膜間腔

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ミトコンドリアの構造
葉緑体の構造

膜間腔(Intermembrane space)は、ミトコンドリア葉緑体において、内膜と外膜の間の領域である。主な機能は、酸化的リン酸化である。

外膜のポリンと呼ばれるチャンネルタンパク質の働きにより、イオンや小分子は自由に膜間腔内に移動できる。このことは、これらの細胞小器官が本質的に細胞質と連続していることを意味しない。ミトコンドリアマトリックスストロマの酵素は、トランスロカーゼの作用によって膜間腔に移動できる。電子伝達系によってミトコンドリアマトリックスから膜間腔にプロトンがくみ出されて形成されるプロトン勾配のため、pHは低い傾向にある。これらは、コエンザイムQ、NADHコエンザイムQオキシドレダクターゼ複合体(複合体I)、コハク酸-コエンザイムQオキシドレダクターゼ複合体(複合体II)、コエンザイムQ-コエンザイムcオキシドレダクターゼ複合体(複合体III)の構造による。

ミトコンドリアの膜間腔[編集]

ミトコンドリア外膜のチャンネルのため、膜間腔を満たす物質は細胞質の物質と類似している。

葉緑体の膜間腔[編集]

葉緑体の膜間腔は非常に小さく、厚さは10~20nm程度である。ミトコンドリアの膜間腔とは異なり、葉緑体の膜間腔は明確な機能は持たないように見える。