第31回社会人野球日本選手権大会

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第31回社会人野球日本選手権大会（だい31かいしゃかいじんやきゅうにほんせんしゅけんたいかい）は、2004年（平成16年）11月20日から11月29日まで大阪ドームで開かれた社会人野球日本選手権大会である。

概要[編集]

  • この夏の都市対抗野球を制した王子製紙は東海予選で敗退。また、前回大会を制した日産自動車も関東予選で敗退し、波乱含みの予選となった。
  • 初出場チームは、ニチダイのみ。
  • 徐々に金属バットに順応してきたことから、一部の試合では大量得点、一方的な展開がみられた。一方で僅差のゲームもまだ多く、2003年シーズンから公式戦で導入されたタイブレークが都市対抗・日本選手権通じて初めて適用された（1回戦・JR西日本－七十七銀行戦）。
  • 優勝したのは、会社統合により誕生して2シーズン目で、この夏の都市対抗の出場を逃したJFE西日本。投打のかみ合ったプレーを続けて勝ち進み、大阪ガスとの決勝戦は大会史上最長となる延長15回までもつれ込み、ソロホームランの勝ち越し点を守り抜いて初優勝。大阪ガスは2年連続準優勝に終わった。

予選[編集]

詳細は「第31回社会人野球日本選手権大会予選」を参照

出場チーム[編集]

代表枠 チーム 出場回数
北海道 サンワード貿易 2年連続5回目
東北 JR東日本東北 4年連続10回目
東北 七十七銀行 3年ぶり2回目
北信越 TDK千曲川 2年ぶり4回目
関東 住友金属鹿島 18年ぶり3回目
関東 鷺宮製作所 9年ぶり4回目
関東 東京ガス 3年連続5回目
関東 シダックス 5年ぶり3回目
関東 NTT東日本 3年連続6回目
関東 東芝 5年連続18回目
東海 東海理化 16年ぶり2回目
東海 トヨタ自動車 2年連続5回目
東海 三菱重工名古屋 2年連続4回目
代表枠 チーム 出場回数
東海 ヤマハ 2年ぶり17回目
近畿 松下電器 11年連続26回目
近畿 日本生命 5年連続23回目
近畿 NTT西日本 6年連続9回目
近畿 三菱重工神戸 3年連続14回目
近畿 デュプロ 4年ぶり2回目
近畿 大阪ガス 4年連続11回目
近畿 ニチダイ 初出場
中国 JR西日本 2年連続3回目
中国 JFE西日本 2年連続2回目
四国 JR四国 2年連続6回目
九州 三菱重工長崎 5年連続8回目
九州 JR九州 27年ぶり3回目

大会[編集]

1回戦[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
TDK千曲川 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
大阪ガス 0 0 0 1 0 0 0 0 X 1

勝：建山　敗：阿部正

  • 第2試合（11月20日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
鷺宮製作所 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三菱重工長崎 0 1 1 0 0 0 0 0 X 2

勝：手嶋　敗：河西　本：原田（長崎）

  • 第3試合（11月20日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
デュプロ 0 3 0 0 1 0 0 0 0 4
東海理化 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1

勝：米澤　敗：川脇　本：松永（デュプロ）

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計
JR西日本 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 3
七十七銀行 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

勝：中須賀　敗：相澤
※ 延長15回からタイブレーク

  • 第5試合（11月21日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
三菱重工名古屋 3 0 0 0 0 2 0 0 0 5
ニチダイ 0 0 0 0 0 1 0 0 2 3

勝：白倉　敗：高尾

  • 第6試合（11月21日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JR九州 1 0 0 0 0 0 0 2 0 3
NTT西日本 0 1 1 1 1 0 0 0 X 4

勝：岸田　敗：樋口

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
トヨタ自動車 0 0 1 1 0 2 3 0 0 7
東芝 4 2 0 0 0 0 0 0 0 6

勝：明松　敗：木戸

  • 第8試合（11月22日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JFE西日本 0 2 1 0 4 0 0 1 1 9
東京ガス 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2

勝：山下敬　敗：谷田部　本：福竹（JFE西）

  • 第9試合（11月22日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ヤマハ 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2
三菱重工神戸 0 0 0 0 0 0 0 3 X 3

