織姫

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「十二支のうち丑『牽牛星』」山本芳翠

織姫(おりひめ)、織女(しょくじょ)は、中国道教七夕の伝説『牛郎織女』に登場する仙女。織姫は王母娘娘(西王母)の外孫女であるとされる[1][2]。また玉皇大帝と王母娘娘の娘・七仙女と同一視されることもある。

北方玄武七宿の第二宿・牛宿の中の星官・織女こと三女星(織女星、婺女星、須女星)の一柱。星座では、こと座α星(おりひめ、織女)。

織姫は「天」という宝物を持ち、天上にあって雲錦を織る仕事をしている。7月7日、姉妹たちと共に人間界の河の辺に来た、牽牛郎が水浴をする七人の天女を見かけ、紫色の羽衣を取った。後に互い一目惚れして、男の子と女の子が生まれる。

天棚機姫神[編集]

古語拾遺において天照大神の岩屋隠れの際、天照大神に献上する神衣和衣を織った天棚機姫神と同一視される。

参考文献[編集]

  • 小南一郎『中国の神話と物語り: 古小説史の展開』岩波書店、1984年。ISBN 4000013440NCID BN00263592 
  • 河合隼雄『物語と現実』岩波書店〈河合隼雄著作集 / 河合隼雄著, 第2期; 第8巻〉、2003年。ISBN 4000924982NCID BA60244528 

脚注[編集]

  1. ^ 小南 1984, p. 31.
  2. ^ 河合 2003, p. 242.

関連項目[編集]