白神 (敷設艇)

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艦歴
計画 ③計画
起工 1937年9月3日
進水 1938年6月25日
就役 1939年4月25日竣工
その後 1944年3月5日戦没
除籍 1944年5月10日
性能諸元
排水量 基準:720トン、公試:750トン
全長 74.70m
全幅 7.85m
吃水 2.60m
機関 マン式三号ディーゼル2基2軸
3,600馬力
速力 20.0kt
航続距離 14ktで2,000
燃料 重油:35トン
乗員 74名
兵装 40mm連装機銃1基2挺
13mm連装機銃1基2挺
爆雷36個、捕獲網8組
(もしくは九三式機雷120個)

白神(しらかみ)は、日本海軍敷設艇測天型敷設艇の2番艇。

艦歴[編集]

1939年(昭和14年)4月25日、東京石川島造船所にて竣工、横須賀鎮守府に籍を置く。

太平洋戦争開戦時は大湊警備府大湊防備隊に所属し、同所を中心に北方方面の哨戒、船団護衛機雷敷設などに従事する。1942年(昭和17年)11月17日、宗谷方面部隊となり連絡船の護衛に従事する。26日津軽部隊となり28日大湊に到着。

1943年4月3日、八戸沖で水偵が油紋を発見して爆弾を投下[1]。次いで「白神」と特設駆潜艇「文山丸」が爆雷攻撃を行った[2]。この攻撃でアメリカ潜水艦「ピカーレル」を撃沈したかもしれない[2]

1944年(昭和19年)3月3日、荒天の中得撫島南方にて「日蘭丸」と衝突し大破口を生じるが曳航不能となり、3月5日に船体が切断して沈没した。5月10日に除籍された。

歴代艇長[編集]

艤装員長
  • 鈴木重 少佐:1938年12月15日[3] -

同型艦[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 潜水艦攻撃、65-66ページページ
  2. ^ a b 潜水艦攻撃、66ページページ
  3. ^ 海軍辞令公報(部内限)号外 第273号 昭和13年12月15日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072074800 

参考文献[編集]