神戸新交通8000型電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
神戸新交通8000型電車
(ポートアイランド南駅(当時)付近)
編成 6両編成12本(72両)
営業最高速度 ATC信号速度60 km/h
設計最高速度 80 km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度 3.5 km/h/s(常用最大)
4.5 km/h/s(非常)
編成定員 274人
車両定員 先頭車45人
中間車46人
全長 48,000 mm
全幅 2,390 mm
全高 3,190 mm
車体材質 アルミニウム合金
編成質量 63.0t
車両質量 10.5t
電気方式 三相交流600V(鋼体複線式)
主電動機 かご形三相誘導電動機(60Hz) 110kw×4=440kw
制御装置 可逆式サイリスタレオナード回生ブレーキ付制御
保安装置 ATC
製造メーカー 川崎重工業車両カンパニー

神戸新交通8000型電車(こうべしんこうつう8000がたでんしゃ)は、神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)に所属していた新交通システム車両である。

概要[編集]

1981年昭和56年)2月5日のポートライナー開業時から運行を開始したこの車両は、製造元である川崎重工業が開発していたKCV (Kawasaki Computer Control Vehicle) をベースにしたため、浮沈式転轍器に対応した案内輪が車両の両サイドに設置されている。このタイプに対応した新交通システムの車両は8000型と2000型のみである。

内外装[編集]

外装はアルミ車体にクリーム色をベースカラーとし、コーポレートカラーであるグリーンのラインを巻いている。非常脱出用貫通扉を挟んで右側には愛称、左側には社名のロゴが入っている。車輪はパンク防止の為にウレタンゴムタイヤが採用された。なお、1000型以降は中子式気体入りゴムタイヤに変更されている。

内装についてはブルー系表地のロングシートが設置されている。乗降ドア付近の天井にはつり革の代わりとなるパイプが、ロングシート付近にはつり革が設置されている。荷物棚はない代わりに、中間車両端部と先頭車両運転台横にあるモニタ装置収納箱上部を荷物置き場としている。通話装置については黒の受話器を採用している。窓は運転席横が固定窓に、それ以外は上3分の1が内側に少しだけ開くようになっている。

同時期に開業した大阪市交通局南港ポートタウン線(こちらも海浜部を走る)の100系車両は普通鋼製だったことが災いし、塩害により2001年平成13年)までに全て廃車となっており、車体の構造が明暗を分けた格好である。

バリアフリー対応[編集]

交通バリアフリー法に基づいて製造された2000型にあわせて、8000型にも車椅子スペースを設置し、ドアの上には各国語に対応したLED式の案内表示器を設置し、ドアの開閉方向も表示されるようになった。

営業運転の終了[編集]

2006年(平成18年)に神戸空港開港にともなう輸送力増強用として新型車両2000型を導入した。この時点では本型式の代替はなされなかったが、開業当初から海浜部という特殊環境下で走り続けていることから、2008年(平成20年)度から3年間かけて全車両を2000型に取り替えることが決定した。

その後、当初予定より早く2009年(平成21年)11月8日に営業運転を終了することが発表された[1]。同年10月31日から11月7日までさよなら運転として三宮 - 神戸空港(もしくは中埠頭駅)間を臨時列車として運転[2]し、硬券記念乗車券も発売され、11月8日に最後の1編成である8106Fが三宮-神戸空港間を臨時列車として運転し、営業運転を終了した。

製造時期[編集]

8000型はすべての編成が1980年(昭和55年)に製造されており、そこからの増備は一切行われていない。すべて川崎重工業車両カンパニーで製造された。

その他[編集]

  • この車両の試作車は1000型と名乗っていた[3][4]
  • 2006年4月までに、全車両にガラス飛散防止フィルムが貼り付けされた。
  • 2008年2月に、8112Fを含む3編成が期間限定で神戸コレクションのラッピングが施された。
  • 2008年4月1日5月6日IKEAポートアイランド(現IKEA神戸)のオープン記念としてIKEAのラッピングが施された「IKEA HOME FURNISHING LINER」が運行された[5]。外装だけでなく内装もすべてIKEA仕様に施されていた。4月14日とGW期間を除く月・木は運休。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『さよなら8000型』イベントの開催について (PDF) 」 神戸新交通
  2. ^ 『さよなら8000型』さよなら運行時刻表 (PDF) 」 神戸新交通
  3. ^ 1980年(昭和55年)わが国初の新交通 システム・神戸ポートライナーを完成 (PDF) 」 川崎重工 車両カンパニー
  4. ^ 前面の貫通扉に窓がなく、ライト周りも8000型と異なっていた。3両編成で、先頭車に当たる車両は1両(KNT-1101)しかなく、最後尾に当たる中間車には妻面窓が設けられていた。2014年2月現在、先頭車であるKNT-1101の車体が、川崎重工兵庫工場で倉庫として使われている。妻面と側面は見ることができるが、工場敷地内のため、一般は原則非公開となっているので前面を見ることはできない。
  5. ^ 『IKEA HOME FURNISHING LINER(IKEA ホームファニッシング・ライナー)』の運行決定! (PDF) 」 神戸新交通

関連項目[編集]

このテンプレートは試行中です