王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| この項目に含まれる文字「〜」は、オペレーティングシステムやブラウザなどの環境により表示が異なります。 |
![]() |
| ウィキポータル |
| 漫画作品(日本) |
| 漫画家(日本) |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
| 漫画雑誌 |
『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』(おうさまのしたてや サルト・フィニート)は大河原遁による日本の漫画作品(原案協力・監修:片瀬平太)。
目次 |
[編集] 概要
2003年に増刊『オースーパージャンプ』MARCH号に読切として掲載された後、2003年14号より本誌『スーパージャンプ』にて連載中である。2009年5月現在、単行本は22巻まで刊行中。ほか、「TheSpecialE」と題される傑作選が2008年11月現在4巻まで刊行されている。
服飾(主に紳士服)を題材にした漫画作品である。専門用語の意味やその来歴などは作品中で紹介される他、身だしなみを整え工夫することで着る人の悩みを解消し精神的な向上をも図る、といったエピソードが多く、服飾に詳しくなくとも十分に楽しめる作品となっている。また各話を通して語られる一種狂言的な人間ドラマや、服飾に関係する小物およびアンティークなどのトリビア、また落語や歌舞伎など(日本の)伝統芸能をネタとした小粒のギャグも楽しみ方の幅を広げている。
[編集] あらすじ
イタリア・ナポリの場末、泥棒市でサルト(仕立て屋)を開く若き日本人・織部悠(おりべゆう)。彼はナポリ中の職人達が「ミケランジェロ」と賞賛した伝説の仕立て職人・マリオ親方が唯一認めた弟子である。彼が開くサルトには、他店が匙を投げてしまうような奇妙で難解な注文が次々と舞い込んで来るが、悠はそれらを優れた腕で解決していく。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公と居候たち
- 織部悠(おりべ ゆう)
- 主人公。ナポリの泥棒市で仕立て屋を開く日本人。年齢は連載開始時点(マリオ親方が死亡した翌年)で26歳。連載中の時間経過は明確でないが、大体20代後半から30代前半の男性として描かれている。
- ナポリの伝説の仕立て職人マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子で、若輩ながらその仕立て屋としての力量や服飾に対する見識は非常に高い。他の職人と比べ仕事のスピードが異常に早く、また専門分野を持たずにジャケットからシャツ、スラックス、靴下まで幅広く仕立てることができ、客の見立てなども全て一人で行なってしまう(これは師匠が大抵のことを一人でやってしまう人だったことに起因する)。服飾以外にも非常に広範な知識を持ち、それを駆使して客の演出なども行ない、さらに古今東西の名言格言エピソードにも詳しい。彼が添えた一言が顧客の人生観や行動を変えたこともしばしば。
- 高品質の割に安いことと、客が望むなら無茶な急ぎの注文にも合わせる納期の短さが売り(その場合には「特急料金」と称して普通より高めの値段となる)。とはいえ、外国人であることと年の若さがマイナスに働いて顧客が少ないため、基本的には骸骨磨きのバイトや他のサルトの下職で生計を立てている。特急が売りではあるが、ベリーニ伯に「師匠の猿真似」と指摘された要因でもあり、悠自身も外道と呼んでいる。
- マリオ親方死亡時に、カモッラなどから日本円にして累計約1億円の借金を背負う。悠自身死ぬ気で働いたり、ペッツオーリが保証人となったりした関係で、今では危ない筋からのものはほぼ返済済みで数千万円程。この生活のお陰で、マフィアやカモッラにも顔が利くようになり、また彼の職人としての腕を上げることに繋がった(だが、先述のように個性の欠如を招く原因ともなる)。
- 基本的に穏やかな性格だが、一皮剥けば師匠譲りの職人気質が顔を出し、鋭く本質を突く言葉や黒い部分も持っている曲者である。特に物語初期では挑戦的な性格が目立った。語学に明るく、日本語、イタリア語は勿論、英語、仏語も日常会話を難なくこなせる。また無類の酒好きで、高価な酒に目ざとかったり、酒に釣られて厄介事に巻き込まれることもある。
- 東京都台東区にある自転車屋の3人兄弟の末っ子。幼い頃に実家の近くに住む足袋屋のお辰婆さんから裁縫の基礎を学び、それが縁で仕立て屋を志す。
- 物語初期では気に入った仕事以外はせず、代金を吹っ掛けるようなこともしていたが、マルコが居候し始めた辺りから現在の生活スタイルのベースができる。ジラソーレ社(以下ジ社)のナポリ進出で、ジ社と関わり合いを持つようになりヘルプとして働くことが多い。社長のユーリアに嫌われているとは言え、社のピンチを何度も救ったために今やジ社にとって無くてはならない存在となり、専属と勘違いされる時もある。
- 女性運は今一つで、全く女性受けしないという訳では無いが(ヴィレッダとイザベッラは男性として評価している)、恋愛に対して不器用と見られているため恋仲に発展しない。しかし、(交際には至らなかったが)エレナからは明確なアプローチを受けている。概して本人の与り知らないところでの評価は高いが、当の本人が身もふたもない発言をするためか、なかなかロマンチックな展開にならない。
- マルコ・ジュリアーニ
- ナポリの靴磨き兼靴職人見習いの少年。たまたま悠と知り合い、その後、押しの強さで悠の家に居候し始める。現在では悠の相棒役とも言える重要な存在。悠はよく「小動物」と呼ぶ。
- まだ十代前半と思しき外見、言動であるが、長年の道端での靴磨きなどにより、革ソムリエと自称する程に革に対する造詣が深い。例えば、牛革を見て種類は当然のこと、その牛が生前何を食べていたかも当ててみせると言う。また行動力も高く、情報収集力もある。前述の知識と合わせて悠が助けられることもあるが、基本的にはトラブルを呼び込む方が多い。特に妹弟子であるヴィレッダが登場すると、2人で悪ノリするシーンが多くなる。幼くはあるが先述の図々しさなどのナポリ人らしい性格があり、美人を見つけるとナンパしてしまう。とはいえ、年相応の感覚も持っており、マンガやゲームなどの日本文化にも興味がある(そもそもそれが悠の家に居候を決め込んだ理由の一つとも言える)。
