福澤心訓

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福澤心訓」(ふくざわしんくん)は福澤諭吉が作成したとされる7則からなる教訓である。「福沢心訓」、「福沢諭吉翁心訓」、「福沢心訓七則」、「諭吉心訓」、「心訓」、「七則」などとも呼ばれる。実際は福澤の作ったものではなく、作者不明の偽作である。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 内容

以下、清水義範 『福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説』 小学館の17-18頁から引用する。

心訓
一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

[編集] 成立

「福澤心訓」は作者不明の偽作であるため、いつ、誰が、何の目的で作成したのか不明である。

小説家の清水義範は、小説中の文学探偵の推理として、福澤諭吉の「ひびのおしえ」にある「おさだめ」を参考にして「福沢心訓」が作成されたではないかとしている。それは、「おさだめ」の第1番「一、うそをつくべからず」が「福沢心訓」の「一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です」に類似し、「おさだめ」の第7番「一、ひとのものをうらやむべからず」が「福沢心訓」の「一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です」に類似しているからである。[1]

以下、参考のため、『福沢諭吉選集〈第3巻〉』(岩波書店)収録の「ひゞのをしへ」から引用する。

おさだめ
一、うそをつくべからず。
一、ものをひらふべからず。
一、父母ちゝはゝにきかずしてものをもらふべからず。
一、ごうじやうをはるべからず。
一、兄弟けんくわかたくむよふ。
一、人のうはさかたく無用。
一、ひとのものをうらやむべからず

さらに、清水義範は、小説『福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説』中の文学探偵に、いつごろ、誰が、何を目的として、「福沢心訓」を作成したのか推理させている。

[編集] 脚注

  1. ^ 清水義範 『福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説』 小学館2006年ISBN 978-4093861670、103-108頁を参照。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク

この文献によると、1963年昭和38年)以前に福澤心訓が広まっていたことがわかる。