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(しん、けん)は、漢姓の一つ。

中国の姓[編集]

各種表記
繁体字
簡体字
拼音 Zhēn
注音符号 ㄓㄣ
ラテン字 Chen
広東語発音: Jan1
上海語発音: Tsen1
台湾語白話字 Chin
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甄(しん、けん)は、中華圏の姓。『百家姓』の205番目、五帝の最後の一人である帝舜の後裔である。2020年の中華人民共和国の統計では人数順の上位100姓に入っておらず[1]台湾の2018年の統計では289番目に多い姓で、698人がいる[2]

「甄」という字にはシン・ケンの二種類の読みがあり、広東語ではヤンになる(「湮・堙」などと同音)。

漢代以降の人物が知られる。ほかに北魏の郁原甄氏に由来する者もあるという(『魏書』官氏志)。

著名な人物[編集]

架空の人名[編集]

  • 紅楼夢』には甄士隠と賈雨村という人物が登場する。それぞれ「真事隠・仮語存」(真の事は隠れ、うその言葉が残る)と同音である。

朝鮮の姓[編集]

けん
各種表記
ハングル
漢字
発音: キョン
日本語読み: けん
英語表記: Gyeon, Kyŏn, Kyun, Kyeon, Kyen, Kyoun, Kyon, Kwion
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(けん、キョン、: )は、朝鮮人の姓の一つである。

著名な人物[編集]

氏族[編集]

黄澗甄氏の始祖は新羅末期の沙弗城(尚州)の豪族阿慈介で、全州甄氏の始祖は阿慈介の息子で後百済を立てた甄萱である。阿慈介は新羅真興王の子孫で本姓は李氏だったが、甄萱15歳の時姓を甄に変えた。甄萱はその後900年に完山州(全州)を占領して後百済を立てた。

氏族(地域) 創始者 人数(2015年)[3]
広州甄氏 7
文澗甄氏 21
密陽甄氏 15
安城甄氏 38
完山甄氏 19
全州甄氏 甄萱 908
晋州甄氏 44
川寧甄氏 7
川龍甄氏 8
黄澗甄氏 阿慈介 151
黄潤甄氏 14

人口と割合[編集]

年度 人口 世帯数 順位 割合
1960年
1985年 990人 274姓中158位
2000年
2015年 1,251人[3]

出典[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 《二〇二〇年全国姓名报告》发布_部门政务_中国政府网”. www.gov.cn (2021年2月8日). 2023年1月19日閲覧。
  2. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 283 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
  3. ^ a b KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月15日閲覧。

関連項目[編集]