聖書配布協力会

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聖書配布協力会(せいしょはいふきょうりょくかい)は宮城県伊具郡丸森町にあるキリスト教系の団体。1952年に設立。宗教法人ではない。募金や勧誘もいっさい行っていない。特定の人物によるのでなく、創設者は不明であるが、聖書の言葉をひろめるために複数の人たちの合意によって設立されたのだとされている。

団体や法人として活動に責任を負っているわけではなく、働きに賛同した個人とのつながりによる活動であり、協力会は単なる連絡先に過ぎない。

目次

[編集] 活動

死後さばきにあう」といった聖書のさまざまな一節を黒地に白や黄色の字で書いた看板を日本各地の民家の壁や塀、小屋や車庫などに釘打ち機で貼り付けている。不特定多数の人々への説教・伝道が目的である。俗に「キリスト看板」と呼ばれる。字体はゴチック体か肉厚で力強い筆写体を用いる。そのあまりにもストレートすぎる内容から、恐怖心を煽り、きわめて高圧的で、キリスト教への反感や偏見の原因になるなど、批判があり、彼らを異端カルトであると言及する既存のキリスト教会も存在する。一方で、熱心な彼らの活動に賛同し、新しく活動に加わる人たちもいる。また、看板の存在が作物泥棒の防止になったなどとの好意的な意見も多々あり、看板の存在がその地域のモラル向上において一定の効果があることから、一概に非難することはできない。看板は建物の所有者の同意なしには貼らないので、無断で設置するということはない。なお、最近では同団体とはまったく関係のない他の宗教団体が自分達の布教活動のために彼らと同じように看板を貼って活動しているという情報も報告されている。

同団体は保守系のキリスト教福音派であり、伝道を目的とした小冊子類の配布も行なっている。街頭でスピーカーによる説教風のライブも行う。初詣の時期などに神社仏閣の前で朗読テープを流している。新宿銀座秋葉原等の繁華街に現れ、前述の看板のような聖書の文言を拡声器で流す[1]

この看板を貼っていても建物の所有者が本会の会員というわけではない。建物の所有者はほかのホーロー看板と同様に一種の「広告」として掲示に協力しているだけである。しかし、ホーロー看板と違い、商業広告ではないため、看板の貼り付けを許可しても金品はまったく貰えない。貼ってから何十年も放置され色褪せたり汚れた看板もある。ただし、古くなった看板を回収して新しい看板に取り替えることもある。

[編集] 信条

無神論唯物論進化論偶像崇拝妊娠中絶同性愛不倫ポルノローマカトリックイスラームフリーメイソンニューエージムーブメントその他の彼らが反キリスト的とみなすものや、性的不道徳への激しい反対・非難を特色とする。「イエス・キリストが人類のあがないのために十字架上で死んだことを信じ、彼を受け入れる者は天国に行き、そうでない者は地獄に堕ちる」という聖書の根本主義を主張し、キリストの再臨と最後の審判を信じるという一方で、聖書の主張に反すると彼らが考えている行為を認める一部のキリスト教会への批判も展開している。

学校法人啓明宮城小学校などの教育施設も運営しており、イエスキリストの弟子を育てる目的を持つ。この学校の教育は聖書にもとづいた教育方針であり、語学教育に特化していることなどから、同学校で学ぶ児童は日本語・英語・中国語を自由に話すことができる。卒業生は、国内外などの宣教活動や、同団体と関係している幼稚園やIT関連企業などにおいて活躍している。ただし、同小学校を卒業した者が本人の選択で団体・キリスト教から離れる場合もある。

同学校では悪いことをしてしまった児童に対し「悔い改めを促す手段」として行われるスパンキング行為が認められている。このスパンキング行為に関して、体罰・虐待ではないかと疑問視している声もある。 これについて、同団体関係者は、日本の公立学校で頻発している、教師による愛のムチなどと称されて行われる違法な体罰とは異なり、一時的な感情的高まりにで子供を叩いてしまうのは虐待であるが、そのようなことは許されていないと言っている。

また、子供を諭す手段としての体罰は、聖書で推奨されている 「愚かさが少年の心につながれている。懲らしめのむち棒がそれを彼から遠くに引き離す」-箴言 22:15 「望みのあるうちに、自分の子を懲らしめよ。しかし、殺す気を起こしてはならない」-箴言19:18 が、ただし、子供が怪我するような極端にやりすぎな体罰行為は聖書が禁止しているとして、かわいがりしごきのような、いきすぎた指導が行われていることは決してなく、よって、スパンキング行為はあくまで指導であり、虐待と見なすことはできないと団体関係者や支援者は話している。

ただし、キリスト教でも教派によってもこの部分の解釈は異なる。文字的に解釈するか、あくまでも比喩として解釈するのかは、意見が分かれているが、一般的に、この部分は文章としてそのまま受け入れるべきであると言われている。(自由主義神学逐語霊感説キリスト教根本主義 参照)また、スパンキング行為に対して、「体罰」という言葉を使うことが本当にふさわしいかどうかという指摘もある。

[編集] 補足 

  • 団体の活動目的は一貫して聖書伝道であり、営利目的ではない。
  • 一般的に、ポール・ブローマンという元米国軍人で日本に帰化した男性が団体の設立者と言われている。ただし、彼は団体の設立にたずさわった主要メンバーの一人であり、リーダー的な役割を務めてはいたが中心的人物の一人にすぎなかったともいわれる。このためメディアなどにおいて団体の代表として登場したことは多い[2]
  • ポール・ブローマンは業務用コンポーネントの日本語ローカライズなどにおいて一定の評価を得ているソフトウェア企業創設者であり、かつては会長職にあった[3]
  • その特異な活動から、同団体に対する批判や風評は多く妨害も多い。それに対して、団体側は抗議などをしていない。
  • 取材拒否をしているという批判の一方で、団体が認める正当な理由があればマスコミ関係者であっても団体を訪問し、取材をすることができる[2]
  • 団体は、末日聖徒イエスキリスト教会(モルモン教)やエホバの証人ものみの塔聖書冊子協会統一協会や、他のキリスト教系の新興宗教団体などとはいっさい関係がない。

[編集] 脚注

  1. ^ "キリスト看板??". カンちゃんの写真館. 2009-03-31 閲覧。
  2. ^ a b Harvest Time TV Weblog(英語)
  3. ^ "グレープシティ、新社長就任を発表". 2006〜2007年のニュースリリース. グレープシティ (2006-04-01). 2009-03-31 閲覧。

[編集] 外部リンク