米原眞司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

米原 眞司(よねはら しんじ、1961年 - )は、日本のガラス工芸作家。東京都生まれ、兵庫県川西市育ち。現在は北海道江別市在住。

人物[編集]

兵庫県立川西明峰高等学校時代、中学から始めたテニスに熱中(高校のダブルスパートナーはシンガー・ソングライター上田現)する傍ら、洋楽レコードのジャケットを模写するなどして独学でデザインを勉強。初めて書いた油彩画が「全国高校絵画ポスターデザイン映画コンクール」で最高の文部大臣賞を受賞し、副賞のヨーロッパ美術研修旅行で一ヶ月間刺激を受け続けた結果、進路変更して芸術家を志すようになった。その後、紆余曲折の末、多摩美術大学デザイン科で希少なガラス造形を学ぶことになるが身についた放浪癖が抜けず、卒業後、アジア美術研究のため一年間の旅に出る。帰国後、北海道立工業試験場(現 地方独立行政法人北海道立総合研究機構工業試験場)野幌分場ガラス工芸科に五年間勤務するが、再びヨーロッパに旅立ち、翌年江別市にアトリエを構え、海外への研究旅行を繰り返しながら現在に至る。

作品[編集]

「ライン・ドローイング」と名付けた文様や「スパイラル」で彩った球体オブジェを得意とする。世界の現代ガラス100選に選ばれた「光の樹」、アイヌのシャーマンにインスパイアされてクリスタルレイキヒーラー淳と共同開発した「渦宝珠」(うずほうじゅ)や、中国の鼎をモチーフにしたロングセラー「三ツ足」が代表的。

経歴[編集]

主要所蔵先[編集]

  • デュッセルドルフ美術館(ドイツ)
  • コーニング美術館(アメリカ)
  • メイヨ・クリニック基金コレクション(アメリカ)
  • 横浜美術館
  • 北海道立近代美術館
  • 下関市立美術館
  • ボストン美術館(アメリカ)
  • アメリカン・クラフト美術館(アメリカ)
  • ミント美術館(アメリカ)
  • エルトン・ジョン コレクション(アメリカ)
  • その他、東急セルリアンタワーホテル(渋谷)など多数

参考文献[編集]

  • 「米原眞司の世界」(江別市教育委員会)
  • 「現代ガラス工芸作家 米原眞司の世界」(眞朝著)

外部リンク[編集]