勝：松田　敗：室田

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日本生命 0 0 1 2 0 1 1 1 0 6
JR東日本東北 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

勝：新家　敗：攝津　本：下野（日生）

2回戦[編集]

  • 第1試合（11月23日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JR四国 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
大阪ガス 0 0 0 1 0 0 0 1 X 2

勝：坂本　敗：中郷

  • 第2試合（11月23日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
三菱重工長崎 0 0 0 0 3 0 0 0 1 4
デュプロ 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2

勝：吉村　敗：加藤

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
NTT東日本 0 1 0 0 0 1 0 0 2 3
JR西日本 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1

勝：渡邉　敗：松永　本：玉城、北道（以上NTT東）

  • 第4試合（11月24日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
シダックス 1 0 1 1 0 1 0 0 0 4
三菱重工名古屋 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝：野間口　敗：森田

  • 第5試合（11月24日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
住友金属鹿島 0 0 0 1 0 2 0 0 0 3
NTT西日本 1 0 0 3 2 0 0 1 X 7

勝：笠木　敗：金子　本：西田（NTT西）

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
松下電器 2 2 1 0 1 0 0 0 1 7
トヨタ自動車 0 1 0 0 2 0 0 0 0 3

勝：田中稔　敗：明松

  • 第7試合（11月25日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JFE西日本 4 1 1 0 2 0 0 2 0 10
三菱重工神戸 0 2 0 0 0 0 0 0 2 4

勝：田中敬　敗：木林　本：福竹（JFE西）、盛田（神戸）

  • 第8試合（11月25日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日本生命 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
サンワード貿易 0 1 0 0 0 0 1 3 X 5

勝：神田　敗：土井

準々決勝[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
三菱重工長崎 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
大阪ガス 0 0 5 0 1 1 0 0 X 7

勝：山田幸　敗：手嶋

  • 第2試合（11月26日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
NTT東日本 2 0 0 0 0 1 0 1 0 4
シダックス 3 0 0 0 0 1 0 3 X 7

勝：上田　敗：黒田　本：中村（シダックス）

  • 第3試合（11月26日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
松下電器 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
NTT西日本 0 3 0 2 0 1 0 0 X 6

勝：岸田　敗：久保

  • 第4試合（11月26日）－延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
JFE西日本 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2
サンワード貿易 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

勝：菅崎　敗：神田

準決勝[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
大阪ガス 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3
シダックス 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2

勝：能見　敗：杉本　本：佐藤（シダックス）

  • 第2試合（11月27日）
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JFE西日本 0 1 0 2 0 0 0 0 0 3
NTT西日本 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2

勝：山本　敗：笠木　本：大崎（JFE西）

決勝[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計
JFE西日本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
大阪ガス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝：田中敬　敗：能見　本：福竹（JFE西）
（JFE西日本は初優勝）

表彰選手等[編集]

  • 最高殊勲選手賞 田中敬人（投手：JFE西日本）
  • 敢闘賞 坂本健二（投手：大阪ガス）
  • 打撃賞 福竹政人（内野手：JFE西日本）
  • 首位打者賞 西田朋生（内野手：NTT西日本） 14打数7安打 .500
  • 大会優秀選手
    • 投手
    山下敬之（JFE西日本）
    田中敬人（JFE西日本）
    能見篤史（大阪ガス）
    坂本健二（大阪ガス）
    山田幸二郎（大阪ガス）
    岸田護（NTT西日本）
    野間口貴彦（シダックス）
    神田幸輝（サンワード貿易）
    渡邉恒樹（NTT東日本）
    • 捕手
    小谷良文（JFE西日本）
    小野和隆（大阪ガス）
    • 一塁手
    徳山達訓（JFE西日本）
    中本拓（大阪ガス）
    西田朋生（NTT西日本）
    • 二塁手
    宮崎昌樹（NTT西日本）
    佐藤二朗（シダックス）
    • 三塁手
    福竹政人（JFE西日本）
    脇谷亮太（NTT西日本）
    • 遊撃手
    森永孝（JFE西日本）
    • 外野手
    永井裕也（JFE西日本）
    難波和彦（JFE西日本）
    溝下進崇（大阪ガス）
    • 指名打者
    大崎有倫（JFE西日本）
本大会
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
取消線表記は開催中止
予選
関連項目
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