腎移植
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腎移植(じんいしょく、英: Kidney transplantation または renal transplantation)は、末期腎不全患者に対する腎臓の移植のこと。腎臓移植(じんぞういしょく)とも言われる。末期腎不全患者における血液透析、腹膜透析に替わる治療法の一つ。提供される腎臓のドナーの生死により、死体腎移植および生体腎移植に大別されるとともに、ドナーとレシピエント間の遺伝的関連の有無などによって分類される。
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歴史 [編集]
- 1930年代の旧ソ連邦や1950年代のアメリカにおいて、死体腎移植の臨床例が見られるが、免疫抑制療法の無い時代のため、いずれも術後間もなく腎機能は廃絶している[1]。
- 生体腎移植における世界最初の成功例は、1954年12月23日、米ボストンのPeter Bent Brigham Hospitalにおける、内科医ジョン・パットナム・メリル、形成外科医ヨセフ・マレー[2]らによる生体腎移植である。これは一卵性双生児間の腎移植であったため、移植された腎臓は拒絶反応を起こさず、レシピエントは術後8年生存し、ドナーは術後56年後の2010年、79歳で亡くなった。
- 日本においては、1956年、新潟大学の楠隆光、井上彦八郎による急性腎不全患者に対する生体腎移植が最初であるが、これは一時的なものであった。生着をめざした腎移植は、1964年、東京大学の木本誠二による、慢性腎不全患者に対する生体腎移植が最初である[3]。
- 遺伝子型の適合しない腎移植は、強力な拒絶反応の抑制療法を必要とするため、その副作用として感染症やガンなど深刻な症状を引き起こした。その後、免疫抑制メカニズムの解明の進展、1960年のアザチオプリン(商品名アザニン、イムラン)、1970年代のシクロスポリン(商品名ネオーラル)、1990年代のタクロリムス(商品名プログラフ、グラセプター)の開発など免疫抑制剤の改良、さらに移植臓器の保存技術の発展などにより、飛躍的に生着率が伸び、現在では全世界で年間数万件の腎移植が行われるに至っている。
- 一方で、腎移植を希望する患者は年々増加しており、移植臓器の世界的な不足のため、移植ツーリズムやドナーの臓器取引など移植に伴う倫理的な問題[4]も顕在化している。
臓器の提供 [編集]
- 生体腎移植
- 腎臓はヒトにおいて左右一対に存在する臓器であり、正常な腎機能であれば片方の腎臓でも恒常性の維持が可能である。このため、ドナーの左右どちらかの腎臓を、腎不全患者のレシピエントに提供する生体腎移植が可能となる。日本では、生体腎移植のほとんどが遺伝的に関連のある親子間での移植だが、拒絶反応の抑制や血漿交換術の発展により、遺伝的に関連のない夫婦間や血液型不適合間の腎移植も増加傾向にある。
- しかしながら、「日本移植学会倫理指針」では、「望ましい臓器移植は死体からの移植であり、健常であるドナーに侵襲を及ぼすような医療行為は本来望ましくない」とされている[5]。また、2011年には偽装養子縁組による臓器売買事件が発生するなど、営利目的による事件[6]が発生している。
- 死体腎移植
- 日本では、末期腎不全による透析患者約30万人[8]のうち、献腎移植を希望し日本臓器移植ネットワークへ登録している腎不全患者が約1万2千人[9]にのぼる。一方で、年間の死体腎移植件数は200件程度にとどまっている。このため、移植が実現するまでの待機年数は平均して約15年と、非常に長くなっている[10]。
- 肝移植や心臓移植と異なり、腎移植は脳死下での摘出以外に心停止下での移植が可能であり、その保存期間は最長で48時間とされている。レシピエントの選択にあたってはHLAの適合度を最優先とし、年齢、透析歴、日本臓器移植ネットワークへの登録年数およびドナーとの地理的近接性などを考慮して優先順位を決定する。
- 日本では心臓停止後からの腎臓提供が多い[11]ため、提供腎臓の虚血による急性尿細管壊死のために腎機能の発現が遅れ、術後しばらくは透析治療が必要になる場合がある。また、手術の日程をあらかじめ決められないため、手術前に必要な合併症などの状態の検査などを事前に済ませておく必要がある。
- 病気腎移植
