自立生活運動

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自立生活運動(じりつせいかつうんどう)(英; Independent Living Movement)とは、障害者が自立生活の権利を主張した社会運動のことである。


経緯[編集]

1960年代のアメリカカリフォルニア州で、当時の障害のある大学生による抗議運動から始まる。 1962年、アメリカで初めて、極めて重度の全身性障害を持つ学生がカリフォルニア大学バークレー校に入学する。この学生は後に、バークレーCILを設立し、さらにカリフォルニア州リハビリテーション局長に就任するエド・ロバーツである。 エド・ロバーツが入学した翌年、CILの共同設立者となるジョン・ヘスラーも同校に入学し、1967年には12人の重度身体障害者が同校で学生生活を送ることになる。 そして、彼らはやがて、大学構内および地域社会のアクセシビリティを求める障害学生の運動組織を結成し、大学構内のアクセシビリティ、障害学生に対する管理的なリハビリテーション・システム等に対して問題提起をしていく。

1969年、彼らは「自立生活のための戦略」という講座を開講し、さらに後のCILにおけるサービスの雛形となった「身体障害学生プログラム」を企画・運営する。このような活動を通して、彼らは後にCILの原則となる3つの理念に到達する。 1)障害者のニーズとその満たし方を最もよく知るものは障害者自身である 2)障害者のニーズは、各種多様なサービスを提供する総合的プログラムによって、最も効果的に満たされる 3)障害者はできるだけ地域社会に統合されるべきである そして1972年、この理念を基盤とした、障害者の権利を擁護する運動体であると同時に、当事者である障害者自身が、自立生活支援サービスを供給する主体である事業体としての性格を併せ持つ「自立生活センター(CIL)」をバークレーにおいて設立することになる。


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