着エロ

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着エロ(ちゃくエロ)は、着衣のあるエロチシズムのこと。グラビアアイドルイメージビデオグラビア写真における表現手法の一つ。

概要[編集]

「着」は「着衣」の略で、「エロ」は「エロチシズム」の略であり、2003年にFLASH (写真週刊誌)によって使われたのが最初とされる。「着メロ」のもじりとする説もある[1]

そもそもの定義としては、水着より露出が多いが、セミヌードヌードとは違い、何らかの着衣を付けているものを指す。

初期の頃は、ブラジャーを外して手だけで乳首を隠す「手ブラ」と、Tバックの組み合わせが多く、普通の水着よりは過激という程度だったが、次第に過激な物も派生し、特に過激な物になると、乳首が透けていたり、乳輪が見えていたり、陰毛や性器が透けていたりと、セミヌード以上に露出が多く、ほとんどヌードと変わらない物もある。また中には、剃毛した恥丘(いわゆるパイパン)を性器ギリギリまで見せたり、肛門を見せたりと、一般的なヌードの表現より過激な物も存在する。着衣であることと、映像に、乳首及び修正したもの物も含めた性器の露出が無いことから、いわゆるジュニアアイドルが出演する物も数多く発売されている。

日本においては着衣を着用していても、児童買春・児童ポルノ禁止法第2条第3項第3号に抵触し、逮捕・検挙される可能性がある[2]

歴史[編集]

元々お菓子系と呼ばれる分野では、1990年代ブルセラ時代からの流れで制服をはだけさせるなどのグラビアは多く見られていた。代表的なモデルとしては桜庭あつこ久留須ゆみなどが後の「着エロ」に該当する様な活動をしている。その後、2002年頃から、インリン・オブ・ジョイトイ藤川京子岡元あつこなど多くのグラビアアイドルが着エログラビアを披露し、着エロという言葉も一般に認知される様になる。一部では2002年に「FLASH」(光文社)で特集を組んだことが広まり始めとの見方もある[3]。続いて、堀口としみ福山理子櫻井ゆうこなどが加わる。その後、安めぐみ那由多遥といったある程度実績のあるアイドルらも、いわゆる「着エロ」スタイルで、雑誌グラビアなどを飾ったりDVDをリリースするなどし、DVDの一つのジャンルとなっている。

2004年の中頃からは、ヌードモデルやAV女優等を起用した着エロビデオも増加した。当真ゆきのように「着エロAV」をリリースし、それのヒットに伴い過去のイメージビデオもヒットすると言う逆転現象も起きている。

2005年には、青木さやかが『ロンドンハーツ』の企画で着エロ写真集を発売し、1タイトルで8万部以上を売り上げると言う快挙を達成。以降も梨花華原朋美オセロ松嶋尚美等といった有名芸能人によるグラビアが話題となった。

2006年頃よりイメージDVDにおける着エロの過激化が進み(主なメーカーとしては、レイフルキングダム心交社など)、一部のメーカーが摘発される事態にまで発展する[4]

また、着エロという分野で蓄積された表現手法は、U-15(15歳未満)のジュニアアイドルの写真集やイメージビデオに転用されている[5]

代表的なモデル[編集]


関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 読売新聞社会部 『親は知らない―ネットの闇に吸い込まれる子どもたち』 中央公論新社、2010年、167頁。ISBN 978-4120041709
  2. ^ . 171回 衆議院 予算委員会 15号. 丸谷佳織の質疑とそれに対する巽高英の応答. "「(前略)昨日逮捕された例では、十六歳の少女の水着姿、この児童ポルノ案件として逮捕された件がございました。これは裸体ではなく、糸よりもちょっと太いような水着といいますか、非常に露出度の高い水着をつけている、これは業界用語なんですが、いわゆる着エロという、着たままで非常にわいせつ性が高い着エロのDVDを販売したということで逮捕されています。(後略)」「御指摘の事件につきましては、警視庁が、当時十六歳の児童のわいせつな姿態を撮影し児童ポルノを製造したといたしまして、本年二月五日までにプロダクション経営者三名を検挙したと聞いております。この事件につきましては、児童ポルノ法の第二条の第三号の「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」、こういう条項に該当すると考えて一斉検挙したというものでございました。」" 
  3. ^ 過激・着エロDVD最前線! - メンズサイゾー 2010年3月28日
  4. ^ 着エロ撮影後「女の子と連絡取れなくなりました」” (日本語). 日刊スポーツ. 日刊スポーツ (2009年6月22日). 2010年4月11日閲覧。
  5. ^ 香月真理子 『欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち』 朝日新聞出版、2009年、139頁。ISBN 978-4022505019
  6. ^ 写真家・会田我路が語る、“尾崎ナナ”ヘアヌード騒動の“真実” - 日刊サイゾー