真言宗豊山派

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時代・地域
初期 中期 後期
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主な宗派(日本)
東密
※は、「真言宗各山会」加入
- 古義真言宗系 -
高野山真言宗
東寺真言宗
真言宗善通寺派
真言宗醍醐派
真言宗御室派
真言宗大覚寺派
真言宗泉涌寺派
真言宗山階派
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真言宗東寺派
- 新義真言宗系 -
真言宗智山派
真言宗豊山派
新義真言宗
真言宗室生寺派
- 真言律 -
真言律宗
台密
〈日本〉天台宗
信仰対象
如来 菩薩 明王
経典
大日経 金剛頂経
蘇悉地経 理趣経
思想 基本教義
即身成仏 三密 入我我入
曼荼羅 護摩
東密
古義広沢流 小野流新義
関連人物
東密
金剛薩埵 龍樹
龍智 金剛智 不空 恵果
空海
真言律
叡尊 忍性 信空
台密
最澄 順暁 円仁 円珍
ウィキポータル 仏教
総本山長谷寺 本堂(大慈閣)
長谷寺の登廊
大本山護国寺 本堂
總持寺(西新井大師)本堂

真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)は日本仏教宗派の一つで、新義真言宗の一派。総本山奈良県桜井市長谷寺包括宗教法人名も同名で、東京都文京区大塚に本部を置く。同派の公称は、全国に約3,000寺、僧侶(教師)数は約5,000人、檀信徒数は200万人。源氏物語や枕草子などにも登場し長谷詣として知られる総本山長谷寺や、東京の大本山護国寺・西新井大師(総持寺)は豊山派の象徴である。 真言宗智山派とは、興教大師覚鑁が創始した新義真言宗という同一宗派であった。豊山派は徳川家との縁も深く、幕府の庇護を受けると共に、大本山護国寺は関東における布教の拠点となった。関東では多くの信者を獲得する一方、真言宗の離合集散の歴史的経緯から中国・九州地方では末寺が一ヶ寺ずつしか存在しない。

教義[編集]

標語[編集]

  • 『同行二人 お大師様とともに ともしつごう こころのあかり』
  • 『開け!心の曼荼羅』

本尊[編集]

教祖[編集]

  • 宗祖:宗祖弘法大師 空海
  • 中興祖:興教大師 覚鑁
  • 派祖:専誉僧正

根本経典[編集]

法要で唱えられる経典・真言[編集]

勤行で唱えられる経典・真言等[編集]

檀家は朝夕で次の勤行が求められる。

機関紙[編集]

  • 季刊誌「光明」
  • 年刊誌「豊山学報」

宗紋[編集]

  • 輪違い紋
真言宗豊山派 宗紋

二つの輪はそれぞれ大日如来と、その化身である衆生を意味し、二つが一体であることを表現している。他の真言宗各宗派と同様に、五七桐も同時に用いられることがある。

僧階[編集]

階級 名称 色衣の色
1級 大僧正 緋色
2級 権大僧正 紫色
3級 中僧正 紫色
4級 権中僧正 紫色
5級 少僧正 紫色
6級 権少僧正 紫色
7級 大僧都 萌黄色
8級 権大僧都 萌黄色
9級 中僧都 黄色
10級 権中僧都 黄色
11級 少僧都 黄色
12級 権少僧都 黄色
13級 大律師 浅黄色
14級 律師 浅黄色
15級 権律師 浅黄色

年中行事[編集]

行事の名称 時期
仁王会 1月1日~1月7日
修正会 1月1日~1月7日
仏名会 1月8日~1月10日
星祭 1月28日~2月3日
節分会 2月3日
修二会 2月8日~2月14日
常楽会(涅槃会) 3月15日
彼岸会 3月17日~3月23日
釈尊降誕会 4月8日
専誉僧正恩徳会 5月5日
弘法大師誕生会 6月15日
興教大師誕生会 6月17日
盂蘭盆会 8月13日~15日
彼岸会 9月20日~26日
陀羅尼会 12月12日

歴史[編集]

1952年に法人登記を行う。

豊山派からの分離独立[編集]

宗務所(包括宗教法人本部)[編集]

宗務所は、大本山の護国寺東京都文京区)内に置かれている。宗務所には総務部・教務部・財務部・教化部が置かれ、宗務総長が事務を統括する。宗務所は、末寺の包括・認証・指導などの事務的な教務の他に、教育・出版・布教研修・教化研修など行う[1]

  • 所在地:〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-8

寺格(順不同)[編集]

