等確率の原理
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等確率の原理(等重率の原理とも)とは、統計力学に代表される物理的極限で、「(孤立系において)実現しうる微視的状態は、全て等確率に実現する」とすることが妥当でである状態である。つまり、最初は位置情報が明確だったものが、多数の粒子の挙動として考えるとランダムウォークにより時とともにその明確さを失うといった人間で言う記憶の忘却現象に象徴される。しかし、この原理は決定論と対極をなすものの、明晰な現実を伝えており、熱伝導や物質の拡散輸送取り入れられている明快な物理的微分方程式で表されている。この原理に基づくことによって、微視的状態を数える(または位相空間上の体積を求める)ことで(系が平衡に逹した時に)最も確からしく実現する巨視的状態を導くことが可能になる。つまり天文学的な数の粒子を扱う分野では、古典物理学では予測不能とされている多体問題的衝突が頻繁に起きるがその系において、予測不能な自体が多く発生し、明快な二対問題から限りなく退却を余儀なくされる。そうであっても踏みとどまって、巨視的粒子集団の未来予測に対し、粒子挙動が完全に過去の記憶をなくしながら連続的に運動する状態を基礎においている。そうすることで、一定の決定論的物理学を超えた見解を導出するような熱力学的な見方として結晶化している。物理学はあくまでも現実世界の動きを、うまくモデル化する学問であり、そういった意味で現実においては確率論と決定論で合成されておりその確率論の時間変化を追うことに成功した分野でもある。
等確率の原理を力学によって基礎づけようとするのがエルゴード理論である。
参考文献 [編集]
- 市村浩 『統計力学』 裳華房<基礎物理学選書10> 昭和46年。