聖句

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聖句(せいく)は、聖書の箇所を意味する語。ギリシャ語"γραφή"古典再建音転写: グラフェー、現代ギリシャ語転写: グラフィ)の訳語でもある。聖書を引用する時、聖句と書く場合がある(ただし教派によってはこの語彙が用いられないところもある)。

ギリシア語: "γραφή"は、日本語訳聖書聖書あるいは聖句と訳されるが、聖書と訳されている箇所が多い。古典ギリシャ語、現代ギリシャ語のいずれにも、単に「書き物」といった意味もあるが[1][2]、現代ギリシャ語において聖書を明確に指す場合には「聖なる」を表す形容詞を付けて"Αγία Γραφή"と呼称する[2]

文語訳聖書新改訳聖書の場合、使徒の働きでは、8章32節で聖書と訳される同じギリシャ語が、35節で聖句と訳されている。ここでは、聖書が旧約全体、聖句が一部をあらわしているが、必ずしも全体と部分で分けて翻訳されているわけではない。マルコ12:10、ヨハネ19:36、ヤコブ2:23、ヨハネ13:18,17:12、使徒1:16、ルカ4:21、ヨハネ7:38、42、ローマ4:3、ガラテヤ4:30、第一テモテ5:18もグラフェーである。

口語訳聖書では、ルカ4:21、ヨハネ20:9、使徒8:35、新改訳聖書では、使徒8:35、新共同訳聖書では、マタイ23:5で聖句の訳語が使われている。

脚注[編集]

  1. ^ 岩隈直『新約ギリシヤ語辞典』101頁、山本書店、2006年5月11日 増訂7版 ISBN 4841400303
  2. ^ a b 川原拓雄『現代ギリシア語辞典』50頁、リーベル出版、1992年9月1日 初版 ISBN 4897980003

参考文献[編集]