所在地 名称 読み 備考
北海道小樽市 大網山 精周寺 おおあみざん せいしゅうじ
北海道余市町 阿叶山 密巌寺 あとうざん みつごんじ
北海道上川郡上川町 成田山 大聖寺 だいしょうじ
山形県長井市 遍照寺 へんじょうじ
山形県米沢市 笹野観音 幸徳院
山形県朝日村 湯殿山総本寺大日坊 金剛院瀧水寺 だいにちぼう
福島県会津若松市 金剛寺 こんごうじ
福島県双葉郡 大楽院 だいらくいん
福島県 愛宕山 長泉寺 ちょうせんじ
福島県 朝日山 法圓寺 ほうえんじ
茨城県つくば市 安福寺 あんぷくじ
茨城県下妻市 泰鳳山 円福寺 えんぷくじ
茨城県土浦市 羽黒山 大聖寺 だいしょうじ
茨城県結城郡 山王山 密蔵院 みつぞういん
茨城県桜川市 雨引山 楽法寺 らくほうじ 坂東三十三箇所第二十四番札所
茨城県那珂市 武田山 不動院 ふどういん
茨城県 明香山観音院 東谷寺 とうこくじ
茨城県古河市 龍見山 舎那院 極楽坊 徳星寺 とくしょうじ
茨城県土浦市 観音寺 かんのんじ
栃木県 成就院 じょうじゅいん
栃木県鹿沼市 東高野山 医王寺 ひがしこうやさん いおうじ
栃木県佐野市 光永寺 こうえいじ
栃木県 宝性寺 ほうしょうじ
栃木県益子町 西明寺 さいみょうじ 坂東三十三箇所第二十番札所
栃木県足利市 大岩山 多聞院 最勝寺 さいしょうじ
群馬県太田市 常楽寺 じょうらくじ
群馬県邑楽郡明和町 地蔵寺 じぞうじ
群馬県前橋市 霊松山 金剛寺 こんごうじ
埼玉県八潮市 大悲山 普門寺 ふもんじ 武蔵国三十三観音札所第十九番札所
埼玉県杉戸町 倉松山 延命院 えんめいいん
埼玉県久喜市 光明寺 こうみょうじ
埼玉県 清福寺 せいふくじ
埼玉県久喜市 八幡山 定福院 はちまんさんじょうふくいん
千葉県野田市 大師山 報恩寺 だいしやま ほうおんじ
千葉県柏市 紅龍山 布施弁天東海寺 こうりゅうざんふせべんてんとうかいじ 本尊:弁財天
千葉県千葉市緑区 東光院 とうこういん 本尊:七仏薬師如来
千葉県 延命山 円東寺 えんめいざん えんとうじ
千葉県千葉市稲毛区 阿毘盧山 大日寺 あびるさん だいにちじ
千葉県松戸市 徳蔵院 とくぞういん
千葉県船橋市 地蔵院 じぞういん 本尊:勝軍地蔵菩薩
千葉県流山市 新竜山 浄観寺 じょうかんじ
千葉県船橋市 大覚院 だいかくいん
千葉県船橋市 正延寺 しょうえんじ
千葉県木更津市 長楽寺 ちょうらくじ 本尊:薬師如来
千葉県香取市 妙光山 観福寺 みょうこうさん かんぷくじ 本尊:聖観世音菩薩 関東厄除三大師の一つ
東京都豊島区 神霊山 金乗院 慈眼寺 (目白不動尊) しんれいざん こんじょういん 本尊:聖観世音菩薩
東京都台東区 補陀洛山 千手院 ふだらくさん せんじゅいん
東京都中野区 宝仙寺 (明王山 聖無動院) みょうおうざん 平安時代よりの古刹。節分僧兵行列は圧巻。
東京都中野区 新井薬師 梅照院 ばいしょういん
東京都新宿区 西光山 自性院 じせいいん 猫地蔵で有名
東京都北区 寿徳寺 じゅとくじ 新選組近藤勇の菩提寺
東京都江戸川区 本命山 密蔵院 みつぞういん
東京都足立区 五智山 遍照院 總持寺西新井大師 ごちさん へんじょういん そうじじ 本尊:十一面観世音菩薩 関東厄除三大師の一つ
東京都青梅市 東光寺 (大柳山月輪院) とうこうじ 多摩八十八ヶ所第四十八番霊場
東京都青梅市 七国山 薬王寺 やくおうじ 多摩八十八ヶ所第四十三番霊場。ツツジの名所の一つ。
東京都国分寺市 武蔵國 國分寺 こくぶんじ
東京都足立区 瑞応寺 ずいおうじ 阿修羅山観音院
東京都世田谷区 聖王山法明院 圓泉寺 えんせんじ
東京都杉並区 慈雲山荻寺 光明院 こうみょういん
東京都中野区 日照山阿弥陀院 東光寺 とうこうじ
東京都府中市 本覺山 妙光院 みょうこういん 多摩八十八カ所霊場第二十一番札所
長野県長野市 龍燈山 清水寺 せいすいじ
長野県須坂市 米子不動尊本坊米子瀧山 不動寺 よなこふどうそ ほんぼうよなこたきざん ふどうじ 本尊:不動明王 日本三大不動尊の一つ
長野県 浄瑠璃山医王院 浄光寺 じょうこうじ
愛知県犬山市 藥師寺 やくしじ
滋賀県 惣持寺 そうじじ 長尾護国寺
三重県上野市 常福寺 じょうふくじ
三重県上野市 勝因寺 しょういんじ
大阪府 浄源寺[1] じょうげんじ
奈良県桜井市 法起院 ほうきいん 長谷寺開山 徳道上人御廟所 西国三十三所番外札所
奈良県大和高田市 長谷本寺 はせほんじ 本尊:長谷寺型十一面観世音菩薩
奈良県五條市 天福寺 てんぷくじ 本尊:弁財天
愛媛県 成願寺 じょうがんじ
愛媛県 教深寺 きょうしんじ
愛媛県松山市 石手寺 いしでじ 四国霊場第五十一番札所

