環境犯罪学

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環境犯罪学(かんきょうはんざいがく)は、犯罪の「原因」ではなく、犯罪を取り巻く具体的な「環境」ならびに犯罪の分布及びパターンに着目する[1]ことにより、客観的な犯罪の理解の下、効果的な犯罪の予防を目的とする学問。19世紀ヨーロッパのゲリーやアドルフ・ケトレー、1930年代のシカゴ学派 (社会学)の研究成果に源流があるとされる[2]が、本格的な理論構築は1970年代のC・R・ジェフェリーやオスカー・ニューマンに始まる[3]。用語はブランティンハム夫妻が1981年の著書で提唱した。

講学上、合理的選択理論・日常活動理論・犯罪機会(減少)論などの統合理論であると位置づけられる。具体的な予防策との親和性が高い。環境犯罪学に基づく対策として、例えば、玄関の鍵の数を増やす、公園の植込みの高さを低くする、犯罪多発地帯に有能な監視者を置く、などが挙げられる。

参考文献[編集]

  1. ^ Brantingham, P. J. & Brantingham, P. L.. Environmental Criminology (Reissued edition ed.). IL: Waveland Press. ISBN 0-88133-539-8. 
  2. ^ 守山正「環境犯罪学とは何か―犯罪環境を考える―」、『季刊社会安全』第33号、社会安全研究財団、1999年6月、 pp.10-18。
  3. ^ 谷岡一郎 『こうすれば犯罪は防げる―環境犯罪学入門』 新潮社、東京、2004年、5ページ。ISBN 4-10-603536-7

関連項目[編集]