環境マネジメントシステム
環境マネジメントシステム(かんきょうマネジメントシステム、Environmental Management System、EMS)とは、企業や団体等の組織が環境方針、目的・目標等を設定し、その達成に向けた取組を実施するための組織の計画・体制・プロセス等のことを指す。
組織は、独自の環境マネジメントシステムを構築・運用しても良いが、外部機関の定めた規格に基づいたシステムを採用し、また外部機関からの審査・認証を受けることで、効果的なシステムを運用できるとともに、社会的な評価を得ることができる。
国際的な環境マネジメントシステム規格として、もっとも重要なものがISO 14001であり、認証取得組織が増加しつつあるが、中小企業など向けに負担の軽い規格もいくつか制定されてきている。
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主な環境マネジメントシステム規格 [編集]
- ISO 14001:2004(ISO 14000シリーズ)
- JIS Q 14001(ISOの発行をうけ日本国内規格化された日本工業規格 )
- エコステージ
- Eco-Management and Audit Scheme(EUの環境管理監査制度、EMAS)
- エコアクション21(財団法人地球環境戦略研究機関)
- KES・環境マネジメントシステム・スタンダード
- みちのく環境管理規格認証機構事務局:NPO法人環境会議所東北ホームページ
- 彩の国エコアップ宣言
- 環境自治体スタンダード(LAS-E)
- BSIグループジャパン株式会社(英国規格協会)ホームページ
- 三重県版環境マネジメントシステム・スタンダード(一般社団法人M-EMS認証機構)
エコステージ [編集]
エコステージとは、有限責任法人エコステージ協会が行う環境マネジメントシステムに関係した民間規格である。エコステージは三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の登録商標。
概要 [編集]
民間機関であるエコステージ協会により規格が定められ、認定された評価機関の評価を受けることで認証が行われる。 エコステージは5段階のステージがあり、組織は任意のステージに対応するシステムを構築して認証を受けることができる。
ステージ1の必須取組項目は以下のとおりであり、ISO 14001の主要部分のみで構成されている。
- システム全般及び組織管理
- 環境方針
- 法的及びその他の要求事項
- 目的、目標及び経営管理実施計画
- 教育訓練及び内部コミュニケーション
- 監視及び測定
- 順守評価
- 経営層による見直し
各項目の取組でも実質的な活動を重視し、環境マニュアルの整備などの形式面は必須とはしないなど、中小事業者が環境マネジメントシステムの中核的な部分から取り組みを開始しやすいように設定されている。中小企業ではステージ1の認証をまず取得する例が多い。
ステージ2はステージ1の項目に文書管理、緊急事態対応、是正及び予防、記録の管理、内部監査などが追加され、実質的にはISO 14001の要求事項とほぼ同等であるが、形式面はさほど重視されない。
ステージ3~5はISO 14001を超え、営業・販売、調達・購買、LCA、物流、環境会計、情報システムなど経営管理までに踏み込んだ規格となっている。かなり高度な内容であり、実際に取得した企業はまだ少ない。
エコステージは、単に環境対策の活動をするだけではなく、上位ステージの規格に見られるように「環境経営」としての総合的な活動を最終的な到達点としており、下位ステージでも環境の課題を経営改善活動と関連づけ、経営にもプラスになる活動として展開することを推奨している。
エコステージは国際的な規格ではないが、国内ではグリーン調達の調達先選定条件において、ISO 14001に準じた第三者認証のEMSのひとつとして扱われることが多い。