宝塚歌劇団54期生

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宝塚歌劇団54期生(たからづかかげきだん54きせい)とは、1966年(昭和41年)に宝塚音楽学校に入学し、1968年(昭和43年)に卒業。同年、宝塚歌劇団に入団し、『マイ・アイドル』で初舞台を踏んだ59人を指す。

概要[編集]

この期には筑前琵琶演奏家の上原まり(元花組トップ娘役)、歌劇団振付家の尚すみれ、新城まゆみ、女優の順みつき(元花組トップスター)。奈緒ひろき(元星組娘役)。矢代鴻(元専科女役)、立ともみ(1997年 - 2002年月組組長・元専科男役)らが入団。

一覧[編集]

芸名 読み仮名 誕生日 出身地 出身校 芸名の由来 愛称 役柄 退団年 備考
愛扇由利江 あいせん ゆりえ 5月14日 東京都 戸板学園 知人が命名 みどりチャン 1970年
県英巳 あがた えみ 9月20日 東京都千代田区 恵泉女学院 尊敬する上級生が命名 エミコ 1976年
亜城てる美 あき てるみ 7月12日 神奈川県横浜市 普連土学園高等部 自分で考案 ミドリちゃん 1971年
秋月みさを あきづき みさお 2月2日 東京都 昭和女子大学附属高等学校 自分で考案 リコ 1971年
秋宮さゆり あきみや さゆり 3月14日 東京都 立正学園 祖父が命名 ハーちゃん 1973年
朝吹百重 あさぶき ももえ 2月15日 東京都 田園調布高等学校 母と考案 ワカ
ハルコちゃん
1971年
安里梢 あんり こずえ 4月25日 兵庫県神戸市灘区 松蔭女学院 安らかな里に
梢が茂るように
アンちゃん 1976年 日本舞踊・藤間緑治
上原まり うえはら まり 5月23日[1] 兵庫県神戸市[1]葺合区 湊川高等学校 姓は女優・上原美佐
名は親友に因む
ヨーコちゃん[1] 娘役 1981年 琵琶奏者・柴田旭艶[2]
母は柴田旭堂
雲珠さ久ら うず さくら 1月1日 兵庫県西宮市 園田学園高等部 謡曲
「鞍馬」
ノダちゃん 1973年
江夏淳 えなつ じゅん 4月20日[3] 神奈川県横浜市[3] カリタス学園 サブちゃん[3] 1979年
扇はるみ おおぎ はるみ 1月1日 大阪府大阪市 梅花学園 出身地 タエちゃん
ターコ
1971年
丘月美登 おかづき よしと 10月31日 東京都 山脇学園 家族で考案 ベルちゃん 1972年
片瀬千帆 かたせ ちほ 11月23日 東京都 東洋英和女学院 森武臣が命名 ヤッちゃん 1974年
上條あきら かみじょう あきら 4月17日[4] 高知県土佐市[4] 土佐女子高等学校 漫画
「みそっかす」より
母と相談
チャコ[4] 男役 1983年 日本舞踊・花柳萩也[2]
関西芸術アカデミー主宰・理事
2014年11月23日死去[5]
久美かおる くみ かおる 10月13日 東京都江東区 大妻高等学院 オニシ 1977年 妹は久美まり
夫は久能靖
高ひづる こう ひづる 7月7日 大分県 大阪府立扇町高等学校 陽が高く
昇るようにと、
母が命名
アッコ 娘役 2006年
糀夏伎 こうじ なつき 3月8日 兵庫県神戸市 山手学園 糀屋の舞 ミワコ
ミワちゃん
1970年
幸美いつき こうみ いつき 9月7日 東京都 立教女学院 松本幸四郎が命名 チャー 1973年
甲山みき こうやま みき 1月24日 東京都 女子美術大学附属高等学校 カンベ
クーちゃん
1975年
越路ひかる こしじ ひかる 9月26日 石川県金沢市 金城高等女学校 出身地に因む ピラちゃん 1969年
冴月渉 さえづき しょう 5月25日 東京都 女子学院 月が
冴え渉る
タジ 1974年
沢かをり さわ かおり 1月13日 石川県 北陸学院 尊敬する人が命名 しげちゃん 1975年
汐見里佳 しおみ りか 8月16日[6] 福岡県[6]三井郡 福岡市立女子高等学校 母が命名 マッチー[6] 男役 1981年
順みつき じゅん みつき 3月4日[3] 兵庫県伊丹市[3] 塩原女子高等学校 順風満帆
本名
ミッキー[3] 男役 1983年 2018年4月17日死去[1]
尚すみれ しょう すみれ 10月25日[7] 兵庫県宝塚市[7] 武庫川学院 本名 スミレ[7] 1985年 日本舞踊・花柳萩尚[2]
母は玉川清子
叔母は槇蓉子霞千恵子
宝塚歌劇団振付家[8]
城千景 じょう ちかげ 5月28日 東京都 白百合学園 中村扇雀夫妻が命名 チエコちゃん 1968年
昇路みちる しょうじ みちる 12月17日 大阪府大阪市 和歌山親愛女子短期大学附属高等学校 本名 ミチル[9] 1980年
白河かほる しらかわ かおる 12月14日 大阪府 光華女子学園 知人が命名 エチコ 1971年 夫は真家ひろみ
新城まゆみ しんじょう まゆみ 5月14日[1] 兵庫県尼崎市[1] 尼崎市立東高等学校 カメ[1] 男役 1986年 日本舞踊・花柳楽鳳[2]
関守ちどり せきもり ちどり 9月27日 兵庫県尼崎市 松蔭女子学院 百人一首 テルコ 1971年
高殿のぼる たかどの のぼる 8月31日 京都府京都市 精華女子高等学校 知人が命名 トンコ
モコちゃん
1970年
瀧ちなみ たき ちなみ 12月24日 愛知県 蒲郡市立中学校 白井鐵造が命名 ノッペちゃん 1972年
多麻可津美 たま かづみ 7月5日 東京都 日本橋女学館高等学校 池田弥三郎が命名 スウ
スウタロウ
1974年 夫はプロ野球選手・伊藤勲
玉梓真紀 たまずさ まき 8月15日[10] 東京都[10]杉並区 白百合学園 姉の芸名 ユミちゃん[10]
