相変異 (細菌)

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相変異(: phase variation, phase polymorphism)とはサルモネラ属菌などに認められる免疫回避機構の1つ。サルモネラ属菌の他に大腸菌(Escherichia coli)や淋菌(Neisseria gonorrhoeae)などで認められる。

サルモネラ菌の鞭毛相変異[編集]

サルモネラにはO抗原H抗原があり、H抗原には1相と2相という、異なった構造と性質を持つ抗原相がある。 この二相の間をH抗原は変異する。

サルモネラに感染した宿主がH1抗原に対する抗体をつくりはじめると、今度は第2相の鞭毛を作り始める。これにより、宿主の免疫防衛システムから逃れようとする。

培地上においては、第2相の鞭毛を作ったサルモネラが増殖した培地へ抗H2抗原の抗体を注入して増殖させると、再びH1抗原を発現した鞭毛をもつサルモネラ菌が増殖する。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 明石博臣ほか3名編 『動物微生物学』 朝倉書店 2008年 ISBN 9784254460285