神闘士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

神闘士(ゴッドウォーリアー)は、アニメ聖闘士星矢』に登場する架空のキャラクターである。

なお神闘士を統率する「ポラリスのヒルダ」は厳密には神闘士ではないが、便宜上本記事に列挙する。

また、劇場版オリジナルのドルバル、ロキ、ウル、ミッドガルドについては聖闘士星矢 神々の熱き戦い#ゲストキャラクターを参照。

目次

[編集] 概要

北欧の神の国アスガルドで主神オーディーンに仕える闘士たち。神闘衣を身に纏う。北斗七星を構成する星を守護星とし、その星の名(体の名称)を称号に持つ。

神闘衣(ゴッドローブ)
北欧神話に登場する神獣を模した鎧。神闘士が身に纏う。影の神闘士であるゼータ星アルコルを除き、それぞれ1つずつ、神闘士の生命とも言うべきオーディーン・サファイアと呼ばれる星命石が埋め込まれている。
オーディーンローブ
かつてオーディーン(声:内海賢二)自らが纏ったという神闘衣。アスガルドのオーディーン神像に7つのオーディーン・サファイアを捧げることで出現する。
ニーベルンゲン・リング
海皇が生み出した黄金の指輪。人間たちに殺し合いをさせるよう神の呪いが施されており、その魔力によりヒルダを邪悪の女神に変える。オーディーンローブに装備されているバルムングの剣のみが、その魔力を断ち切ることができる。

[編集] ポラリスのヒルダ

主神オーディーンの地上代行者。ワルハラ宮に住み、ワルキューレの装束を身にまとい[1]、神闘士を統べる。銀のボブヘアー。

心清らかでアスガルドの民を含めたすべての者たちを愛する女性だったが、海皇ポセイドンによって黄金の指輪ニーベルンゲン・リングをはめられ、その魔力に魅入られて邪悪の女神と化す。アテナを抹殺し自らが地上を支配するため、アスガルドに伝わる伝説の神闘士を甦らせた。

青銅聖闘士の力と神闘士たちの犠牲によって復活したオーディーンローブのバルムングの剣によって指輪を破壊され、正気に戻った。しかし、ニーベルンゲン・リングに操られていた頃の記憶は残っており、心を痛めていた。

[編集] 神闘士

[編集] アルファ星ドゥベのジークフリート

  • アルファ星ドゥベのジークフリート
  • 技:オーディーン・ソード、ドラゴン・ブレーヴェスト・ブリザード[2]
  • 声:神谷明

神闘士たちのリーダー格で[3]、他の神闘士たちを遥かに凌ぐ実力を備えた最強の神闘士。双頭のドラゴンを模した神闘衣を纏う[3]ヒルダの近衛隊長であり、幼い頃から彼女に仕えていた。ヒルダの乱心に疑問を持ちながらも、命に代えても必ず守ると公言するほど絶対的な忠誠を誓う。

北欧神話最大の勇者ジークフリートシグルズ)は、北欧の森に棲む怪龍を退治した際に返り血を全身に浴び不死身になったとされている。彼も北欧の英雄ジークフリートの宿命のとおり、不死身に等しい肉体を持つが、皮肉にも唯一の弱点(返り血を浴びたときに一枚の木の葉が体に貼り付き生身となった部分)も同じである。自身の最大の拳であるドラゴン・ブレーヴェスト・ブリザードは拳を繰り出す際、ほんの一瞬、時間にして僅か10万分の1秒に過ぎないが左腕が下がり心臓の位置が無防備となる。これは、紫龍の盧山昇龍覇と同様の弱点であり(紫龍の場合は1000分の1秒)、そのことを悟った紫龍は自ら死中に飛び込んでいく。

星矢との戦いの中、ヒルダの背後にいたポセイドンの使者、海魔女のソレントによってヒルダを属国の君主と見下され自身も侮辱を受けたことから激怒、ヒルダを正気に戻すため、自身のオーディーンサファイアを星矢に託し、ソレントを道連れにしようとするも、ソレントの幻術からデッドエンドシンフォニーの連続攻撃を受け、天空に散った。

[編集] ベータ星メラクのハーゲン

  • ベータ星メラクのハーゲン
  • 技:ユニバース・フリージング、グレート・アーデント・プレッシャー、オーディーン・テンペスト・シールド(ボードゲーム版、および玩具販促用資料「聖域新報」での設定のみ[4]
  • 声:島田敏

8本脚の怪馬でオーディーンの乗馬であるスレイプニルを模した神闘衣を纏う[3]。神闘衣にはシド・バドと同じく礼装用のマントが付いている。極寒の地・アスガルドの神闘士に相応しい凍気の拳と、正反対の灼熱の拳を使い分け、修行によって体得した耐性と最も熱に強いというメラクの神闘衣の特質もあり後者を多用する。