- 悠との生活では炊事を担当。時を経るごとに料理に対する造詣が深くなっていき、悠に「方向性を見失ってないか」と言われる程に本業にも劣らない技術・知識となっている。
- 登場後しばらくして扉絵に登場することが多くなり、様々な職種の格好(忍者等のコスプレに近いものから、時にスーパージャンプ掲載漫画のパロディと取れるものもある)をしている。料理人や忍者の格好は、本編でも度々見られる。
- セルジュ・リヴァル
- フランス人青年。自国では有名なモデル。フランスのモード服の大ブランド「リヴァル」の総帥、アラン・リヴァルの次男。後述の理由により家出し、ナポリの悠の家に居候する。
- 「リヴァル」の後継ぎであるが、当初は兄エリックが家業を継ぐことになっていたので(後に家出)、工房入りを免除されモデルとして活動していた。ジ社パリ支店長・エレナに秘かに惚れており、悠が彼女の誘いを断ったことに腹を立て、悠の才能が上げ底であると証明するために策を仕掛ける。しかし、知識不足によって失敗した上に父に工房に入れられそうになって家出し、ナポリの悠の家に転がり込む。「リヴァル」の工房を地獄と呼んで父を恐れ、例え冗談でも「パリへ帰す」というような発言をすると、周りが心配するほどに動揺する。
- 居候後は悠の弟子のようなポジションにいる。当初は悠が過去にやっていた骸骨磨きのバイトで、人体構造を把握する修行をやらされていた。悠の時よりも早く人の骨格を見てとれるようになり(曰く「道行く人が骸骨に見える」)、悠を驚かせた。その後、ギルレーズ・ハウス編までには相手を見ただけでおおよその寸法を見切ることもできるようになっており、才能の高さをうかがわせている。
- 軽い性格でヘタレに見えることも多々あるが、例えばギルレーズ・ハウス騒動では、居場所がアランにばれるのを覚悟の上でロンドン入りしたり、新ギルレーズ・ハウス側に挑戦をしかけたりと、肝の据わったところもうかがわせる。
[編集] ジラソーレ社
若者向けカジュアル服ブランド。元々フィレンツェのバザーで服を売っていた女子大生の服飾サークルが事業化したものであるが、設立後わずか数年でイタリア国内外に支店を持つほどに急速成長を遂げた新進気鋭の新興企業(後述の社史も参照のこと)。社長以下12人の主要メンバー(創立メンバー)は全員が弱冠20代の女性。イタリア語表記は "girasole" でひまわりの意。社章もひまわりをモチーフにしている。
若い女性達が立ち上げた新興企業だけに対外的な苦労も多いようで、何かと内輪で解決しようとする傾向がある(未消化の仕事を創立メンバーの残業で片付ける、資金難をコンスタンツェの財力で解決、初期には自らが広告モデルを務めるなど)。そのせいか仲間内の連帯感はとても強い。
支店長を任されている面々は自分の店に対する愛着が非常に強く、社長であるユーリアとの軋轢を引き起こす事が度々ある。
[編集] 創立メンバー
- ナポリ本店
-
- ユーリア・ペルッツィ
- 社長。ジャコモ・ペッツオーリの実娘。ペルッツィは母方の名字。20代後半、作中のやりとりから悠よりは年下と見られる。
- ウェーブがかかったロングヘアに背も高いスタイルの良い美女(Gカップ)。ただしプライベート時にだれる姿を見せたり、激するあまりちょっと見せられない顔になることもある。
- 中堅の新興会社を率いるだけあって基本的に強気な性格。社の経営にも性格が現われており(後述の父との確執の影響もあるだろうが)、自社のためなら強引なこと、例えば些細な出来事やきっかけでも(時に悠個人への依頼でさえ)自社の成果に結び付けてしまう。ただ、会社設立初期にはそれが良い方に働き現在の地位を築いたともいえるが、ナポリに進出してからは裏目に出ることも多く、他社や創立メンバーとの軋轢を生むに至っている。しかし、基本的にはマリエッタの言うように皆に愛されるお嬢様であり、創立メンバー達からはリーダーとして信頼されている。
- 母親が亡くなった時に、ファッションショーで女性に囲まれる父親・ペッツオーリの映像を中継で見たことで父に対して心を閉ざし、それ以来絶縁状態にある。そのペッツオーリを超えることを人生の目標とし、ジラソーレ社の経営方針には常にペッツオーリ社への対抗が意識されている。実際その対抗心が原因となって起こった問題が幾つかあった。悠を通して、ペッツオーリの本心や件のファッションショーの事情を知っているものの、元来の性格のため、わだかまりは解けずにいる。これをサンドラは「父親に振り向いて欲しくてダダこねてるだけ」と指摘している。
- 自信満々でナポリにやってきた早々に悠にケチをつけられ、その直後に自身の読みの甘さから危機に陥った会社を、ペッツオーリの依頼で悠に救ってもらうという屈辱を受ける。その後、下職などで悠がジラソーレ社にとって無くてはならない存在となるが快くは思っておらず、(初期の悠の言動にも問題があったが)最低限の関係に留めようと彼を嫌う言動をとる。経営者として、社員ではない悠に依存している現状に不満をもっているようである。一方で悠の腕前を認めているのも事実で、一時、社に迎えようとしたり、悩む仲間が悠から助言を貰えるように仕向けたり、あるいは各支店が悠を抱え込んでしまうと返せと命令するなど、悠とは微妙な関係となっている。 悠がナポリにとどまって仕事をする理由を知ってから、態度が変化した面もある。
- プレゼンティのピッツァが大好きで、仕事帰りなど頻繁に食べに行く。自社ビルのテナントとして誘ったこともあるほどの気に入りようだが、しばしカロリーオーバーになってネタとなる(会議中にボタンがはじける、夜中にこっそりサイズ直しをするなど)。経営者としてかなりのストレスがたまるようで、プレゼンティの店と運動が彼女のストレス解消法らしい。
