田村義也

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田村 義也(たむら よしや、1923年3月30日[1] - 2003年2月23日)は、日本の編集者装幀家

経歴[編集]

東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。1948年3月、初の公募社員として岩波書店に入社。当時の岩波では大卒社員が珍しかったため、かなりの反感と嫉妬を社内で受けたという[2]。1985年に退社するまで、岩波新書編集部や『世界』、『文学』などの編集長をつとめた。

数多い書籍の装幀(ブックデザイン)を行い、その装幀は独特の書体と風合いを持つ特徴的なもので、多くのファンがいた。第13回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2003年に、骨髄異形成症候群により、79歳で死去したが、人となりを偲び『田村義也—編集現場115人の回想』が刊行された。

脚注[編集]

  1. ^ 『現代物故者事典2003~2005』(日外アソシエーツ、2006年)p.381
  2. ^ 『時代を創った編集者101』p.184(寺田博編、新書館2003年

著書[編集]

参考文献[編集]

  • 『田村義也-編集現場115人の回想』田村義也追悼集刊行会(新宿書房)、2003年12月。ISBN 978-4880083056 
  • 『背文字が呼んでいる 編集装丁家田村義也の仕事』酒井道夫解説、武蔵野美術大学美術資料図書館、2008年。展覧会図録