眼瞼下垂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、先天的理由、後天的理由(眼筋疾患・加齢・コンタクトレンズ装用等)により、上眼瞼(上まぶた)の機能に障害が生じ、瞼が開きづらくなる疾病の一つ。

症状[編集]

視界が制限され、無意識に眉毛を挙上してを開こうとするため、あるいは顎を挙上するため、頭痛肩こり猫背から腰痛、まぶたを開ける筋肉に過度な負担がかかるため眼精疲労を併発することがある。

眼筋疾患による眼瞼下垂は、筋肉疲労により症状が出現し、休息により回復するのが特徴。片側性の場合非対称なので容易に気づきうるが、両側性の場合は対称性の変化なので、診察時に気づかれない場合がある。軽度の眼瞼下垂の場合、あまり自覚症状がないが、重症化すると、距離感がつかめず、また突然見えない状態になるので、怪我や階段での転倒、自動車事故などが非常に多い疾患である。特に、両眼性眼瞼下垂が長時間出現すると、視力はあるのに、目が開かない状態で、機能的盲目に陥る。対症療法はあるが、治癒することはなく、慢性的に進行し、開眼失行(目がまったく開かなくなる)に至る。 医院もよるが軽度の眼瞼下垂でも頭痛、鬱などの症状がでることもあり保険適用で手術するところもある。特に眼瞼下垂の名医に多い[要出典]

治療法[編集]

眼科または形成外科で、重瞼形成術と同じく上眼瞼上の皮膚をまたは結膜円蓋部を切開し、上眼瞼挙筋(levator palpebrae superioris)から続いている眼瞼挙筋腱膜(levator aponeurosis)を眼瞼瞼板(tarsal plate)に縫合したり、ミュラー筋(Muller's muscle)(場合により結膜も)を短縮する手術を行うことにより、治療できる。ただし、この方法を、眼瞼挙筋の挙上力が著しく弱くしかもベル現象が認められない症例にもちいた場合、兎眼を生じることがある。

一日の中で症状の強さが動くため、兎眼にならないように切開する調整が難しく、通常手術はあまり行われない。

遮光眼鏡で、陽光を和らげる(羞明)ことで、筋肉の負担を減らし、進行を遅らせることができる。クラッチ眼鏡を処方されることで、短時間なら視野を確保できる。

治療法としては最近整容的見地を重視する患者が増え、 挙筋前転術やNILT法(Non incisional levator tacking technique)を選ぶ患者が増えているが、 挙筋機能がほとんどない患者には眉毛釣り上げ術や眉下切開術を要することがある。  

関連項目[編集]

外部リンク[編集]