竹山博英

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竹山 博英(たけやま ひろひで、1948年 - )は、日本のイタリア文学者、翻訳家立命館大学文学部名誉教授。

来歴[編集]

東京都生まれ。1978年、東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了。ローマ大学でイタリア現代文学と民俗学を学ぶ。プリーモ・レーヴィイタロ・カルヴィーノカルロ・ギンズブルグなどを多数翻訳、イタリア映画の批評、シチリアマフィア研究を始め、中世から現代に至るイタリア民衆の文化、宗教的建造物、組織犯罪などの調査・文献研究を行った。

2005年、『ローマの泉の物語』でマルコ・ポーロ賞を受賞。2008年「イタリアの記念碑的墓地」で立命館大学文学博士(著者プロフィールより)。

著書[編集]

翻訳[編集]

カルロ・ギンズブルグ[編集]

  • ベナンダンティ 16 - 17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼』(カルロ・ギンズブルグせりか書房) 1986.2
  • 『神話・寓意・徴候』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 1988.10
  • 『闇の歴史 サバトの解読』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 1992.11
  • ピノッキオの眼 距離についての九つの省察』(カルロ・ギンズブルグ、せりか書房) 2001.10

プリーモ・レーヴィ[編集]

  • アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察』(プリーモ・レーヴィ、朝日選書) 1980.2、のち改訂完全版『これが人間か』(朝日選書) 2017.10
  • 『周期律 元素追想』(プリーモ・レーヴィ、工作舎) 1992.9 ISBN 4-87502-204-2
  • 『今でなければいつ』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 1992.10
  • 『休戦』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 1998.8、のち岩波文庫 2010.9
  • 『溺れるものと救われるもの』(プリーモ・レーヴィ、朝日新聞社) 2000.7、のち朝日選書 2014.6
  • 『リリス アウシュヴィッツで見た幻想』(プリーモ・レーヴィ、晃洋書房) 2016.1