石谷家住宅

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石谷家住宅
Ishitani Residence01.JPG
智頭往来に面する正門と主屋
所在地 鳥取県八頭郡智頭町智頭396
位置 北緯35度16分13.45秒
東経134度13分48.16秒
座標: 北緯35度16分13.45秒 東経134度13分48.16秒
類型 庄屋家屋
形式・構造 近代和風建築
木造、入母屋瓦葺
建築年 江戸時代
文化財 住宅(国の重要文化財
庭園(国の登録記念物
所在施設・区域 智頭往来智頭宿
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石谷家住宅(いしたにけじゅうたく)は、鳥取県八頭郡智頭町智頭宿にある近代和風建築。国の重要文化財に指定されている。

概要[編集]

江戸時代鳥取藩最大の宿場町として栄えた智頭宿における最も大きな建物の一つで、智頭往来に面して建つ。敷地面積は約10,000平方メートル、広大な池泉回遊式日本庭園を中心に配された部屋は40、土蔵は7を数える。

石谷家は屋号を「塩屋」と称した近世以来の商家で、明治以降は山林地主として栄えた。石谷家住宅は、江戸時代の庄屋建築を、大正8年(1919年)以降、当時の当主で衆議院議員貴族院議員を務めた石谷伝四郎が改築造営したものである。現在の主屋が完成したのは伝四郎の死後の昭和3年(1928年)である。さまざまな様式が調和した豪壮な邸宅は近代和風建築の傑作とされる。

主屋は南を正面として建つ。入母屋造、桟瓦葺、2階建で、桁行23.2メートル、梁間13.8メートルの規模を有し、南面東寄りに座敷が突出する。1階は西側を土間、東側を居室とする。土間は長大な梁を架け渡し、2階まで吹き抜けの空間とする。前述の南面の座敷のさらに南側に玄関棟が接続する。主屋の南東には座敷棟、北東には家族棟が建ち、これらの建物に面する敷地東側には日本庭園を設ける。敷地の背後や西側の境界沿いには蔵が建ち並ぶ。本住宅は規模が大きいのみならず、良質の杉材を用い、施工技術、意匠が優れている。庭園や蔵などの付属棟も含めた屋敷構え全体が良好に保存されており、近代和風建築の代表例としてその価値は高い。 [1]

文化財[編集]

主屋1階広間
主屋1階土間の高さ14mの吹き抜け

主屋など8棟ならびに敷地が国の重要文化財に指定され、玄関棟など5棟、関係文書および棟札が重要文化財の附(つけたり)指定となっている(以上は2009年12月指定)。また庭園は2008年3月に国の登録記念物に登録されている。蔵などの付属建物も大正期から昭和初期に建てられた物である。

重要文化財[編集]

  • 石谷家住宅
    • 主屋
    • 座敷棟
    • 家族棟
    • 一号蔵(附:棟札)
    • 二号蔵(附:棟札)
    • 三号・四号蔵(附:棟札)
    • 五号・六号蔵
    • 七号蔵
    • 土地4,527.46平方メートル(塀、石垣、石段を含む)

以下は附(つけたり)指定物件

  • 玄関棟
  • 車庫
  • 炭置場
  • 大工小屋
  • 裏門
  • 普請関係文書15冊

鳥取県指定名勝[編集]

敷地内にある日本庭園の一つ
  • 石谷氏庭園 - 池泉回遊式庭園。平成20年3月28日に国の登録記念物名勝に登録、平成22年1月14日に鳥取県の名勝に指定。

利用情報[編集]

主屋のいたるところに石谷家に伝わる美術工芸品が飾られている。また7つの土蔵のうち4つを博物館、資料館として公開、活用している。

  • 開館時間 - 10時~17時
  • 休館日 - 水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月28日~1月2日)。7月・8月は通常営業。
  • 施設 - 喫茶店(日本庭園に面する座敷)、藍染工房

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「新指定の文化財」『月刊文化財』555号、pp.15 - 20

参考文献[編集]

  • 「新指定の文化財」『月刊文化財』555号、第一法規、2009

関連項目[編集]

外部リンク[編集]