」とは古代中国において身につけられていた半円型の鞄の意で、形状が荷包に似ていることからこの名がついた。日本では日本語揚げ卵(あげたまご)とも呼ばれる。卵を素揚げした華北北京では一般的かつ簡単な料理であり、米飯にのせて醤油を掛けたり、甜麺醤と一緒に饅頭に挟んだり、スープに入れたり、花椒塩を掛けて副菜にする等、さまざまに用いられる[1]。出来上がりは目玉焼きの一種であるターンオーバーに近いが、鶏卵を焼いたり炒めるのではなく、鍋に張った油に沈めて揚げるところが異なり、調理法はポーチドエッグに似るが、水ではなく油を使うところが異なる。 ただし、菓子として食べる糖水荷包蛋などは水を用いる。

作り方[編集]

  1. 中華鍋に揚げ油を入れ180度まで熱してから鶏卵を割り落とす。
  2. 鍋を回すように傾けて鶏卵の黄身白身に包まれるようにする。
  3. 油をすくいかけ、全体がきつね色になったら引き上げて油をきる。

脚注[編集]

  1. ^ a b 呉雯『単純がうれしい北京のおかず』1998年、グラフ社、pp34-35。

関連項目[編集]