素イデアル
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素イデアルは、環のイデアルで、ある条件を満たすものである。歴史的には、素数(素元)の概念の拡張として出てきたものである。概型(スキーム)の理論は、図形の上の関数の成す環から下の空間を構成するというideaがもとになっているが、その時に、その環の素イデアル1つ1つが、下の空間の点に対応する。
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定義 [編集]
環
の真の(即ち、
と異なる)イデアル
が素イデアル であるとは、 ![\forall a,b\in A \ \ [ ab\in P \Rightarrow a
\in P \ or \ b\in P]](http://upload.wikimedia.org/math/c/9/d/c9dced828b4fb6db2a6ab8876cfd2dbe.png)
が成立するときを言う。素イデアルは英語名 prime ideal の頭文字をとって
や近い文字で表すことが多い。
以下、環は全て単位元を持つ可換環とする。この場合が特に大切である。
このとき、上に挙げた素イデアルの定義は以下の条件1,2のどちらとも同値である。
が 成立する
特に条件の1から、任意の極大イデアルが素イデアルであることがわかる。なぜなら、イデアル
が極大イデアルであるための条件は、
が体であることだから。
具体例 [編集]
- 整数環
において、素数
の倍数全体
が成すイデアル。一般に、環
において、 その素元
が生成するイデアル
は素イデアルになる。これは逆も正しい。
- 一般に、
を環、
を環の準同型としたとき、
による、
の任意の素イデアルの引き戻しは、
の素イデアルになる。
定理 [編集]
Aを環Rの固有のイデアルとする。Aが素イデアルであるためには商環R/Aが整域をなすことが必要十分である。
局所化 [編集]
を環、
をその素イデアルとすると、集合
は積閉集合となる。
による
の局所化
を
と書く。これは
を極大イデアルとする局所環となる。その剰余体
を
などと書くこともある。
が
について、
において、素数
を