- 一部の医療機関において、疾患を持つドナーの腎臓を移植する病気腎移植(またはがん病巣部分を取り除いた腎臓を移植することを意味する修復腎移植)が行われてきた。宇和島徳洲会病院を舞台にした病気腎移植については、臓器移植法違反の初適用となった宇和島臓器売買事件(2006年)、保険適用対象外診療等の不正請求に対する戒告(宇和島徳洲会病院および市立宇和島病院)[12]などの問題が起きている。
- ドミノ腎移植
- 親族間の生体腎移植であっても遺伝型が適合しないことになどにより移植が不可能な組み合わせを、複数の生体ドナーとレシピエント間で最適化する移植方法として、ドミノ移植が用いられる場合がある。[13]
適応と禁忌 [編集]
- 日本移植学会「生体腎移植のガイドライン」は以下のとおり。
I.腎移植希望者(レシピエント)適応基準
- 1.末期腎不全患者であること
- 透析を続けなければ生命維持が困難であるか、または近い将来に透析に導入する必要に迫られている保存期慢性腎不全である
- 2.全身感染症がないこと
- 3.活動性肝炎がないこと
- 4.悪性腫瘍がないこと
II. 腎臓提供者(ドナー)適応基準
- 1.以下の疾患または状態を伴わないこととする
- a. 全身性の活動性感染症
- b. HIV抗体陽性
- c. クロイツフェルト・ヤコブ病
- d. 悪性腫瘍(原発性脳腫瘍及び治癒したと考えられるものを除く)
- 2.以下の疾患または状態が存在する場合は、慎重に適応を決定する
- a. 器質的腎疾患の存在(疾患の治療上の必要から摘出されたものは移植の対象から除く)
- b. 70 歳以上
- 3.腎機能が良好であること
— 日本移植学会, 『生体腎移植のガイドライン』
- 腎移植は人工透析に替わる医療であるため、本人(小児の場合は家族)の希望を前提に行われる。生体腎移植の場合は、ドナー本人の善意に基づく自発的な提供意思の確認が行われる。偽装縁組による臓器売買事件以降、養子などからの提供の場合の審査を厳しく行うよう、ガイドラインの改定[14](日本移植学会倫理指針)が行われた。
- 生体腎移植の場合、透析治療開始後に腎移植を受けることが多いが、長時間の透析療法が困難な小児腎不全においては、透析開始前に腎移植を行うことも少なくない[15]。先行的腎移植[16]については、成人においても透析後移植と比較して生着率や生存率が高いとされている[17]。死体腎移植の場合、臓器移植ネットワークへの登録条件として、透析治療中であることとされてきたが、2012年より透析前の先行的腎移植の登録も可能となった[18]。登録にあたっては、透析後の登録と異なり、審査が必要となる。
- レシピエントの手術は全身麻酔下で3時間以上におよび、輸血も行われる可能性が高いことから、心肺機能の不全、狭心性などの虚血性心疾患、不整脈、脳梗塞などの脳血管障害、肝障害がある場合は治療改善が必要となる。
- 糖尿病がある場合は、専門医による糖尿病治療の継続および網膜症、神経障害、冠状動脈・脳血管・四肢動脈などの血管病変などの合併症の評価および治療が必要となる。
- 移植後は継続して免疫抑制剤の投与が行われるため、活動性および潜在性の感染症、悪性腫瘍、膠原病などの活動性自己免疫疾患を有する場合、これらを悪化させる可能性がある。このため、移植前の治療改善が必要となる。
- また、長期にわたる自己服薬を維持可能な管理・認知能力を要する。
術式 [編集]
- 死体ドナーからの腎摘出[19]
- 脳死下腎移植の場合、心停止前に家族の承諾を得てあらかじめカテーテルを挿入し、心停止後速やかに灌流および脱血を行うことが可能である。心臓が拍動を続けているため、電気メスにより止血しながらの摘出となる。
- 心停止下腎移植の場合は、心停止後からカニュレーションを準備する場合があり、臓器保存時間が失われたり、虚血による尿細管壊死が発生することがある。
- 生体ドナーからの腎摘出
- 従来は側腹部の皮膚、筋膜、筋肉を25センチほどの長さで斜切開し摘出する方法が採られてきたが、筋肉を切開しない方法や、腹腔鏡手術など、傷が小さく早期退院が可能な方法が広まっている。
- 摘出の際には、腎臓を包んでいる脂肪を剥離し、腎動脈管、腎静脈管、尿管とともに取り出す。取り出した腎臓の腎動脈には保存液を注入し、腎臓内の血液を保存液に置換する。
- 灌流された移植腎は冷却保存され、おおよそ30分後にはレシピエントの血管に吻合され血液が供給される。
- 通常は手術の翌日には歩けるようになり、数日~1週間程度での退院が可能である。
- レシピエントへの腎移植
