紀元前21世紀

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紀元前2070年から転送)
千年紀: 紀元前3千年紀
世紀: 前22世紀 - 紀元前21世紀 - 前20世紀
ウル・ナンムウル第3王朝の初代王で現存する世界最古の「ウル・ナンム法典」を定めたことで知られている。画像は円筒印章に刻まれたウル・ナンムと神々(大英博物館蔵)。
夏王朝の建国者の。画像は後漢時代に描かれた武氏祠画像石で、耜(すき)を持って工事に勤しむ禹の姿。

紀元前21世紀(きげんぜんにじゅういちせいき)は、西暦による紀元前2100年から紀元前2001年までの100年間を指す世紀

出来事[編集]

紀元前2100年代[編集]

紀元前2090年代[編集]

紀元前2080年代[編集]

紀元前2070年代[編集]

紀元前2060年代[編集]

  • 紀元前2064-1986年 - エジプトのネンネス(ヘラクレオポリス)政権(第10王朝)とテーベ政権(第11王朝)の間で抗争が続いた。
  • 紀元前2060年頃 - テーベ政権のメンチュヘテプ2世が即位。

紀元前2040年代[編集]

紀元前2030年代[編集]

  • 紀元前2034-2004年 - ウルとアムルの間で戦争が起こった。

紀元前2020年代[編集]

紀元前2010年代[編集]

紀元前2000年代[編集]

  • 紀元前2009-1997年頃 - メンチュヘテプ3世の墓が建設された。
  • 紀元前2004年頃
    • エラム王キンダットゥがウルを破壊、イビ・シン王が連行されウル第3王朝が滅亡する。
      • この事件により『ウル市滅亡哀歌英語版』『第二ウル市滅亡哀歌』ほかの記録が書かれる。
      • ウル滅亡後にエラムを追い払いイシン第1王朝のイシュビ・エッラがこの地を征服する。
      • メソポタミア各地にアムル人(マルトゥ)諸国が乱立するイシン・ラルサ時代が始まる。
    • メンチュヘテプ2世が死去した。

主な人物[編集]

誕生[編集]

  • シラ(紀元前2067年-紀元前1634年) - アルパクサデの息子
  • エベル(紀元前2037年-紀元前1573年) - シラの息子
  • ペレグ(紀元前2003年-紀元前1764年) - エベルの息子

発明・発見・文化[編集]

  • 二里頭遺跡 - 夏王朝の遺跡。
  • 法律 - 紀元前2100年、メソポタミアのウル・ナンムの下で最初の法律ができた。
  • - 紀元前2037年、古代中国の皇帝神農は生の葉を茹でて茶を作った。

伝説・架空のできごと[編集]

  • 紀元前21世紀 - の創始者が洪水を治めたとき、洛水から神亀が出現しその背中には「洛書」と呼ばれる文様が刻まれていた。禹はこれにもとづいて洪範九疇を作ったといわれる(『易経』「繋辞伝」をもとに『漢書』「五行志」の劉歆の注釈などで伝説化される)。
  • 紀元前2063年 - アトランティス人がクロノスのクリスタルを用い、時間を捕食する怪物クロノヴォーレのコントロールに成功する(ドラマ『ドクター・フー』)。

関連項目[編集]