- ジラソーレ社においてはあくまで経営側であり、服飾に直接関わるシーンは少ないが、夜中に自分でサイズ直しをしたり、直したこと自体を腹心のマリエッタに気付かれないことなど、針糸の腕は高いようである。
- マリエッタ・カルドゥッチ
- 社長第一秘書。創立時は副社長だったが、ナポリ進出に伴い第一秘書となる。悠には「秘書さん」と呼ばれている。
- 実務系の秘書らしい眼鏡をかけたあまり目立たない装いの女性で、実年齢以上に見られてしまうこともある(ラウラの初見で「オールドミス」)が、ユーリアと同い年である。格好や仕事の内容からユーリアの引き立て役に見られがちで、本人も一時悩んでいたが、あるパーティで彼女固有の魅力を指摘されて自分への信頼を取り戻した。
- ユーリアとは無二の親友でもあり公私共に彼女の片腕と言える。会社設立の折には、婚約を破棄してでもユーリアに付いていくと決めたほど(そのことでユーリアが本人以上に気負いしているところがある)。感情にムラがあるユーリアをしっかりサポートする懐の広い人物。
- 趣味は読書。文壇の大御所達の集まりで驚かれるほどにマイナーな純文学にも精通しているかなりの読書家。また、暴走したユーリアを止める際によく格闘技の技を用いる。
- アンナ・ミノッティ
- 総務。時に店に出て接客を担当する。悠から「お下げのお嬢ちゃん」と呼ばれている。
- 童顔でお下げ髪、背も低く女の子と呼んでも差し支えない外見だが、大学を出た成人である(ラウラは初見で「中学生だと思った」)。大人しい性格で若干行動がトロいのもその印象に拍車をかける。創立メンバーの中では若い方だが、遊撃隊よりは年上である。Cカップ。
- 上記のような性格で本人もコンプレックスを抱いている節があるが、ナポリ進出時にいち早く悠の忠告に耳を貸した人物であり、自分がクビにされるのを覚悟の上で、ユーリアの意向を無視して悠に協力を頼んだ意思の強い面もある。フットワークも軽く、ナポリ制圧に失敗してナポリのサルトと仲が良くなかった時期に、積極的にあちこちのサルトを取材して技術習得する勉強家の一面もある。お家騒動でも遊撃隊の監視を兼ね共に売り上げ競争に参加するなど、創立メンバーの中でも割と重要な位置にいる。
- コンスタンツェ・ゼルビーニ
- 社長第二秘書。元筆頭株主。実家はジェノヴァの海運王ゼルビーニ家で、マッシモ・ゼルビーニを兄に持つ。
- セミロングの女性で、良く言えばお嬢様で物腰が柔らかいのだが、立場上地味な役職にいることもあり、あまりに目立たないので作中でもネタになる(ラウラ曰く「没個性」)。ただし、実際には会社創立時に資金を出資した筆頭株主で、会社の危機時にも資金面をバックアップする重要な人物である。ただ、お家騒動で兄マッシモが筆頭株主になってしまい、さらに(マッシモの介入のきっかけを与えかねないので)表立った資金調達もできず、その意味での重要性は落ちてきている。また、お家騒動の際にはベアトリーチェに誘拐され、箱根の旅館に隔離されて働かされていたため、彼女の姿を見ると怯えて物陰に隠れてしまう。
- プライベートではゼルビーニ家の娘として社交界に出ているシーンが多くあり、イザベッラとも知り合いだった。また、家同士の繋がりのあるシモーネに言い寄られて困っている。
- ソフィア・ドルチーノ
- 総務。パリでスーパーモデルだったこともある、長身でスタイルの良いショートヘアの美人。フィレンツェ出身でシスターの経歴も持つ。
- 会社の創成期にパリに拠点を構築するため、エレナ、サンドラと共にモデルとして働き、OLとなった今も熱烈なファンがいるほどの活躍をしていた。ただし、本人はシスターだったこともあり、モデルのような目立つ行為には大きな抵抗があった(ベアトリーチェが無理やりやらせた)。ショーの最中はモデルに徹するが、その前の衣装合わせでは激しく抵抗し、ショーが終われば酷く落ち込む。
- 作中ではモニカと一緒にいるシーンが多く、残業などで共に苦労している。また、クリスマスにはかつてシスターをやっていた教会で手伝いをしている。
- モニカ・マルピーギ
- 総務。製作の技能を持つ者として、時に接客も担当する。
- 外見・中身共にボーイッシュな女性(ラウラの初見で「女?」)。性格はクラリッサ曰く「我慢強い」。幼少時から両親がおらず、生きるためにスリ・窃盗をしていた結果、前科持ちとなる。その後更生施設で服飾の資格を得る。その出自故に非常に手先が器用で、ジラソーレのサークル時代は縫製を担当し、現在もユーリアによって抱え過ぎた仕事を残業という形で処理している。手先の器用さは、手品師のアシスタントにスカウトされるほどであり、また塀を軽々乗り越えるなど身軽でもある。
- 創立メンバー達は彼女の過去を承知しているが、気にすることなく付き合っている。そのことに彼女自身非常に恩を感じていて、皆に迷惑をかけてはいけないと思っている。
- 作中ではソフィアと一緒にいるシーンが多いが、最近ではラウラと突貫仕事をしているシーンを目にする事もままある。Bカップ。
- フィレンツェ支店
-
- サンドラ・デストーニ
- 副社長。フィレンツェ支店長でチーフデザイナー。会社のためパリでモデルのアルバイトをしたこともある。
- ユーリアに負けず劣らずのナイスバディの褐色肌の美女。ナポリ進出に伴い副社長に昇格して、フィレンツェ本店を任されるが、ベアトリーチェと共に独断でペッツオーリ社との提携を進め、ジラソーレお家騒動を起こす。ただベアトリーチェとは違い、デザイナーとしてペッツオーリに憧れていたことも提携を進めた要因となっている。結果として提携は成功するが、ユーリアとは折り合いが悪くなる(ただしユーリアを嫌っている訳ではない)。
- 褐色肌のため小さい頃から差別などで苦労してきた(血筋そのものはトスカーナ人の流れを汲む)が、父親によって支えられてきたところがあるので、父親を深く尊敬している。そのような出自と父親観から、理由は分かるとしながらも、不自由無く暮らしてきたユーリアがペッツオーリを嫌うことについては否定的である。
- 元々、ベアトリーチェの手綱を握れる数少ない人物として彼女と共に本店を任されたのだが、最近は彼女の言動に振り回されているのは否めない。真面目な仕事で得られる信用を重視しているだけにベアトリーチェの過度な裏技には戦々恐々であり、先のお家騒動と合わせて心労が溜まっているらしく、「最近胃薬の減りが早いなぁ…」ともらしている。