- 多くの場合、末期腎不全の腎臓は萎縮しているため、移植後も邪魔にならず摘出されないが、腫瘍や腎炎などを伴っている場合は摘出する場合がある。
- 術後の排尿のため、尿管にはカテーテルを留置することが多い。
- 移植後の入院日数は術後の経過および施設によって異なるが、日本では2週間から1ヶ月程度の入院となることが多い。
- 小児腎移植
- 小児は腎臓を収めるスペースが小さく、また、心臓に大きな負担がかかることがあるため、発育を待ってから腎移植を行うこともある。[21]
| 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 | 15歳 | 16歳 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1例 | 3例 | 2例 | 2例 | 1例 | 4例 | 9例 | 2例 | 1例 | 6例 | 4例 | 5例 | 3例 | 6例 | 4例 | 2例 | 2例 |
- 膵腎同時移植
- 生体ドナーの場合は膵臓を部分摘出するが、死体ドナーの場合、十二指腸とつながったまま膵臓全体を摘出し、十二指腸をレシピエントの膀胱あるいは腸管と吻合する。一般的に、レシピエントの膵臓は、腎臓の場合と同じく留置される。
手術に伴う合併症 [編集]
- 通常、移植腎は手術後血管が吻合されると速やかに尿を生成し始めるが、移植腎の虚血により尿細管の細胞が壊死を起こしていた場合、尿が出なくなることがある。虚血時間が長い心停止下腎移植において起こることが多い[23]が、移植腎への血流が確保されていれば1~2週間で回復する可逆性の症状の場合が多い。この場合、尿が出始めるまで透析を行う。
- 手術により剥離した部位や血管の吻合部などからの出血により、術後の尿は濃いコーヒー色をしているが、通常は徐々に出血が収まってゆくが、後腹膜に血腫を生じ移植腎を圧迫すると、移植腎の血流障害が発生することがあり、再手術が必要なことがある。
- 尿管の血流障害や長期の無尿による膀胱萎縮などにより、尿管や膀胱との吻合部から尿瘻を起こし、カテーテル留置によっても正常に戻らない場合、再手術を要することがある。
- リンパ嚢腫や血腫による尿管狭窄や膀胱尿管逆流により移植腎に尿が逆流している場合、尿路感染症や水腎症の原因となるため、再手術が必要となることがある。
- 長期間の透析による血管の石灰化や動脈硬化、糖尿病による血管病変がある場合、移植腎の動脈に血栓や狭窄などの血流不全を起こし、再手術が必要となることがある。
費用 [編集]
- 自己負担額
- 日本では、特定疾病療養制度をはじめとしたさまざまな医療費助成制度により、ドナー、レシピエントとも大きな自己負担なく手術を受けることができる。退院後の診察、検査や免疫抑制剤の費用についても、自立支援医療制度[24]に加え、各自治体の助成制度により、自己負担額も無料になる場合も多い。
- 透析開始前の腎移植などにより、これらの助成制度が適用されなかった場合でも、保険診療で行われた場合は高額療養費制度が設けられているため、極端に高額な自己負担額が発生することはない。しかし、海外渡航による腎移植は、当該国の保険制度に該当しない場合、全額自費負担のため極めて高額となる。
- 2012年、徳洲会系の医療法人により、病気腎移植の先端医療への適用申請[25]が出された。これに対し、日本移植学会など5学会はドナーの利益を損なう恐れがあるとして反対声明を発表した。その後、厚生労働省の先進医療専門家会議において、病気腎移植は医学的に問題が多いとして否決された[26]。従って、病気腎移植が日本移植学会作成の「生体腎移植ガイドライン」に則らないと判断された場合、施術した病院は保険請求できず[27]、患者負担あるいは病院負担となる。
| 適用される医療費など | 制度の名称 | 対象となる条件 | 助成内容 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 生体腎移植におけるドナーの適合性検査 | 療養費払い制度 | 移植が実施された場合 | 一旦患者が支払った後、自己負担分を除いて返還される | 自己負担分はレシピエントの特定疾病療養費制度、高額療養費制度および重度心身障害者助成制度による |
| 移植前の腎臓疾患以外の合併症治療 | 重度心身障害者医療費助成制度 | 障害者手帳の受給者 | 1~3割の自己負担分を減免 | 市町村により大きく制度が異なる |
