第一次大覚醒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

第一次大覚醒(だいいちじだいかくせい、First Great Awakening)は、1730年代と1740年代にアメリカの植民地、特に北東部の13植民地に広まった宗教再生運動で、その後のアメリカの宗教へ恒久的な影響を残した。

概要[編集]

このリバイバルは、マサチューセッツ州ノーサンプトン出身のよく教育を授けられた神学者であり会衆派教会の聖職者、ジョナサン・エドワーズピューリタンカルヴァン主義にルーツを持つ)とともに始まった。直接的な力と、個人的な信仰経験の重要性を強調した。エドワーズの説教は、「厳粛で、独自で慎重な発音、ゆっくりとしたリズム」であったと言われる。それでもなお、彼の説教は力強く、多くの熱心な支持者を引き付けた。『怒れる神の御手の中にある罪人』「Sinners in the Hands of an Angry God」は、彼の最も有名な説教である。

イギリスから訪問したメソジスト派の伝道者、ジョージ・ホウィットフィールド(1714-1770)は、この運動を継続し、植民地じゅうを旅した。より劇的で感情を揺り動かすスタイルの説教をし、皆を彼の聴衆に受け入れた。

新しい説教のスタイルは、アメリカでの宗教をよみがえらせた。参加者らは、知的な談話を受け身で聞くよりも、情熱的に彼らの宗教に関わるようになった。リバイバル賛成派の牧師たちは一般的に「ニュー・ライト(new lights)」と呼ばれ、一方でリバイバルに反対し、理知的に静かな説教をしていた伝道者たちは「オールド・ライト(old lights)」と表現された。この分裂は二つの神学的流れを生んだ。回心運動に影響された人々は家で聖書を研究し始めた。これは事実上、宗教的な方法で公衆に知らせる手段を分散させ、宗教改革時のヨーロッパでの個人主義的傾向と同様のことであった。

第一次大覚醒は、公共の場での悔悟を含む決定的な行動で、個人的な罪と救済の必要性を会衆に納得させることを目指した強力な説教から生じた。大覚醒は、人々を「彼ら自身のやり方で神を経験する」ように導いた。

後にリバイバル反対派のオールド・ライトから異端ユニテリアン運動が生まれた[1]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ メンデル・テイラー『伝道の歴史的探求』

参考文献[編集]

  • 『怒れる神の御手の中にある罪人』ジョナサン・エドワーズ著 飯島徹訳CLC出版ISBN 9784879378019
  • 『基督教全史』E.E.ケァンズ著 聖書図書刊行会 ISBN 4791200403
  • 『リバイバルの源流を辿る』尾形守著 ISBN 4872072049