美しき野獣

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美しき野獣」(うつくしきやじゅう)は『薔薇族1986年3月号に掲載、単行本『兄貴にド・キ・ド・キ』に収録された山川純一の一話完結の漫画である。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

中学2年生の相模正人の両親は2年前に離婚し、画家の父と二人暮らしをしているが、週に一度母と面会している。ある日、母との面会から帰ると、父の生徒である氷川譲司がしばらくの間滞在する事を知らされる。正人は譲司に一目惚れするが、アトリエでの父と譲司のオーラルセックスを覗き見てしまい、父親が同性愛者であることを知る。それが母との離婚の原因となったことを確信する正人は譲司に父は汚い人間だと話すが、譲司は同じ同性愛者であり、正人に好意を抱いている自分も汚い人間かと問うが、正人は否定し、譲司に好意を抱いていることを告白する。二人は夜に落ち合うことを約束するが、それを父が許さなかった。母と別れた恨み、譲司を奪った嫉み。それは狂気へと変わる。

[編集] 登場人物

相模正人(さがみ まさと)
東京都に住む中学2年生の少年。母のことが好きのようで、別れ際の表情に悲しみを抱いたり、一緒に暮らしたいという願望を持っている。逆に離婚の原因を作った父親のことは嫌いなようである。幼少の頃から自分が同性愛者であることを自覚しているが、性的な経験や、男性に恋愛感情を抱いたことはない。
氷川譲司(ひかわ じょうじ)
アメリカ人日本人ハーフで赤髪の青年。美大の3年生で、正人の父の作品のモデルとして絵が完成するまで滞在する事になった。同性愛者で、正人の父とは2年前からホモ・セックスをする間柄にあり、それが正人の母との離婚の原因となっている。なお、彼の男性器の大きさは山川純一の作品「疾走する獣たち」の田上剛と並んで最大の24センチメートルである。
正人の父
美大教授にして画家。同性愛者であり、氷川譲司に浮気をした後、自分の快楽の為に母親と離婚したという経緯を持つ。新作品の男性のヌード画を描くために譲司を家に滞在させるが、その真の目的はホモ・セックスをするためだったことが、譲司や父の発言から伺える。
正人の母
冒頭、結尾のみ登場。週に一度「G&F」という店で正人と会っている。正人が父と離婚した理由を尋ねると、「私の口からは言えない」と言い、教えてはくれない。同性愛者であるからという理由からの劣等感からではなく、正人を気遣ってのことであることが、別れ際の表情からうかがえる。
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