| 透析導入後の腎移植術 | 特定疾病療養制度 | 人工透析が必要な慢性腎不全 | 毎月の自己負担限度額1万円(70歳未満の上位所得者は2万円) | 透析離脱後は制度が適用されなくなるため、速やかに自立支援医療制度への切り替えを行う |
| 透析を行なわない場合の適合性検査、腎移植術 | 高額療養費制度[28] | 当月の入院費が限度額を超えた時 | 70歳未満の一般区分は80,100円+(医療費-267,000円)×1%が上限 | 70歳以上、下位所得者、多数回適用された場合の上限の減額など細かな取り決めがある |
| 小児(18歳未満)の慢性腎不全に関わる医療費等 | 小児慢性特定疾患治療研究事業 | 慢性腎疾患のうち指定した疾患に罹患している場合 | 保険診療の自己負担分、入院時食事療養費の標準負担額分、訪問看護ステーションを利用した場合の基本利用料相当分、保険対象になる治療用装具等の費用の自己負担分、院外処方による薬局での保健調剤の自己負担分 | 左記は静岡市における助成内容の一例であり、市町村により異なる |
| 自立支援医療制度(育成医療) | 児童福祉法第4条第2項に規定する障害児 | 自立支援医療制度の指定機関における腎臓移植術および移植後の抗免疫療法に関する費用 | 自治体ごとに制度が異なるとともに、事後の還付が認められない場合があるので注意が必要である | |
| 退院後の腎移植に関わる通院・検査等 | 自立支援医療制度(更生医療) | 身体障害者福祉法第4条に規定する身体障害者で、腎臓機能障害、免疫機能障害により継続的に相当額の医療費負担が発生する場合 | 自立支援医療制度の指定機関における医療費に対し、市町村民税額(所得割)が2万円未満の世帯:5,000円、2万円以上20万円未満:10,000円、、20万円以上:20,000円(経過措置)が自己負担上限 | 市町村民税非課税世帯は自己負担なし |
| 献腎移植における臓器搬送費用 | 療養費払い制度 | 臓器搬送に関わる移植チームの交通費、民間チャーター便等が発生した場合[29] | 一旦患者が支払った後、自己負担分を除いて返還される | 返還額は自治体や施設により異なる |
| 退院後の腎移植に関わらない医療費 | 重度心身障害者医療費助成制度および高額療養費制度による |
- 保険点数
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- 平成24年医療診療報酬点数表によると、以下の通りとなっている[30]。
- 移植用腎採取術(生体) 35,700点
- 平成24年医療診療報酬点数表によると、以下の通りとなっている[30]。
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- 移植用腎採取術(死体) 43,400点
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- 腹腔鏡下移植用腎採取術(生体) 51,850点
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- 同種死体腎移植術 98,770点(脳死加算40,000点)
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- 生体腎移植術 62,820点
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- 医療経済
- 医療経済の観点から腎移植と透析療法を比較した場合、透析は生涯に亘り少なくとも月に40万円のコストが発生する一方、腎移植は初年度の手術費は高額となるものの、その後は投薬と月1回程度の診察が主となるため、数年の内に血液透析や腹膜透析よりも低コストとなる。
- また、患者が労働年齢の場合の生産性から見ても、通院回数や食事制限など日常生活での優位性が期待でき、10年程度の生着を達成できれば、比較的ローコストな医療と考えられる[31]。
解説 [編集]
- ^ 「世界で最初に同種腎移植をしたソビエトの外科医ボロノイのことはあまり知られていないが、1936年にスペインの医学雑誌「El Siglo Medico」に彼が発表した論文が残っており、スコットランドの医師ハミルトンとリードがその論文を引き合いに84年に著した記事がある。」「移植グラフィティー(3)」より (太田和夫(太田医学研究所所長)
- ^ 1990年にノーベル生理学・医学賞を受賞
- ^ 「日本最初の急性腎不全に対する腎移植」(移植グラフィティー(14) 太田和夫)より