- ベアトリーチェ・パスコリ
- 会計担当。フィレンツェ支店長補佐。悠からは「オカッパ」と呼ばれている。ヴェネツィア出身。経済学部卒。
- ショートボブ(おかっぱ)の無表情な女性。本来の役割は会社の金庫番なのだが、企画・広報・営業など会社の価値を高めるために活動することも多い。以下、例に挙げるようにかなりの策士である。
- (自身は信じてないが)占いを利用する、先に既成事実を作ってしまう、密告やネットなどを使って世論などを作り上げる、など様々な手段を用いて、ほぼ確実に相手を自分の意図通りに説得、誘導してしまう。
- パリに拠点を作るため仲間、特に嫌がるソフィアを無理やりモデルとして売り込んだり、ペッツオーリとの提携画策時に、マッシモの株買い付けに邪魔であるコンスタンツェを誘拐して日本に隔離するなど、仲間に対しても非情な行動をためらわない。
- 緊張状態にあったナポリ店の動向をほぼリアルタイムで掴む、初めて耳にした職人の連絡先をすぐさま突き止める、秘密だったはずのソフィア達のバカンス宿泊先(日本)を知っているなど、情報収集能力が非常に高い。
- パリでトラブルが起こることを早期に予見し、事が起きたらすぐに悠をパリへ移動させる段取りを行なっていたなど、高い実務能力を持つ。
- 以上のような、買収・心理操作・時には犯罪まがいの実力行使と、目的のためには手段を選ばないので社内外で恐れられている。しかし、それらは会社を守り成長させるためだということを彼女を知る人物達はよく知っており、他の支店の妨害など、傍目に損に見える行為でも長期的に意味があるはずと信頼はされている。そのため、ユーリア達はせめて彼女を制御しようとしているが、それが可能な人物として挙げられたユーリアとサンドラも最近は振り回される傾向が強く、唯一対抗できるのは同じ策士のヴィレッダくらいである。そのような人物のためよく頭に悪魔の角が描かれる。
- 創立メンバーの中でも、特に熱心に悠をジ社に引き込もうとした人物。日本を訪れた際には悠の実家に通った事もある。(本意は別にあるが)架空の契約書をでっちあげて脅したことを始めとして力を見せ付け、悠に「マジこえーあの女!」と言われてる。ナポリの悠の住まいにはピッキング技術を駆使して不法侵入し、パリ支店問題ではエレナと対立するなど、本来の性格を逸脱する程に悠の獲得に固執している。また、公に動いたことは無いが、遊撃隊を評価し、取り込みたいと考えている。
- パリ支店
-
- エレナ・フォルミキーニ
- パリ支店長。会社のためにパリでモデルのアルバイトをしたこともある。
- スーパーモデルを務められるほどの容姿を持つ美人。合わせて、大学を首席で卒業し、スポーツ、家事などもそつなくこなし、さらに性格も良いというパーフェクトな人間で、言い寄る男は数知れず。しかし、その完璧さが逆に男に劣等感を持たせるために、交際は長続きしない。アラン・リヴァルを始めとしてパリの重鎮達と面識があり、受けも良いようである。ただ、パリの怖さを知っており、そのため他店の意向を無視して独走してしまうこともある。
- 寒村の生まれで、最初は村のために医者を志していたが学費が無いため諦める。その後、ユーリア達と出会ってジ社を立ち上げた後に、大ブランドが村を丸ごと買い取って保護したという話を聞き、寂れる一方の故郷を買い取って保全するという目標を持つ。
- 「リヴァル」との関係悪化の解決のため派遣され、これをあっさり解決した悠を職人として以上に気に入り、フランス店への逗留を勧める。その後、悠にはっきりしたアプローチを送るが、最後は「お互い譲れないもののため」身を引いた。その後も好意を抱き続けている模様。
- ロンドン支店
-
- クラリッサ・レオーネ
- ロンドン支店長。仕立て屋の生まれ。
- 普段の態度はしっかりした美人だが、根は暗い人物(後述)。家が仕立て屋ということもあり服飾の技術は非常に高く、悠が認めるほど。とかく生真面目な性格で、また悠と同じく職人として我の弱いタイプなので忠告なども謙虚に受け入れる。カジュアル服を扱うロンドン支店を任されているが、技術の研鑽も兼ねてサヴィル・ロウのテーラーの下職を手伝っている。サークル時代は裁断を担当し、モニカと共に製作をしていた。
- 幼い頃から1人で閉じ篭って針子修行をしていたせいで内向的な性格になり、また世間やおしゃれに疎いため同年代の子達と話が合わず、暗い子供時代を過ごす。大学で創立メンバー達と知り合い、自分の得意分野の服飾で道を開くことができ、さらに指導によって美人と称されるほどになったことから、仲間達には深く感謝している。ただ、見た目は向上したが暗い性格は治っておらず、精神的許容量を超える事態が発生すると、パニックを起こしたり暴走したりする。特に、仕立て作業中の姿(極度の近視のため、所謂「瓶底眼鏡」を装着している姿)を創立メンバー以外の人物に見られることを最大のトラウマとしている。また今の容姿にすら、未だに自信を持ってない模様。
- 悠とは、ナポリ店のヘルプで来た際に出会うが、そこで先述の眼鏡姿を見られてしまったために、仲間達の制止も効かずにすぐにロンドンへ帰ってしまう。その後、ギルレーズ・ハウス騒動で再会しても、しばらくはまともに相対できなかった。ただ、職人として通じるところはあるらしく、初対面で悠の腕前を見せろという挑発的な言葉にも素直に受けている。また、出自は似ているのに性格が正反対であるラウラにも好印象を持っているらしく、(ラウラにとっては迷惑だが)気分が落ち込んでいる時などに懐いている。
- パリに拠点を作っていた時期にはモデルの楽屋にいたらしく、アラン・リヴァルと面識があった。
- ジュリア・ヴィスコンティ
- 海外営業担当だが、所属はロンドン支店。
- ハイテンションでとびっきりノリのいい、八重歯が特徴の女性。ソフィア達曰く「体力バカ」で、39度の熱でもそのテンションは変わらないらしい。主に生地を仕入れるために密林の奥深くや現地人でも酸欠で倒れるほどの高地に赴き、しかも平然と仕事ができる。逆に服飾に関しての知識はさほど無く、苦労して手に入れた生地の質が良すぎて問題になることもあった。
