白い熱球

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白い熱球
White Ball
監督 佐伯清
原作 杉森久英
出演者 千葉真一
小川守
南廣
志村妙子
新井茂子
星美智子
故里やよい
伊藤雄之助
音楽 小沢秀夫
撮影 佐藤三郎
編集 鈴木寛
製作会社 東映
配給 東映
公開 日本の旗 1963年10月29日
上映時間 78分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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白い熱球』(しろいねっきゅう、White Ball) は、1963年日本映画主演千葉真一監督佐伯清製作東映モノクロシネマスコープ、79分。

概要[編集]

高校野球の目標・憧れの甲子園を目指す高校球児の青春・友情・苦闘と、支える人たちの交流を描いた作品[1]。主人公で野球部のエースに荻原要太に千葉真一、要太と同じ野球部員に小川守池田紀生、彼らを応援する女子生徒に志村妙子新井茂子、野球部部長に南廣、野球部員が憧れる教師に故里やよい野球嫌いの校長伊藤雄之助らが配役されている。

ストーリー[編集]

甲子園出場に燃える、荻原要太・堀田・篠原らを擁する魚谷高校野球部は、久留米絣の着物に袴というスタイルで部員を鍛える岩崎先生のもと、今日も野球の練習に励んでいる。この魚谷高に若く美しい女教師の平井ナミ子が赴任して来た。要太・堀田・篠原らは舞い上がるが、そんな彼らにいつも野球部を応援する若山ミドリ子と鈴木レイ子は呆れる。若山校長は毎週月曜日の1時間目に必ず訓話をする。しかし要太・堀田・篠原らは居眠りしていたので大騒ぎに発展。野球嫌いの若山校長が野球部を解散させると言い出した。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

製作・興行[編集]

千葉真一演ずる主人公が甲子園で投球している実景は、柴田勲甲子園で実際に投げている姿を使っている[2]。本作では千葉が投球に入る瞬間、カメラが引き、柴田が投げる映像に切り替わっている[2]。これは甲子園を超満員にしてマウンドに立つ千葉を撮影する予算は無かったので、柴田のニュース映像を買い、取り込んでいた[2]。後年、千葉は柴田にこの経緯を話すと、柴田は知らなかったので驚いたが、間接的にとはいえ、千葉と共演できたことを柴田は喜んでいる[2]

国内興行時のキャッチコピーは「ユーモア溢れる軽快なタッチ!これぞ青春の快打!![3]」。

脚注[編集]

  1. ^ 『白い熱球』 - 日本映画製作者連盟
  2. ^ a b c d 千葉真一「アクション俳優のレッテル」『侍役者道 〜我が息子たちへ〜』米谷紳之介(第1刷)、双葉社、2021年12月25日、51 - 52頁。ISBN 4575316849OCLC 1289471537 
  3. ^ 本作ポスターより。

外部リンク[編集]