石州流宗猿系

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石州流宗猿系(せきしゅうりゅうそうえんけい)は、武家茶道石州流の一派。流祖片桐石州(貞昌)の長男片桐貞信(幼名鶴千代)が1000石の旗本に取り立てられ、下條を称し信隆にあらためておこした旗本の家系で、七世片桐信方まで一子相伝で伝承される。昭和初期までただ石州流と称していたが、石州系他派と区別するため七世の信方の茶号宗猿より流派名をとり石州流茶道宗猿系(せきしゅうりゅうちゃどうそうえんけい)と称している。九世磯貝宗和の門人より石州流片桐宗猿派が分派している。

歴代[編集]

石州流茶道宗猿系歴代
没年 備考
流祖 片桐貞昌 浮瓢軒 1673年69歳 宗関石見
二世 下條信隆 隆壽菴 1716年92歳 片桐貞昌の長男・旗本家初代
三世 下條信近 保壽菴 1741年47歳
四世 片桐信與 泰勝菴 1784年60歳 片桐に改姓
五世 片桐信馮 隆々菴 1825年90歳 宗瓚
六世 片桐信任 義雲菴 1838年85歳 宗鵜
七世 片桐信方 四国菴 1864年91歳 宗猿
八世 梶宗龍 楓葉菴 1923年90歳 以降茶系のみ継承
九世 磯貝宗和 桃可菴 1940年87歳 華道都古流家元夫人
十世 鈴木宗仙 桃里菴 1959年80歳 華道都古流鈴木派家元
十一世 鈴木宗仙 桃里菴 1969年66歳 華道都古流鈴木派家元
十二世 玉木宗春 桃壽菴 1993年83歳 錦春古流華道家元
十三世 玉木宗春 桃栖菴 当代 錦春古流華道家元

参考文献[編集]

  • 野村瑞典『石州流 歴史と系譜』光村推古書院
  • 宮帯出版社編集部「茶道家元系譜」『茶湯手帳』宮帯出版社