- 休暇中の仲間をひっかき回したり、敵対している店に平然と入り浸ったりと、図々しい性格。ベアトリーチェの暗黒面にも物怖じしない。しかし、仕事のときには営業用の顔を使い分けたり、名門ヴィスコンティ家の名を利用したり(実は一般人と変わらないほど傍流)、波乱の予感を読み取って事前に先手を打とうとするなど、機転の利くところを見せる。先の敵対店の入り浸りにしても無思慮の行いではない。
- ニューヨーク支店
-
- フェデリカ・テッサリーニ
- ニューヨーク支店長。経済学部卒。
- ぱっちりした目とストレートの長髪が印象的な元気な女性。子供時代、アメリカで過ごしていたため、流行・経済などアメリカについて詳しく、良くも悪くもアメリカ人気質。経営判断などは自分の感覚一つで行ない、利益誘導のためには強引な手も厭わず、それで抗議してくるユーリアには自分の都合を主張してあとは無視するというワンマン的なところが強い。ただし、裏から手を回して物事を動かすなど辣腕家の素養も見せる。
- ベアトリーチェとは経済学部、同じゼミ出身の同期だが、ベアトリーチェがデータを重視するのに対し、フェデリカは感覚を重視するため、(少なくともベアトリーチェにとって)折り合いが悪い。また、ニューヨークに配属された理由もアメリカに詳しいという以外に、その感覚という曖昧さが経営に悪影響を与えると判断されて、本拠地から遠ざけられたという面もある。
- ニューヨーク支店の拡大を目指して悠に接触し、さらに優秀な職人としてラウラや偶然知り合ったロドリーゴにも目をかけ、騙すなどしてニューヨークへ連れてきてしまう。当初は悠をジラソーレの社員だと思っていた。
[編集] 遊撃隊3人娘
各支店に問題が発生した時に助っ人として派遣されるチーム。元々、ジラソーレ社と関係無く仲が良くなった3人組で、ペッツオーリ社とジラソーレ社の業務提携騒ぎ(お家騒動)の際に、ジラソーレ社の株を収得して株主特権で会社に参入する。立場的には社長側。
無理やり会社に参入したので当初は開発第二課と言う閑職に追いやられていたが、それぞれが非常に高い能力を有すため遊撃隊として次第に存在感を高める。策士のベアトリーチェが本格的に取り込もうと企むチームでもある。
- ヴィレッダ・インパラート
- 靴職人見習い。マルコより年上だが彼の妹弟子にあたる。元々は修復師だったが、当時言い寄ってきていた同僚(異常な靴マニア)に感化されて靴職人に転向。遊撃隊の司令塔。悠は「物知り姉ちゃん」と呼ぶことがある。
- 知識欲が極端に旺盛で、色々な事に首を突っ込みたがる。その上、面白い事好きで悪ノリしやすい性格なのでマルコと一緒に暴走したりと性質が悪い。しかしながら、美術品やアンティーク等に造詣が深く、ヴァイオリンの銘柄をその色艶から見抜いたり、蚤の市で掘り出し物を見つけたりと鑑定眼は非常に優秀。骨董品漁りの際には『寒鰤屋』のハッピを羽織っている事がある。
- 頭の回転が早く、大小様々な問題を解決する策士という一面を持つ。遊撃隊の司令塔で、ベアトリーチェほど露骨ではないものの、様々な奇手を打ち、彼女に「敵には回したくない」と言わしめる存在である。また策略を巡らすシーンでは、よく諸葛孔明を模した姿(白羽扇を手に持つ)で描かれる。
- 靴職人見習いとしてペピーノ親方に師事していながら、ジ社の社員となっている。靴については勉強していると本人は言うが、靴や革に関わるシーンはほとんど無く、革や革靴の基本知識ではマルコに叱られたり悠を呆れさせたりしている。
- ラウラ・フォンターナ
- 代々ミラノ貴族に仕える仕立て職人の一人娘で、自他共に認める仕立ての天才。ユーリアに初めて会った時点で年齢は17歳。悠をライバル視している。通称はいつもの髪型から「ツインテール」(右側だけ毛先が巻いている)。父親はペッツオーリ社重役のアンドレア・フォンターナ。
- 金髪のミラノ美人で胸も大きく(Fカップ)スタイルも良い。性格は、超がつくほどの自信家で常に強気、相手のことを全く考えない自分本位な性分。だが、根は真面目な努力家で、流され易いところも見られる。服飾に関しては、14歳にして自分の究極の型紙を作ってしまう程の才能は悠やペッツオーリも認めているが、実のところ若いために経験不足は否めず、また、相手のことを考えない性格のために仕立て全体を考える上では未熟である。とはいえ、ナポリで新しい技術に接したり、客との直接応対やビアッジォの下での接客などで確固としたキャリアを築きつつある。物語の決めとなるスーツを、悠ではなくラウラが仕立てる話も増えてきている。
- 基本的に悠に災難を振る側の人間だが、流され易い性格によって自身が災難に遭うことの方が多い。英語が話せないために、イギリスで悠やヴィレッダにいいように振り回されたり、一念発起して弟子入りを決めたビアッジォには、コスプレさせられた挙句、服飾と直接関係の無いパスタ店のウェイトレスをやらされていた。また、悠との関係について度々遊ばれたりしている。
- ペッツオーリに憧れていて、初登場の頃は父の野心に乗っかり、親子ほどの年齢差があるペッツオーリと本気で結婚しようと考えていた。そこでペッツオーリに実力を認めさせるために悠と勝負するが、完璧に打ち負かされてプライドを傷つけられる。以後、悠を一方的にライバル視しナポリへとやってくる。ナポリへやってきた当初は「未来の母親」と称してユーリアの家に無理やり同居し、高待遇でジラソーレ社に臨時社員的な扱いを受けさせていた。その後、一時離職し、悠不在時のサルトを借りて営業したり、ビアッジォ親方の下で修行、そして遊撃隊としてジラソーレの正規社員となって各支店を転属したりしている。このように元来の性格や成り行きなどで居場所や所属の変移が激しく、遊撃隊となった後も経営陣との対立、辞表提出など問題を起こしている。