ジークフリートと同様に幼い頃から近衛隊員としてヒルダフレア姉妹に仕えており、その頃からフレアに想いを寄せ、フレアを守るために修行を積んできた。彼女を守る氷河に強い敵意を燃やし、自身の修行場だった活火山地下で対峙。シベリア育ちの氷河にとっては苦痛である灼熱拳で苦しめた。

[編集] ガンマ星フェクダのトール

巨人族のような神闘士の中で随一の巨漢で、その体躯の通り氷山をも砕く豪腕の持ち主。大蛇を模した神闘衣を纏う[1]

元は狩人であり、狩猟禁止区域で獲った獲物を貧しい者たちに分け与えていた。アスガルドの身分制度に疑問を持ち、当初はヒルダの政策に対しても反抗的だったが、初めてヒルダと話した際に彼女の本当の優しさを知り、以後は彼女に対して忠誠を誓う。

神闘士最初の刺客として星矢と激突し、戦斧ミョルニル・ハンマー(トールの武器である黄金の鎚)とタイタニック・ハーキュリーズで追い詰める。星矢を通じてアテナの温かな小宇宙を感じ取ったことから、ヒルダが豹変してしまったことを直感するが、最期は星矢の拳に腹を撃ち抜かれ、星矢がヒルダを元の優しい姿に戻すことを願って息を引き取った。

[編集] デルタ星メグレスのアルベリッヒ

  • デルタ星メグレスのアルベリッヒ
  • 技:炎の剣による攻撃、アメジスト・シールド、ネイチャー・ユーニティ
  • 声:中原茂

「オーディンの栄光に奉仕する人々を代々束ねてきた家柄」の出身にして、ヒルダの近衛隊の一員。水晶に埋まる髑髏を模した神闘衣を纏う[4]

自他共に認めるアスガルド随一の頭脳の持ち主。その頭脳を利己的な目的のためにしか使わないためニーベルンゲンリングをはめられる前のヒルダには疎んじられ、フレアに諌められてなおヒルダの叱責の意味も理解せずにいた。当初は伝令役を務めるなど、上司であるジークフリートシドに忠実に働くが、内心では家格で劣るジークフリートを見下しており、屈指の名門の嫡子であるシドに対しても見下す心情を持つ。ヒルダの変貌の理由を神闘士中唯一知っており、バルムングの剣を手に入れヒルダを抹殺して自らが世界を制する野心を、出陣する直前に明らかにする。

魔鈴を罠にはめ、星矢氷河を心理戦で痛めつけるなど、勝利のためには卑怯な手段も辞さない。また拳技においてもアメジストシールド、ネイチャー・ユーニティの二つの必殺技に加えて炎の剣での斬撃など多彩な攻撃方法で青銅聖闘士達を追いつめる。

彼の6代前の先祖、アルベリッヒ十三世は廬山五老峰を武者修行の旅で訪れ、天秤座の童虎と闘い敗れた。童虎はアルベリッヒの技を見破る方法を紫龍に助言した。策に溺れて紫龍に倒されるが、その死はヒルダに嘆かれることはなかった。

妄想シーンでのコスチュームは「ヒルダをいじめるアルベリッヒ大王の服」として「聖闘士星矢アニメスペシャル3」に収録された。

[編集] イプシロン星アリオトのフェンリル

オオカミを模した神闘衣を纏う[1][5]。アスガルドでも有数の名家であるフェンリル家の出身。森で乗馬中、熊に襲われて父母が殺され、随行した両親の友らに助けを求めるも見捨てられたところを狼に救われ、以後は狼の群れに育てられた。その経緯から人を信じず狼のみに心を開いており、群れのリーダーであるギングが最大の友である。一方でヒルダを「人間を越えた神に等しい存在」として崇拝している。

狼の中で生きていたため、狼の牙を模した独特の光速拳を得意とする。ノーザン群狼拳を放つときにはゴーグルが目を覆う。

氷の滝で紫龍と対決し、自分と対照的に人を信じる彼に対して憎悪の拳を向ける。死の瞬間まで友を信じる紫龍と死闘を演じ、凍れる滝の崩壊に巻き込まれ倒される。最大の友ギングと仲間の狼三頭によって氷の下から救い出されるもすでに瀕死であり、意識を回復することなく氷雪の中に散る。その後、ギングと狼たちは紫龍を道連れに後を追った。

[編集] ゼータ星ミザールのシド

  • ゼータ星ミザールのシド
  • 技:バイキング・タイガー・クロウ、ブルー・インパルス
  • 声:水島裕

黒いサーベルタイガーを模した神闘衣を纏う[1][3]。アスガルド屈指の名門の出身。ヒルダの近衛隊員としてジークフリートと同じく彼女の側近を務めており、神闘士としての実力もジークフリートに次ぐ[6]。神闘士の先鋒として聖域を急襲し、牡牛座のアルデバランを一撃で倒した(後に背後からバドが不意打ちを食らわせたことが判明)。

