生名橋

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生名橋
基本情報
日本の旗 日本
建設 2007-2011年
構造諸元
形式 3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋
材料 PC
全長 515m
高さ 航路高24.5m
最大支間長 315m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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生名橋(いきなはし)は、愛媛県上島町生名島佐島との間に架かる橋梁。上島架橋構想の一環で、2番目に着工、完成した。斜張橋2011年7月開通。平成23年度土木学会田中賞を受賞した。

概要[編集]

上島架橋の概要。青色(完成)と赤色(着工済)が上島架橋。ピンク色は超長期構想。緑色の線は瀬戸内しまなみ海道

上島架橋愛媛県道338号岩城弓削線)の一部を構成し、生名島佐島を結んでいる。生名橋の完成により、先に建設された弓削大橋と合わせ、弓削島・佐島・生名島の3島が接続された。

なお、生名島はサイクリングスポットとして人気で、しまなみ海道の因島と生口島の東側を囲むように点在する4つの島「岩城島・生名島・佐島・弓削島」を結ぶサイクリングロードは「ゆめしま海道」と呼ばれている[1]

橋梁部の建設費は41億円、取付道路・島内道路等を含めた総事業費は77億円である[2]

2004年4月に事業化、2006年3月に起工式が行われ、2007年7月に着工した。工期は予定を越えて3年半の長期に及び、2010年12月28日に竣工、開通は2011年2月6日となった。建設コスト縮減のため、主塔に鉄筋コンクリートを用い、中央径間にPC桁と鋼桁の両方を用いている。中央径間にPC桁と鋼桁の両方を用いる斜張橋は日本で初めてである[3]

橋長515m。有効幅員7.5m(歩道2.5m 含む)、歩道や路肩を除いた車道幅は4mの「1車線道路」[4]であり、普通車同士の離合はできるが、大型車とは橋中央部の待避所(幅5m)で離合するとしている。通行料は無料である。

諸元[編集]

橋中央部の待避所

脚注[編集]

  1. ^ #29 生名橋|四国|橋ガール”. 三井住友建設 (2021年3月31日). 2023年1月30日閲覧。
  2. ^ [1][2]
  3. ^ [3]
  4. ^ いわゆる「1.5車線道路」
  5. ^ 生名橋の概要について

関連項目[編集]