直隷

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直隷(ちょくれい、直隷省とも)は代から代にかけて、黄河下流の北部地域を指した行政区画。

概要[編集]

現在の河北省の地域にほぼ該当する(大きくは直轄市となっている北京天津は河北省から外れ、もとは内モンゴル(熱河省)の熱河周辺が河北省に編入された)。

「直隷」という字面の通り、「中華皇帝のおひざもと」の地域をいう。元々は明初期に首都とされた応天府(南京)周辺を直隷と呼んでいた。しかし永楽帝が北平府(北京)を根拠として簒奪を行い、首都を北京に移したことで北京周辺(現在の河北省)は北直隷と呼ばれ、南京周辺は南直隷(現在の江蘇省安徽省)と呼ばれるようになった。

その次の清は北京に都を置くとともに北直隷のみを存続させて「直隷総督」を任命した。直隷総督は首都を総括する地方長官ということもあり、地方官で最も地位の高いものとされた(清末の光緒33年(1907年)に設置された東三省総督は直隷総督と同地位とみなされた)一方、南直隷は廃止されて江蘇・安徽の両省に分割された。民国17年(1928年)に中華民国が北京から南京に首都を変更したときに、河北省と変更され、地域の多少の異動を含みつつ現代に至っている。

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