耳隠し

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耳隠し(みみかくし)は大正時代の女性に大流行した髪形で束髪の一種。

1919年(大正8年)ごろ登場し、1921年(大正10年)には当時の最先端であるパーマネントを導入した大正女性の憧れの髪型であったが、現代ではあまり結われない。

前髪を七・三に分けてサイドに流し、熱したコテを上下交互に髪に挟んで大きなウェーブをつける。サイドの髪を耳を隠すようにゆったりと後ろでまとめて、ごく低い位置にシニヨン(髷)を作って完成する。もっと時期が下ると、外国映画の流行で黒い髪をオキシフルで脱色、赤茶色にすることが流行した。