福岡市博多区妻殺害事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

福岡市博多区妻殺害事件(ふくおかしはかたくつまさつがいじけん)とは、2003年福岡県福岡市博多区で起きた遺体遺棄及び殺人事件である。被害者の夫が妻を殺害したとして起訴されたものの、無罪判決が確定して現在未解決事件となっている。

概要[編集]

2003年平成15年)2月19日、福岡市博多区の自宅に於いて女性Aが殺害されるという事件が起こった。警察はこの事件で同年5月に被害者Aの夫でホテル経営者のBを逮捕した。その後、捜査段階で被告Bが自白したため、自宅で妻の頭部を棒状のもので殴った後にさらに両手で首を絞めるなどして殺害して自宅の台所の床下収納庫に遺体を遺棄したとして起訴した。

裁判経過[編集]

2005年平成17年)4月19日福岡地裁は起訴されていた死体遺棄及び殺人について無罪判決(求刑懲役18年)を下した。判決で川口宰護裁判長は近所に住んでいる男女二人が犯行時刻より後にAと挨拶を交わしているという証言について当日の天気や具体的な行動があげられていて信用性が高いとした。そして自白調書についても逮捕から起訴までの間に自白と否認を繰り返しており、秘密の暴露もなく信用性は低いとした。これらのことから被告に犯行は不可能と結論づけた[1]検察はこの判決に対して控訴せずに無罪判決が確定した。

その後、Bは無罪判決確定を受けて国家賠償を求めて提訴した[要出典]

脚注[編集]

  1. ^ 妻殺害事件に無罪判決 福岡地裁、「自白に信用性ない」”. 朝日新聞社 (2005年4月19日). 2005年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月5日閲覧。