笠山

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笠山
MT. Kasa.JPG
笠山
標高 112 m
所在地 日本の旗 日本 山口県萩市
位置 北緯34度26分58.6秒
東経131度24分6.7秒
座標: 北緯34度26分58.6秒 東経131度24分6.7秒
山系 阿武火山群
種類 単成火山
笠山の位置
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笠山(かさやま)は、山口県萩市にある標高 112m の活火山である。火山として世界最小(あるいは東洋最小、日本最小とも)などと称されることもあるが、火山の定義や地形学的分類により捉え方は様々であり、その序列を断定的に呼称することは無意味と考えられる。

地理・概要[編集]

山口県萩市の北東部海岸より日本海に突き出した陸繋島上に形成され、北長門海岸国定公園に含まれる。本土と火山を繋ぐ陸地部分には萩市最大の漁港である越ヶ浜漁港海跡湖である明神池がある。最寄り駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の越ケ浜駅で、市内から越ヶ浜行きのバスも利用可能。山頂までは乗用車で登ることができる。

形成過程と現況[編集]

萩市市街地と奥は笠山

日本でも数少ない単成火山群である阿武火山群に属する活火山であり、玄武岩性の溶岩台地の上にスコリア丘が乗った形で形成されている。直径 30m 、深さ 30m の噴火口がある. これをカルデラと通俗的に呼ぶ人もいるが、スコリア丘の形成の過程で出来たものであり、カルデラではない。噴火の年代は部位によって様々だが、現在の笠山は約1万年前に形成されたと考えられている。周囲の海岸は無数の溶岩流が固まった後、波に浸食されて出来た複雑な岩場で形成されている。
ただし、現在の笠山はほとんど活動がみられていない(かつて、火山の活動表現が見直される前は死火山と呼ばれた)。

特色・名所[編集]

噴火口内(階段等が整備されている)

頂上に噴火口があり、その周りを約2分で一周出来る道や噴火口内へ降りることができる道が整備されている。頂上付近にある展望台からは阿武火山群の島々と、九州・島根県両方面への日本海の海岸線が見渡せる。朝は島々の断崖に日光が反射するさまが、夕方は日本海に沈む夕日が、夜は沖合いのイカ釣り漁船の灯が見られる。

山体が冷えて固まった溶岩で形成されているため、日本海からの海風は岩の隙間を通り、地中で冷やされる。このような涼風が吹き出す隙間の多い岩場は風穴と呼ばれており、夏場の格好の観光スポットとなっている(富士山などの洞窟様の風穴とは別の概念であるので注意)。また、島の東側の麓には明神池と呼ばれる汽水湖があり、やはり溶岩の隙間を通って日本海の海水や魚が出入りしている。

沖を流れる温暖な海流の影響で暖地性植物が多い。笠山北西部の虎ヶ崎周辺には約25,000本のヤブツバキ原生林(ただし自然史的な意味での原生林ではない。もともと混交林だった同地を観光開発の目的で選択的に伐採したもの)があり、開花期の2~3月頃には萩・椿まつりが開催される。北部にはコウライタチバナが自生し、日本唯一の自生地として天然記念物に指定されている。風穴の近くでは涼風のためコタニワタリホソイノデなどの寒地性植物も自生し、極めて珍しい植物相を形成している。

またツバキの落ち葉を食べるイトウムシオイは殻径 5mm の小さなカタツムリで、中国地方愛媛県の一部にのみ生息し、絶滅危惧種に指定されている。

周囲の海岸はサザエアワビウニナマコなどの良好な漁場となっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]