歴代総本山長谷寺化主・豊山派管長[編集]

豊山派の管長は能化と呼ばれ、長谷寺の化主(貫主)を兼ねる。管長の任期は四年間。次期管長の選任にあたっては、枢機会により管長推戴委員会が約5ヶ月前に召集され決定される。慣例として、枢機会の最高長老職である集議や、宗機顧問を勤める者から推薦される。大本山護国寺境内の宗務所(大講堂)にて就任式が行われる。末尾の数字は豊山派管長の歴代。

  1. 専誉
  2. 性盛
  3. 宥義
  4. 秀算
  5. 尊慶
  6. 良誉
  7. 信海
  8. 快寿
  9. 頼意
  10. 俊盛
  11. 亮汰
  12. 尊如
  13. 卓玄
  14. 英岳
  15. 亮貞
  16. 尊祐
  17. 隆慶
  18. 秀慶
  19. 信有
  20. 尚彦
  21. 慧海
  22. 慧仁
  23. 圭賢
  24. 信恕
  25. 性海
  26. 円秀
  27. 快尊
  28. 有慶
  29. 快運
  30. 虚明
  31. 懐玄
  32. 法住
  33. 義貞
  34. 元栄
  35. 暁慧
  36. 盛尊
  37. 高隆
  38. 即同
  39. 唯阿
  40. 亮恭
  41. 令法
  42. 栄山
  43. 実掌
  44. 栄明
  45. 鏡真
  46. 信慧
  47. 深賢
  48. 永雅
  49. 通済
  50. 宥歓
  51. 快識
  52. 隆盛
  53. 守野秀善
  54. 楞厳院秀盛
  55. 高志大了
  56. 上野相憲
  57. 慶雲海量(1)
  58. 権田雷斧(2)
  59. 平常識(3)
  60. 正城全鏡(4)
  61. 高城義海(5)
  62. 岩堀智道(6)
  63. 早川快亮(7)
  64. 広瀬賢信(8)
  65. 加藤精神(9)
  66. 小林正盛
    • 湯沢龍岳(10)
    • 富田斅純(11)
    • 杉本亮誉(12)
  67. 浜野堅海
    • 南聖衡(13)
  68. 平岡全教(14)
  69. 荒木良仙(15)
  70. 清水教誉(16)
  71. 網代智海(17)
  72. 鴇昌清(18)
  73. 長岡慶信(19)
  74. 平林宥高(20)
  75. 鳥居敬誉(21)
  76. 川田聖見(22)
  77. 築山定誉(23)
  78. 小松原賢誉(24)
  79. 勝又俊教(25)
  80. 中川祐俊(26)
  81. 吉田俊誉(27)
  82. 浜野堅照(28)
  83. 川田聖定(29)
  84. 鳥居愼誉(30)
  85. 小野塚幾澄(31)
  86. 加藤精一(32)

教育機関[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 真言宗豊山派 天福寺 WEBサイト

外部リンク[編集]