異邦人 (小説)
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『異邦人』(仏: L'Étranger)は、アルベール・カミュの小説。1942年刊。人間社会に存在する不条理について書かれている。カミュの代表作の一つとして数えられる。カミュが46歳の若さでノーベル文学賞を受賞したのは、この作品によるところが大きいと言われる。
主人公の「太陽のせい」というセリフが有名。邦訳としては、新潮文庫版の窪田啓作訳が広く知られ、冒頭一行目の「きょう、ママンが死んだ。」という訳も有名。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
アルジェリアのアルジェに暮らす、主人公ムルソーのもとに、彼の母の死を知らせる電報が養老院から届く。母の葬式に参加したムルソーは涙を流すどころか、特に感情を示さなかった。彼は葬式に参加した後の休みの期間中、遊びに出かけたまたま出会った旧知の女性と情事にふけるなど、普段と変わらない生活を送る。ある晩、友人レエモンのトラブルに巻き込まれ、アラブ人を射殺してしまう。ムルソーは逮捕され、裁判にかけられることになった。裁判では人間味のかけらもない冷酷な人間であると証言される。彼の母親が死んでからの普段と変わらない行動は無関心・無感情と人々から取られたのだ。彼は裁判自体にも関心を示さず、裁判の最後で殺人の動機を問われ「太陽が眩しかったから」と答えた。判決では死刑を宣告され、ムルソーはそれすら関心を示さず、上訴もしなかったため、死刑が確定した。留置場に司祭が訪れ、ムルソーに悔い改めるように諭すが、彼は司祭を追い出す。留置場の中でムルソーは、死刑の瞬間に人々から罵声を浴びせられることを人生最後の希望にする。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 映像化
1967年にイタリアで映画化された。タイトルは『異邦人』(原題: Lo straniero)。
監督は、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、『山猫』、『地獄に堕ちた勇者ども』、『ベニスに死す』などのイタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ。プロデューサーはディノ・デ・ラウレンティス。出演はマルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・カリーナなど。


