画家マティス (交響曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

交響曲画家マティス』(Mathis der Maler )は、パウル・ヒンデミット1933年から1934年にかけて作曲した交響曲で、代表作の一つ。ヒンデミットは同名のオペラも作曲しているが、この交響曲はその姉妹作と言える作品で、オペラの素材を再構成する形で並行して作曲された。

初演はオペラに先立って、1934年3月にヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われた。この初演は大成功を収めたが、結果的にヒンデミット事件のきっかけにもなった。

「画家マティス」とは、マティアス・グリューネヴァルトとして知られる16世紀ドイツの画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルトのことである。

楽器編成[編集]

フルート2(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバティンパニ打楽器トライアングルシンバルスネアドラムバスドラム)、弦五部

演奏時間[編集]

約26分。

楽曲構成[編集]

3つの楽章から構成され、各楽章にはマティスの代表作「イーゼンハイム祭壇画」にちなんだ題名がつけられている。

  • 第1楽章「天使の合奏」(Engelskonzert
    オペラの前奏曲に当たり、序奏付きのソナタ形式をとっている。最初にトロンボーンで提示される第1主題はドイツ民謡《3人の天使が歌う》からとられたものである。やがてフルート、ヴァイオリンにより第2主題が奏される。
  • 第2楽章「埋葬」(Grablegung
    オペラの第7場、最終場面への間奏曲に当たる。
  • 第3楽章「聖アントニウスの誘惑」(Versuchung des heiligen Antonius
    オペラの第6場、マティスが見る幻影の場面の音楽を自由に再構成している。

関連項目[編集]