- 先述のように悠に対して強いライバル心を抱き、たびたび勝負を挑むが勝てたことはない。また、悠が助言するのも気に入らず、場合によっては自分に直接関わりが無いことでも拒否感を示す(ジ社の社員である時に社に持ち込まれた案件など)。そのため、ヴィレッダやイザベッラがお膳立てすることがよくある。しかし、あくまで悠の腕前は認めており、自分以外の人物が悠の腕前について疑ったり否定したりする発言をすると、警告したり弁護する時がある。また、フランス編で悠とエレナのやり取りにやきもちを焼いたり、悠がエレナ争奪戦より商売を優先した際には幻滅の余り涙を流して怒ったり、悠に愛憎入り混じる複雑な感情を抱いている。後のギルレーズ・ハウス編では、悠の助言に対してついに感謝の言葉を述べるなど、悠に対しての好意が大きくなっているところが見受けられる。
- イザベッラ・ベリーニ
- ナポリの実力者ベリーニ伯爵の娘でカルロの恋人。接客担当であるが、伯爵令嬢としての広い人脈や資金で遊撃隊とジ社に貢献。お家騒動を経てジ社の大株主に。
- おっとりした性格で、育ちに見合った気品もあるが、時に大胆な行動を起こすこともある(特に恋人カルロが絡む話で顕著である)。また、食べることに関しても父親譲りの性格が見て取れる。
- 普段はあまり目立たず、基本的にヴィレッダやラウラを補佐したり、相槌を打つ役回りである。しかし、時折り難なく登場するその人脈は周囲の人間を驚かせる。相手の気持ちを汲んだ発言も多い。基本的に温和なお嬢様であるが、庶民的な素養も持ち、日本でショックを受けたオタク文化は、その後、趣味になった模様。
- カルロの件でかなり早くに登場はしているが、本格的な登場は日本編からである。
[編集] その他準レギュラー
[編集] イタリア(ナポリ)
- ベリーニ伯爵
- ナポリ貴族で、世界経済にも影響を与える実業家。ナポリの顔役でもある。伝統文化の保護、育成に尽力し、特にナポリ仕立ての保護に力を入れている粋人でもある。イザベッラの父。
- 基本的に公明正大な人物であるが、そのプライドに抵触した人間に見せる偏狭さ加減は、いささか度を過ぎた面もある。
- ごく初期から登場し(第3巻)、悠の下に持ち込まれる依頼に直接・間接的問わず度々関わっている人物であるが、悠と直接会うのはかなり後(第14巻)である。過去マリオ親方と親交を結び、その後喧嘩して2度と会うことはなかった。作中では唯一、悠の仕事の欠点を正しく指摘した人物でもある。
- カルロ・スパランツァーニ
- トスカーナの没落貴族の当主。男爵。執事のニコラと行動し、よく悠に仕事を持ち込む。イザベッラの恋人。
- 悠の仕立てたスーツによりイザベッラと知り合い、更にベリーニ伯爵の知遇を得ることに成功、彼の紹介で商社に就職する。その後は持ち前の語学力(12種類もの言語を話せる)を駆使して世界中を飛び回り、時にベリーニ伯の直接指示で動くこともある。
- 仕事を始めてからは胃が痛むような苦労も経験し、有能で立派な青年と評価されているが、初登場時は誠実ながら世間知らずのお坊ちゃんであった。
- ニコラ・ロンギ
- スパランツァーニ家に3代仕える初老の執事。カルロを孫にも等しい宝として、男爵家没落後も唯一スパランツァーニ家に仕える。悠は「三太夫さん」と呼ぶ。
- 主のことを第一に考える良い執事だが、逆にそれが行き過ぎて煙たがられることも多々ある。登場すると、まず顔面どアップで「ひかえおろう庶民!」とやるのが定番ネタとなっている。
- プレゼンティ
- ナポリの場末のピッツェリアの大将。店の看板のピッツァマルゲリータの絵がスイカに見えることから、ドン・メローネ・ロッソ(スイカおじさん)とも呼ばれる。
- 店の立地もあり客足は多くは無いが、彼の作るピッツァは大変美味しく、悠に連れられてやって来たユーリアを虜にし、店は彼女を始めとするレギュラー陣のたまり場となっている。昔、マリオ親方のサルトが近くにあったために、修行時代からの悠をよく知っている。
- ペピーノ親方
- 靴職人。マルコとヴィレッダの師匠。マルコ曰く「進化論も信じてないガチガチのクリスチャン」。
- 有名ではないが、ベリーニ伯爵など有力者の靴も手がけたことがあり、靴マニアからも絶賛される人物。良い靴を造るためなら水虫の足に触ることも辞さない。
- マリオ・サントリヨ
- 故人。悠とペッツオーリの師匠。彫刻を刻むように客の体型に布を沿わせる技術により、ナポリ中の極めし職人に「ミケランジェロ」と絶賛された伝説の名仕立て屋。
- 偏屈で職人気質な性格、さらに経済観念の欠如でカモッラなどから多額の借金をしていた。悠が経営面を担うことで見通しがついた矢先に亡くなり、死亡時の借金は死の直前に受けた手術費込みで日本円にして約1億にも上っていた。
- ジャンニ・ビアッジォ
- マリオの兄弟子。礼服をフルオーダーで作れる数少ない職人。現在はカサルヌオボに隠居し、息子のパスタ問屋で生計を立てている。
- かなり高齢であるが、その技術は衰えるどころか尚成長しており、悠を驚かせている。弟子入り志願してきたラウラに対し、ボケた振りをして自身が製作した猫耳やメイド服などのコスプレまがいの服を着せ、自身の店で接客させたりするが、鋭い言動を放つこともあり、どこまで本気なのか不明。
- 悠に対しては職人として相対する事が多く、ベリーニ伯のスーツの下職を頼んできた彼に厳しい言葉を放つ事もあった。
- ロドリーゴ・サンチェス
- パンツ職人。パンツに限れば、悠がとても敵わないと言うほどの腕前。ナポリの旧市街にサルトを持つ。
- 実家が代々職人の家系であるが故に培われた技術を持つが、自身はそれで得られる収入の乏しさに嫌気が差しており、40歳手前にも関わらずアイドルを目指している。長髪や口周りのヒゲから「船長」と呼ばれる事もあるが、身なりを整えれば外見も良く、歌やダンスもそこそこ上手い。その夢のためにカモッラ相手に大借金をして、首が回らないのが現状(一応、無謀だと自覚はあるため、年齢を指摘すると怒る)。正反対の境遇にいる(家が恵まれている、トップモデルである)フランス人のセルジュに対して、初対面の際に激しい反応を見せた。
- 20年程前にアメリカ人の友人と交わした出世払いの約束を踏み倒されて、そのことを根に持っている。その友人が悠の顧客となったことがきっかけで悠や遊撃隊、フェデリカと共に渡米。
- フェデリカにはいい様にコントロールされている。
[編集] イタリア(その他)
- ジャコモ・ペッツオーリ
