舌切り雀

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葛飾北斎画:『舌切すずめ』
河鍋暁斎画:『舌切すずめ』
『おもゐつゝら』(月岡芳年新形三十六怪撰』)

舌切り雀(したきりすずめ)とは、日本のおとぎ話の一つである。

あらすじ[編集]

お爺さんに助けられてかわいがられていたは、お婆さんが障子の張り替えに使おうとしていたを食べてしまい、舌を切られて逃げ出す。その雀をお爺さんが追って山へ行くと、雀たちが恩返しにご馳走してくれたり踊りを見せてくれた。お土産として大小2つのつづらのどちらを持って行くか聞かれ、小さい方を持って帰り家に着いて中を見てみると小判が詰まっていた。欲張りなお婆さんは、大きなつづらをもらおうと雀の宿に押しかけ、大きい方を強引に受け取って、帰り道で開けてみると中には妖怪蜥蜴が詰まっており、お婆さんは腰を抜かし気絶してしまう(妖怪に食い殺されてしまう、又は妖怪から命からがら逃げ切り改心するという説もあり)。

原典・類話[編集]

さるかに合戦かちかち山など、多くの民話の類がそうであるように、この話も本来言い伝えられて来たものは残酷でグロテスクな内容を含んでいる。老人は雀の宿を探すために何人もの人に道を聞くが、彼らは引き替えに馬の血や牛の小便を老人に飲ませるなどといった場面がある(この部分は、洗い水に変更されたバージョンもある)。明治時代以後、子供にふさわしい物語とするためこうした過激な部分は削除され、おとぎ話としての形が整えられた。このように、おとぎ話は時代背景や世相に伴い、内容が改変されていくことが多い。江戸時代の赤本や明治時代の巌谷小波によって広く知られている昔話だが、その影響でないものも各地に存在する。宇治拾遺物語の「腰折雀」、(腰の折れた雀を助けた婆は瓢の種をもらう、実が成ると中から白米や金銀財宝が出てくる。うらやんだ隣の婆はわざと雀の腰を折り真似をするが瓢から蛇や蜂が出て刺されて死ぬ。アジア諸民族に類話あり)は報恩譚としてとらえられるが、舌切り雀は試練を得て異境を訪問するので似ているが話の源が違うと考えられる。またその他の話として「孝行雀」、「雀の粗忽」、「雀の仇討」、「雀酒屋」などがあり、穀物の招来・管理に雀が関わっている場合が多い。

パロディ[編集]

太宰治1945年に執筆した『お伽草紙』の中に『舌切り雀』が収録されている。『お伽草紙』は中期太宰文学特有のユーモアにとんだ語り口で御伽噺四篇を太宰流に解釈しなおした作品である。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]