第281歩兵師団 (ドイツ国防軍)

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第281歩兵師団
281. Infanterie-Division
活動期間1941年3月 - 1945年5月
国籍ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
軍種ドイツ陸軍
兵科歩兵
兵力師団
基地クローネ(現ポーランドバウチュ英語版
主な戦歴第二次世界大戦
指揮
著名な司令官テオドール・シェーラー

第281歩兵師団(281. Infanterie-Division)とは、ナチス・ドイツ時代のドイツ陸軍が有した師団の1つである。前身は1941年3月に結成された第281保安師団(281. Sicherungs-Division)で、1945年にクールラントにて歩兵師団へと再編成された。

師団史[編集]

1941年3月、ロシア戦線における後方治安維持・保安任務を担う部隊として第281保安師団が編成される。初代師団長はフリードリヒ・バイエル中将(Friedrich Bayer)であった。1942年初頭、師団長テオドール・シェーラー中将の元、第281師団はホルムにて赤軍に包囲され、およそ3ヶ月間の籠城戦を戦った(ホルムの戦い[1]。シェーラーはこの戦いでの戦功から騎士鉄十字章を受章している[2]。その後の2年間のほとんどは戦線北部に配置されていたが、1944年半ばに壊滅する[1]

1945年1月、クールラントにて第281歩兵師団として再編成される。オーデル川方面での戦闘に参加した後、5月になって第3装甲軍の残余と共に降伏した[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Mitcham, pp. 332–333
  2. ^ Kholm Shield (ドイツ語) www.lexikon-der-wehrmacht.de, accessed: 16 December 2011

参考文献[編集]

  • Samuel W. Mitcham, Jr (2007). German Order of Battle. Volume One: 1st – 290th Infantry Divisions in WWII. PA; United States of America: Stackpole Books. ISBN 978-0-8117-3416-5