ミンミ
1979年 姉は玉梓瑠美
千城みのる ちしろ みのる 4月15日 兵庫県姫路市 立花中学校 出生地・
姫路に因む
テルちゃん
おテル
1971年
月笛真由美 つきぶえ まゆみ 6月27日 大阪府大阪市南区 朝陽ヶ丘高等学校 サッコ 1976年
豊旗あかね とよはた あかね 10月15日 愛知県名古屋市 天白中学校 尊師が命名 フミチャン 1971年
奈緒ひろき なお ひろき 1月8日[10] 東京都[10]世田谷区 鷗友学園 ナオちゃん[10] 娘役 1977年
那岐みはる なぎ みはる 6月20日 大阪府箕面市 梅花高等学校 家族で考案 カコちゃん 1972年
夏照子 なつ てるこ 8月23日 兵庫県西宮市 仁川学院 生月
(8月)
に因む
ガタチャン
ゆうちゃん
1975年 姉は山里まさり
夏草三千代 なつぐさ みちよ 3月18日 大阪府 四天王寺学園 父が命名 ミッコ 1973年
名鶴加代 なづる かよ 2月22日 愛知県名古屋市 金城学院高等学校 出身地に因む カヨ 1972年 妹は名鶴ひとみ
波路千尋 なみじ ちひろ 9月21日 東京都 大妻高等学校 尊師が命名 ケイコちゃん
カシコ
1972年
野路きくみ のじ きくみ 2月15日 東京都 三輪田学園 知人が命名 セッチャン 1972年
浜名ひろみ はまな ひろみ 6月21日 静岡県浜松市 西遠女子学園 尊師が命名 マーちゃん 1973年
日彩まき ひいろ まき 1月22日 大阪府 大阪府立島上高等学校 家族で考案 マキちゃん 1971年
美城るみ びじょう るみ 6月25日 広島県 呉三津田高等学校 家族で考案 ルミちゃん 1972年
日向葵 ひゅうが あおい 7月26日 神奈川県 大東学園 家族で考案 ナマちゃん 1971年
星里未子 ほし りみこ 2月2日 東京都 川村学園 本名 リミコちゃん 娘役 2003年
牧原なおき まきはら なおき 8月15日 大阪府豊中市 茨木高等学校 大らかな
素直な気持ちを
失わないように
タンナカ 1977年
真月みさと まづき みさと 4月29日 大阪府大阪市 武庫川学院高等部 家族で考案 オギちゃん 1970年
麻里亜星子 まりあ せいこ 3月24日 千葉県 和洋女子大学附属国府台高等学校 従姉が命名 セイコちゃん 1973年
美里景 みさと けい 3月4日[1] 神奈川県藤沢市[1] 羽衣学園高等部 美しい
景色のように
愛されたい
ピンちゃん[1] 1981年 改名後・みさとけい[11]
宝塚受験スクール主宰
水城ゆたか みずき ゆたか 11月17日 東京都 第一中学校 家族で考案 ツーコ
オニイ
1968年
瑞穂まり みずほ まり 9月21日 熊本県 九州女学院 九州に因む マリちゃん 1975年
美穂真咲 みほ まさき 12月23日 東京都大田区 大東学園 美しい穂が
咲くようにと、
父が命名
サッちゃん 1978年
矢代鴻 やしろ こう 12月1日 大阪府大阪市 住吉学園 シビ 男役 2008年 後に娘役に転向
立ともみ りつ ともみ 11月27日[12] 兵庫県宝塚市[12] 雲雀丘学園高等部 独立・自立の意味 ともみ[12] 男役 2007年 母は須磨磯子
1997年 - 2002年
月組組長
涼千夏 りょう ちなつ 4月19日 東京都 富士高等学校 自分で考案 京子ちゃん
キイ
1972年 妹は涼美緒

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、234頁。 
  2. ^ a b c d 「エンサイクロペディア・タカラジカ」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、219頁。 
  3. ^ a b c d e f 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、237頁。 
  4. ^ a b c 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、240頁。 
  5. ^ twitter - 和泉(土橋)有香【Joy】
  6. ^ a b c 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、235頁。 
  7. ^ a b c 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、239頁。 
  8. ^ 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日、176頁。ISBN 4-89485-013-3 
  9. ^ 「エンサイクロペディア・タカラジカ」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、208頁。 
  10. ^ a b c d e f 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、243頁。 
  11. ^ 70年史(別冊) 1984, p. 57.
  12. ^ a b c 「舞台を色どる人々」『おお宝塚60年―「ドンブラコ」から「ベルばら」まで』朝日新聞社、1976年11月30日、233頁。 

参考文献[編集]

  • 編集兼発行人:橋本雅夫『宝塚歌劇の70年(別冊)―年譜・最近の10年―』宝塚歌劇団、1984年5月18日。