申東赫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

申東赫(シン・ドンヒョク、신동혁1982年11月19日 - )は韓国在住の脱北者

1982年平安南道价川市にある国家安全保衛部管轄の第14号管理所(強制収容所)内の完全統制区域に収容されていた表彰結婚した男女から誕生。生まれながらに囚人生活を始めることとなる。1996年に母と兄が脱走を企てるが失敗。まだ13歳だった彼にも激しい拷問が加えられ、7ヶ月間地下の秘密監獄で過ごす。後に母と兄は目の前で公開処刑されている。2005年1月、収容所から脱出。北朝鮮国内を北上し、2月に豆満江を渡り中国へ脱北。中国国内を転々としていたが、2006年2月、上海の韓国領事館に入り、身柄を保護される。2006年8月に韓国入国。現在はソウル市在住。

現在も彼の体には拷問で傷つけられた痕が残り、精神的にも強度のPTSDもあり、韓国一般社会になじめずにいるが、海外での強制収容所の証言講演活動やボランティア活動を行っている。

表彰結婚という制度は強制収容所で労働功績を残した未婚の男女が年に数回無作為に選ばれ、1週間程度一緒に暮らす。ここで生まれた子供は強制労働の労力としかみなされないため、収容所内での学校では、北朝鮮では常識的に教えられる金正日金日成という存在も教えられず、足し算と引き算、労働に必要な単語しか教育されなかったと著作やTV出演で述べている。著書の訳者である李洋秀は、彼が携わった肉体労働やミシン修理工に関する語彙は専門的であるが、日常的な会話で出てくる、気持ちを表す単語(例として「愛する」「善良」「悔しい」「嬉しい」など)の語彙が乏しかったと彼の著書の前書きに記している。

著作[編集]

映画[編集]