- 世界的ブランド「ペッツオーリ」の社長兼デザイナーで、ミラノ貴族の流れも組む人物。マリオ親方に師事していた時期もあり、形式上、悠の弟弟子にもあたる。
- 技術の習得に貪欲な性格で、既にファッション界のカリスマとして確固たる地位を築いていながらマリオに一時弟子入りしたこともある。その関係で、兄弟子でありその腕も認めている悠に何かと協力し、彼の借金の保証人となっている(本来は全額肩代わりするつもりだったが、悠が「そこまでお世話になれない」と断る)。そのため、悠にとっては亡くなったマリオ親方以外で頭の上がらない人物である。
- 娘のユーリアとは仲違い(ユーリアの一方的な思い込み)したままであるが、彼自身はいつも気にかけ遠回しに手助けすることもある。長年の針仕事で極度の猫背(正確には屈伸体)である。
- アンドレア・フォンターナ
- ペッツオーリ社のスーツ部門統括、服飾教室教頭を勤め、後に日本支店店長となる。ラウラの父。日本語が喋れる。
- 代々貴族に仕える職人の家系に生まれ、職人や社員としては優秀だが上昇志向が強く、娘のラウラをペッツオーリと結婚させることで社内での立場を上げ、貴族という地位に近づこうとしていたりする。もっとも、ペッツオーリ本人には見透かされており、当の娘からも愛想を尽かされている。他にも色々と策略を立てるが全て見透かされ、失敗するどころか最初から手の平で踊らされていることも少なくない。小悪党的な印象が拭えない人物である。
- 仕事の都合で別居状態であるが、娘ラウラに似た美人の妻エミリアがいる。そのエミリアは夫のことを「仕立ては上手いが、デザインのセンスが無い」と評している。
- ナポリや日本(主に仕立て)に対して見下してかかる高慢な部分があるが、個人として対する場合には(特にビアッジオやおマチなど年長の職人に対しては)きちんと礼儀を払う常識的な人物でもある。
- マッシモ・ゼルビーニ
- ジェノヴァの海運王ゼルビーニ家の跡継ぎ。会社社長。コンスタンツェの兄。後にジラソーレ筆頭株主となる。
- 優秀なビジネスマンである一方、投資家としても才を持つ。以前はジラソーレの事を「女子大生の道楽」としか見ていなかったが、その成長ぶりを見て一転(ベアトリーチェの売り込みもあって)、筆頭株主になった上で経営に介入しようと目論む(ジラソーレ御家騒動)。結局ベリーニ家の介入が起こり当初の予定通りとはいってないが、隙あれば手を出そうと耽々と狙っている。
- 悠の実力を買っており、個人的に仕事を依頼した事が数回ある。ビジネスに関してはドライな面を見せるものの、かつて家が困窮していた時に援助してもらったシモーネの両親には恩義を感じている。
- シモーネ・アゴスティ
- 造船業の大手アゴスティ造船の創業者の跡取り。アゴスティの倒産寸前の子会社の社長(後に倒産)。両親は立派な人物なのだが、一人息子で甘やかされて育ったため、典型的な馬鹿息子となった。
- 自分の出自や持ち物の価値を自慢することしかできず、また(交際女性含めた)人の評価も資産力で測る。「才覚すなわち財力」を公言し、言動全て金が基準であるが、裏を返せば金が無いと何の取り柄も無い駄目人間である(その金も親の稼いだ金で、自身は浪費するだけ)。一応は学位も持つが、有名大学に名前がそっくりの、いわゆる学位工場で習得したもの。程度の低い悪知恵をはたらかせることもあるが、基本的に何らかの打算がある訳でもなく、ただ純粋に馬鹿である。そのため、「白鳥さん」と呼ばれることもある。ただ両親に厳しい態度を受けた時は更正しかけており、根は両親同様の素質があることを伺わせている。
- 自業自得とは言え、悠に無茶な注文をしてはヒドい目にあうことが多い。
- エミリア・フォンターナ
- ラウラの母でありアンドレアの妻。若く美人でファッション誌「ヴェトリーナ」の敏腕記者でもある。
- 性格はラウラ以上に超がつくほどの自信家であり、ラウラやアンドレアは彼女に対して全く頭が上がらない。ジュリアも根を上げた。
- 仕事熱心であまり家庭を省みなかったらしく、アンドレアからは「娘が大変なときにも帰ってこなかった。」ラウラからは「今までほったらかしにして。」と言われている。しかも夫や娘とは別居生活のようである。とは言え家族に対する愛情が無いわけではないようである。
- 娘への教育は熱心で服飾学校を辞めジラソーレの社員となった事から、その原因となった人物に八つ当たりしたり、ラウラに大学進学を強引に進めていた。
- 服飾への眼力は元より、ペッツオーリの居場所を掴む等(結局逃げられたが)侮れない人物でもあるようである。
[編集] イギリス
- フレデリック・ウォーレン
- 英国王家の外戚に当たる貴族。世界経済に影響を与えるほどの実業家でもある。サヴィル・ロウの保護にも力を入れる。
- イタリア訪問中に悠と出会い、その腕を見込んでサヴィル・ロウの一角を任せようとする。その後、ギルレーズ・ハウスのお家騒動においては、旧店(保守)を陰ながら支援し、旧店派グループのリーダー的な立場で情報収集や対策の立案実行を行った。
- パウエル親方
- サヴィル・ロウで、もしくは世界で一番と言っていいほどのウェストコート職人。その職人然とした言動からは余り想像が付かないが、本家筋は海軍のお偉いさんで貴族筋。
- 彼の作るウエストコートは血が通っていると言われるほど出来がよく、そのためにサヴィル・ロウで引き抜き合戦が起きたこともある。その後、貴族が調停に入り、特にどこにも属さないサヴィル・ロウのご意見番的な役割となる。
- 一時期、ある事件のせいで引退を宣言していたが、悠との出会いにより再びサヴィル・ロウに戻る。その後のギルレーズ・ハウスの騒動では、ウォーレン卿の足となって動き悠をロンドンへ呼び寄せる。ナポリから来た日本人という意味を込めて、悠のことを「ナポリタン」と呼ぶ。
- チャールズ・エバンズ
- イギリスの石油王にしてウォーレン卿の縁者。
- 若い頃女性に関するトラウマを負い、その反動で「女関係のもみ消しにMI6(英国情報部)まで動く」と揶揄されるほどの女たらしになった。ラウラやエレナにも振られた過去がある。バツ3。