いち早くワルハラ宮に乗り込んできたを凍気の拳で圧倒するが、ネビュラストームの前に敗北。

幼い頃生き別れ、不遇な生い立ちを辿った兄バドのことに心を痛めており、自身の敗北後をバドに託せるのならばとバド一輝との闘いで瀕死の身で一輝を抑えて兄に勝機をもたらそうとするが、力及ばずバドの腕の中で力尽きた。

[編集] ゼータ星アルコルのバド

  • ゼータ星アルコルのバド
  • 技:暗黒(シャドウ)バイキング・タイガー・クロウ
  • 声:水島裕

二重星であるゼータ星の宿命を持つシドの双子の兄。シドのものと同型の白銀色の神闘衣を纏う。実力はシドをも上回り、その拳は牡牛座の黄金聖衣のマスクを断ち割る、受け止めた蛇遣い星座の白銀聖衣が白煙をあげるほどの威力を誇る。

アスガルドでは双子を家を滅ぼすものと忌む風習があるため、産まれて間もなく捨てられ、貧しい猟師の子として育てられた。後に偶然から自らの出生の秘密を知り、弟のシドを恨み続けてきた。なお、双子であること、そしてシドに影のように寄り添うその存在は神闘士すらも聞かされておらず、ヒルダが知るのみであった(シドも神闘士ゼータ星アルコルのバドの存在は聞かされていなかったが、密かに気付いていた)。シド戦が進行する中でその存在が明らかとなるが、ジークフリートは非好意的な反応を示し、敗北後には「あの男は影で、神闘士ではない」と神闘士とは見なさない発言をしている。

伝説の神闘士の一員に選ばれたことを喜んだのも束の間、またも弟の影に過ぎないことに落胆。アテナ軍への宣戦布告に際しても、聖域でシドが牡牛座のアルデバランを倒した際に不意打ちをするなど、影に徹していた。ヒルダから、シドが落命した際には正式にゼータ星の神闘士を名乗れると聞かされていた。

シドとの死闘を終えた瞬を襲撃するが、蛇遣い星座のシャイナによって阻まれ、次いで現れた一輝と対峙。実は一輝とミーメとの闘いを陰で見て一輝の拳を見切っていたため、一輝を追いつめた。

兄弟の情愛や友情を否定しシドへの憎悪の言葉を執拗に口にするが、シドのピンチには助勢しており、心の奥ではシドを憎み切れない愛を一輝に看破され、鳳凰幻魔拳と指摘を受ける。瀕死のシドから自分への愛を知り、シドごと一輝を倒すべく拳をふるえず、敗北を認め、弟の亡骸を抱きながらアスガルドの大地へ帰っていった。アスガルド編のラストで、最後は弟の後を追ったことを示唆する描写が為されている。

[編集] エータ星ベネトナーシュのミーメ

竪琴を模した神闘衣を纏う[3]

アスガルド最大の勇者と称えられたフォルケルの子であり、その拳は父をも凌ぐとも言われる。幼い頃からフォルケルの厳しい修行により、拳を学びその強さを身に付けてきた。しかし、ある日、実は隣国との戦いでフォルケルが殺害した戦士の子であることを知り、その憎しみから自らの拳でフォルケルを葬った。以後は愛や友情を軽蔑して生きてきた。

竪琴の弦を武器に使い、またその音色により幻覚を操ることができる。また黄金聖闘士サガにも匹敵するほどの光速拳を、ノールックで次々に繰り出すなど神闘士の中でも屈指の実力者であり、ジークフリート達からも一目置かれている。実際にアフロディーテソレント、そして同じく神闘士であるシドを倒したネビュラストームを破るなど、終始を圧倒していた。

一輝の幻魔拳によって彼が見たのは、ミーメの実の両親を手に掛けてしまった自責の念を背負うフォルケルの大きな愛と、義父を殺めた罪の重さに耐え切れず偽りの記憶で義父を憎もうとしていた自身の哀しい姿だった。最期は父の名を呼び、果てた。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d 「TV最新情報 聖闘士星矢 オーディンの神闘士たち」、『模型情報』1988年5月号(通巻106号)号、バンダイ、1988年5月、 12-13頁頁。
  2. ^ 本作のボードゲーム版での技名はドラゴン・ブリザードとなっている。
  3. ^ a b c d e タルカス編 『聖闘士聖衣大全』 ワールドフォトプレス〈ワールド・ムック〉、2008年、46-49頁。ISBN 978-4-8465-2737-2
  4. ^ a b 『聖闘士聖衣大全』、98-102頁。
  5. ^ 『聖闘士聖衣大全』、83頁。
  6. ^ 聖闘士星矢アニメ・スペシャル』3、109頁。

[編集] 参考文献

  • 週刊少年ジャンプ特別編集 『聖闘士星矢アニメ・スペシャル』 集英社〈ジャンプゴールドセレクション〉、1988年。
  • 週刊少年ジャンプ特別編集 『聖闘士星矢アニメ・スペシャル』3、集英社〈ジャンプゴールドセレクション〉、1989年。
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語