矢瀬遺跡

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矢瀬遺跡(やぜいせき)は群馬県みなかみ町にある縄文時代後期から晩期の遺跡。国の史跡に指定されている。

概要[編集]

利根川沿いの河岸段丘の上にある。1992年(平成4年)から3年間にわたって発掘が実施され、日本で最初の出土例となった四隅袖付炉を持つ住居を含む22か所の竪穴住居跡群からなる居住域、敷石・立石列や水場・水路を持つ共同作業場、110基近い配石墓群が集まる墓域、直径50センチメートル前後の巨木を半切して並べた巨木柱列関東地方では初の出土例)とその内側に3つの立石からなる石組の祭壇をしつらえた祭祀場が近接して発見された。住居・作業場・墓地・祭祀空間という縄文時代の集落遺跡の特徴を示す区域が狭い範囲から分かりやすい形で発掘されたこと、加えて水場近くに散乱したトチクルミなどの木の実、祭祀場・墓地・居住域から出土した石冠土偶管玉勾玉、その他土器石鏃など、縄文時代の集落の再現を容易とする構造であることが注目されている。

遺跡を含む一帯は親水公園として整備されている。また、出土品はみなかみ町月夜野郷土歴史資料館にて展示されている。

参考文献[編集]

  • 戸沢充則「矢瀬遺跡」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9
  • 三宅敦気「矢瀬遺跡」(『日本歴史大事典 3』(小学館、2001年) ISBN 978-4-095-23003-0

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度41分49.0秒 東経138度58分55.0秒 / 北緯36.696944度 東経138.981944度 / 36.696944; 138.981944