花森ケイ子
花森 ケイ子(はなもり けいこ)は、山崎豊子の小説「白い巨塔」の登場人物の女性。
原作では、バー・アラジンのホステスとして、田宮版ドラマではバー・シローのホステスとして登場している。田宮版では、本来理科学部志望だったが、両親を失ったのに養ってくれた叔父の意向で女子医大に入るも4年の後期で中退している。
バーの客であった浪速大学の医学部教授陣にあと1年半で医者になれるのにもったいないことをした、と言われている。
平成版ドラマでは、女子医大の医学部を中退後、大阪北新地でバー「アラジン」を経営するママである。
韓国版の登場人物「カン・ヒジェ」に当てはまる人物である。
[編集] 人物
主人公、財前五郎の愛人であり、財前を愛する一方で、野心蠢く大学医学部の医局の動向を冷やかに見ている。教授選の際には、決選投票を前に財前支持の佃医局長、安西助手が対立候補である石川大学の菊川教授の元に乗り込んで直談判に及んだ挙句捨て台詞を吐いて問題になったが、これはケイ子が唆したもの。
第一審の結審後は一時期財前に批判的になるが、控訴審、学術会議選と多忙を極める財前の身体を気遣う。財前が控訴審で敗訴し、病に倒れた翌日、里見脩二の元に検査に行った直後に彼女の自宅へ行ったのが二人が会った最後となった。財前の手術後、近畿がんセンターに里見脩二を訪れて財前の病状について色々と尋ね、見舞いを希望するが断られたために赤いバラの花束を託する。里見の対応からケイ子は財前の病を悟るが、二人でよく行った木津川の河口で、また元気な財前に抱かれたい、と涙ながらに思った。
鋭い嗅覚の持ち主で、財前が他に愛人を作った事実を体臭から嗅ぎ取り、「他の女の匂のする男には抱かれるのは屈辱よ」と怒鳴り、財前の不節操に激怒する。しかし彼女自身自分が愛人で財前の妻から見れば同じ立場であることに気が付かない自己中的性格でもある。2003年版では、財前はケイ子以外の愛人を作っておらず、あくまでも日陰の女として振舞っている。
[編集] 映像化作品での相違点
1978年のドラマでは、里見とたびたび面会している(原作では、近畿がんセンターへ行く前にはアラジンで一度顔を合わせただけであった)。財前の頼みで財前の実母・黒川きぬの面倒を見るようになる。そしてきぬからたびたび手紙を貰うようにまでなり、体調不良を訴えたきぬが財前の紹介により岡山大学で診察するときには岡山まで行って付き添った。検査の結果を聞いた財前は、選挙と裁判が終わったらきぬを大阪近くに住まわせたいから、そのときには口添えしてほしいと頼む。
最終話冒頭で、木津川において逢瀬をしていたが、財前は一時倒れる。気丈に振舞う財前に、疲れてるのよ、と指摘。財前が敗訴し、倒れた後、里見に彼の病状を問いただした時には、見舞いへの同行を勧められるが固辞している。その後、きぬを浪速大病院まで行かせたが、財前に病気を悟られてしまう、と固辞される。その後他界した財前の遺書には、送ってくれたバラの花に対する感謝の言葉と、母を頼む、という(名前こそ書いてはいないが)ケイ子への言伝が書かれていた。きぬを里見と共に浪速大へ向かわせた後、ケイ子自身は財前の死を悟って木津川の河口で涙を流した。
平成版ドラマでは、財前の裁判を傍聴しに来た際にきぬと知り合う。その後、以前から関係を知っていた財前の妻、杏子に「最後のお別れを言ってやって欲しい」と呼び出され、病床の財前と病院の屋上で別れの言葉を交わし、直後に財前は危篤となり、亡くなった。
[編集] 演じた俳優
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