- ^ 2008年5月、国際移植学会を中心としたイスタンブールでの国際会議において、自国内での死体臓器提供の機会拡大と移植ツーリズム、臓器取引、移植商業主義への反対および生体ドナーの保護と安全性と高潔な行為に対する適切な社会認識の確保を呼びかける提言が採択された。(臓器取引と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言)
- ^ 「日本移植学会倫理指針」(平成19年版)、(平成24年版)では、親族間(6親等内の血族、配偶者と3親等内の姻族)の移植を原則とし、自発的な提供の意思の確認を求めている。また、強制性あるいは報酬を目的とした腎臓提供の排除のため、親族に該当しないものからの献腎については、移植を行う医療機関が設置する倫理委員会の承認を得るものとするほか、金銭の授受が疑われるケースにおいては移植プロセスの即時中止を求めている。
- ^ 2011年、腎不全患者である医師が、自らへ移植するため元暴力団組員との偽装養子縁組を行い、腎臓を提供させようとしたとして、臓器移植法違反容疑などで逮捕された。執刀医は、2006年の同法違反事件の患者を担当した宇和島徳洲会病院の万波医師だった。
- ^ 生体腎移植、提供した母親死亡 手術中、出血が原因か (朝日新聞、2013年4月18日)
- ^ 末期腎不全により慢性透析療法を実施している患者数は304,592人で初めて30万人を超えた。数としては前年度より6,340人の増加である。(2011年末の慢性透析患者に関する基礎集計 慢性透析患者数の推移(図表2))
- ^ 平成24年7月31日現在の累積登録者数は約1万2千人。(日本臓器移植ネットワーク )
- ^ 2010年の実績では16歳未満の献腎移植までの待機日数は525日(1.4 年)だが、16 歳以上では5,700日(15.6 年)であった。これは年齢によるポイント制によるレシピエント選択基準の結果である。(ファクトブック2011)
- ^ 2010年の臓器移植法改正により、本人の意思が不明であっても家族の書面による承諾があれば脳死下移植が可能になったことにより、脳死下移植の割合は増加傾向が見られる。2010年に行われた208例中、脳死下腎移植は62例である。(ファクトブック2011)
- ^ 市立宇和島病院によると、返還対象は02年6月〜07年5月の5年間。指摘は、04年3月まで同病院に勤務していた万波医師が在籍時に実施した病気腎移植手術3件の診療報酬を不備としたのをはじめ、カルテ誤廃棄や記載漏れ、看護師らの人員配置の不備など約50項目に上るという。(愛媛新聞Online版・2012年8月9日記事)
- ^ 2009年、米メリーランド州ボルチモアのジョンズ·ホプキンス病院を始めとする医療チームによって行われたドミノ腎移植に関する動画。このドミノ腎移植では男性1人、女性5人の計6人の生体ドナーから、4人の男性と2人の女性へと移植された。Johns Hopkins Medicine Incompatible Kidney Transplant Program. Valentine's Day Kidney Swap 2009
- ^ 倫理指針遵守のための基盤が不十分な点として、倫理委員会の問題、提供意思および提供者の本人確認の問題点が挙げられている (移植学会倫理指針に基づいた適正な生体腎移植遂行のお願い)
- ^ (「Preemptive腎移植の導入基準について」 透析学会誌44(2))
- ^ 「わが国ではこのPKTの患者さんの割合が少ないことが特徴となっております。欧米では30-40%がPKTとされておりますが、わが国では純粋なPKTは10%にとどまり、移植前に数回の血液透析をされた方と併せても20%にとどまります。」(「透析を経ない ”先行的腎移植” 」 腎移植に対する患者さんの誤解 その6 MediPress(メディプレス) 腎移植 ドクターコラム)
- ^ 先行的腎移植(PET)の意義:PETにおいて患者生存率や移植腎生着率が良好な理由としては、末期腎不全期における細胞性免疫の低下により拒絶反応が少ないこと、また、保存期から発症してくるCKD患者の動脈硬化への透析導入による修飾が少ないことなどが考えられている。これらに加え、PETの利点としては、良好なQOL(アクセス作製,透析療法での時間的制約、食事・水分制限がないこと、小児においては発育成長面での優位性)や、医療経済面での優位性、などがあげられる。しかし,透析をしないことで、場合によっては公的医療助成が受けられない可能性もある。「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009」(p234)
- ^ 「これまでの腎臓移植は、透析療法開始後に行われることが多かったのですが、近年、透析療法開始前に移植することが移植された腎臓の成績が良いことが確認され、多くの医療機関でも広く行われるようになりました。これは先行的腎臓移植と呼ばれています。亡くなられた方からの腎臓移植(献腎移植)においても、5つの学会(日本腎臓学会、日本移植学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会、日本小児科学会)で検討された結果、統一基準により、日本臓器移植ネットワークへの先行的献腎移植(透析療法開始前の献腎移植)の登録が可能となりました。透析療法開始前の献腎移植の登録をするためには、個々の希望者について、移植施設から先行的献腎移植申請審査委員会へデータが提出され審査されます。承認された後に、日本臓器移植ネットワークへの登録となります。」(先行的献腎移植(透析療法開始前の死体腎移植)の登録について(登録希望者向け))
- ^ 腎臓採取マニュアル (北田秀久・相川 厚)
- ^ ABO不適合移植215症例における脾摘件数は135件、62.8%となっている (2006年実施症例の集計報告(2) 日本臨床腎移植学会 )
- ^ 「東邦大学医学部付属大森病院腎センターで1988年6月に体重が6.7kgの女の子にお母さんの腎臓を移植し成功しました。これは日本で成功した子供の腎移植で一番小さい症例です。いまだにこの記録は破られていません。」(東邦大学メディアネットセンター 小児腎移植への挑戦)より
- ^ HIV Transmitted from a Living Organ Donor --- New York City, 2009 (米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター)発行のMMWR(疫学週報)による生体ドナーからの腎移植によるHIV感染例)
- ^ 「本研究者らは合計152回(生体81、死体71回)の腎移植を施行してきた。なお本研究期間では、32例の死体腎移植を施行した。われわれの症例では、全例心停止後の腎提供のため、述後急性尿細管壊死(ATN)は不可避であった。」(死体腎移植後急性尿細管壊死期間中の至適免疫抑制法の確立について 田島惇)
- ^ 「公費負担医療の負担を見直します~必要な医療を確保し続けることができるようにするために~」(厚生労働省)
- ^ 「修復腎(病腎)を用いた第三者間生体腎移植 実施計画書」(平成24年8月23日(木)第67回 先進医療専門家会議にて配布された資料)
- ^ 「先進医療 病気腎移植を不承認 厚労省専門家会議 医学的問題多い」(2012年08月24日(金)愛媛新聞社Online )
- ^ 保険請求の根拠となる医科点数表には「生体腎を移植する場合においては、日本移植学会が作成した「生体腎移植ガイドライン」を遵守している場合に限り算定する」とされる一方、日本移植学会作成の「生体腎移植ガイドライン」には、ドナーの適応条件として「腎機能が良好であること」とされている。
- ^ 「高額療養費制度を利用される皆さまへ」(厚生労働省保険局)
- ^ 「臓器摘出のために派遣された医療チームの交通費ならびに臓器搬送費(チャーター機の場合には100~400万円)については、療養費払いとなり、一旦患者さんが支払った後、 自己負担分を除いた額が返還されます」(社) 日本臓器移植ネットワーク
- ^ 医科 第2章 特掲診療料 第10部 手術 第1節 手術料 第10款 尿路系・副腎 (腎、腎盂)(しろぼんねっと)
- ^ 「医療経済と患者の生活の質(quality of life)の比較を透析患老と腎移植患者の間で行なった。その結果は、腎移植は透析療法と比較して、医療経済の面だけではなく、患者の生活の質の観点においても、はるかに優れていることが、明らかにされた。」(「透析療法と腎移植一医療経済と患者の生活の質における比較一」 泌尿紀要第33巻10号 1987年10月)
関連 [編集]
外部リンク [編集]
- 腎移植について(東京女子医科大学病院 泌尿器科)
- 腎移植(国立病院機構 千葉東病院 移植情報センター)
- 腎移植とは(東京医科大学 八王子医療センター移植外科)
- MediPress(メディプレス)腎移植