- その奔放な振る舞いにより一族から異端児扱いされているが、石油事業で没落していた一族を復興させており企業家としての才能は高い。また、エレナを巡る勝負の際の高い社交性と素直に負けを認める態度など、女性問題を除けばかなり紳士的で廉直な人物である。
- ヘンリー(ハリー)・ベーコン
- サヴィル・ロウの庶民向けの老舗「ギルレーズ・ハウス(GIRULE'S HOUSE)」の(サブ)裁断師で、その後、同名の「ギルレーズ・ハウス」(以後、新店と表記する)を立ち上げギルレーズ・ハウスのお家騒動を引き起こした人物。
- ギルレーズ・ハウスの後継者と目される程に腕の良い職人で先進的な人物。先代のオーナーの死後、チーフカッターと共同経営者になるも、経営方針の違い(典型的な保革対立)から対立し、最終的に独立し職人全員を引き抜いて新店を立ち上げる。騒動初期から、特に職人の確保や外国人の職人についてなどが争点となっており、その節操の無い引き抜きはロンドンの服飾業界はおろかナポリにまで火の粉が飛んでいた。新店の立ち上げでは、チーフカッターにフランス人であるエリック・リヴァルを採用し、技術力と方向性をアピールした。
- クラリッサとは友人であったが、彼女を引き抜こうとして間接的に断られたため、新店設立後は対立関係になる。実は彼女を女性として意識しているのだが、気づいてもらえてない。
- エリック・リヴァル
- 「ギルレーズ・ハウス」新店のチーフカッター。アラン・リヴァルの長男でセルジュの兄。
- かつて「リヴァル」の工房で修行するも、過酷な生活やアランに全く認めてもらえないことから家出。後にイギリスでヘンリーに匿われ、新店のチーフカッターに選ばれる。結果として工房から逃げ出したとはいえ、その腕前はチーフカッターに選ばれるだけに確かである。
- セルジュ同様に父をかなり恐れており、その父から匿ってくれたヘンリーには恩があるため逆らえない(ヘンリーの強引なやり方に全面的に賛同している訳ではない)。弟同様に心の何処かでは父親に認められたいと思っている。
- ラルフ・ヒューイット
- イギリス貴族ヒューイット家の当主。主に香港で活躍する実業家。英国人と香港人のハーフ。ヘンリー・ベーコンの影のスポンサー。
- 英国植民地であった香港で財を成したヒューイット家の子息だが、妾の子であったため、幼少期は香港の下層階級の中で過ごした。正当な後継ぎが皆早世したため、後継者としてイギリスに連れてこられ、貴族として教育を受ける。その後才覚を現わし、傾いていたヒューイット家を建て直す。このような出自から、自身の国というアイデンティティに悩んだこともある。その関係で伝統についてドライな面をみせるものの、中国への返還によって、香港から英国的雰囲気が失われていくことを危惧している。
- ベーコンに多大な援助を行ない、ギルレーズ・ハウス騒動の黒幕とも呼べる。ただ、その真の狙いは、先述の香港の伝統の保護に関係しているものであった。
[編集] フランス
- アラン・リヴァル
- フランスのモード服の大ブランド「リヴァル」の総帥。セルジュとエリックの父。
- ジラソーレ社設立初期にエレナ達がモデルのアルバイトをしていた縁で、以来ジ社と友好的な関係を保つ。ジ社とペッツオーリ社が提携を結んだ事から一旦態度が硬化したが、悠と仕立て勝負を行なったことでわだかまりが解け、悠とも交遊が生まれた。
- 実家は田舎の仕立て屋。画家を目指しパリに上京するが挫折し、後「リヴァル」を立ち上げ、現在の地位を築く。画家を目指した青年時代や「リヴァル」初期に辛酸を舐めた苦労人であるため、苦労知らずで順風満帆な人間、特に貴族出で同業のペッツオーリに強い反感を持っている(そもそもジ社との友好関係も、ジ社のペッツオーリに対する対抗意識を評価していた面がある)。普段はそのような感情を押し殺しているが、酒が入ったりすると大人気ない態度として出てくる。強い劣等感も抱えており、極端に落ち込んだり、ライバルになりそうなものに態度が硬くなったりする。
- 苦労人だったことから、息子達や工房の弟子に対する教育方針は徹底的なスパルタであり、セルジュが地獄と呼ぶ「リヴァル」の工房に入った者は4分の3が辞め、跡取り息子2人も家出するほど。例えその場に父が居なくても、怒っていると感じれば息子2人は怯える。本人曰く、確かに指導が厳しいのは事実だが、業界を生き抜く厳しさとは比較にならないし、厳しい指導をした分将来(アランの引退後)の成功を保証できる、とのこと。
[編集] ジラソーレ社社史(抄)
正確な年代は不明であるので、主要事項を時系列順に並べる。
- ユーリアが大学の服飾サークルの面々とフィレンツェで起業する。社長がユーリア、副社長がマリエッタで、筆頭株主はコンスタンツェ。
- ソフィア・サンドラ・エレナがリヴァルでモデルのアルバイト。スーパーモデルとして活躍し、パリ支店開店の下地となる生地の仕入ルートの確保、資金稼ぎと人脈作りを行う。
- パリ支店開店でモデル3人が配属。その後、ロンドン・ニューヨーク(開店順序は不明)に支店を置く。
- 若者向けカジュアル服に加えて高級婦人服も扱うようになる。
- 紳士服業界に進出。ナポリに支店を構える。
- 重要拠点として創業メンバーの多くを投入し、社長も常駐して指揮を執る。この時、副社長にサンドラが就任し、フィレンツェ本店の指揮はサンドラとベアトリーチェの手に移る。
- ナポリのサルトに圧力をかけて傘下に納め、早期にナポリを制圧するという経営方針であったが、これに失敗する。当初の予定よりナポリのサルトに支援を受けられなくなったため、その分の負担が創業メンバーにかかり、彼女らはナポリ支店から離れられなくなる。
- ペッツオーリへの対抗意識が発端のため、開店までは失敗を危惧する意見も多かった。
- 「将来の社長の母」と名乗る娘(ラウラ)がナポリ支店に姿を現し混乱を引き起こす。その後、彼女は入社するが勤務態度と能力で更に混乱を引き起こす。
- 地元のナポリ仕立てに対抗して、納期の早さを売りとして攻めの経営を行う。しかし、結果として自社工房の処理能力を越えた量の注文を受けるようになり、創業メンバーの残業が目立つようになる。
- ラウラが修行を理由に辞職。
- フィレンツェ本店とナポリ支店との間にお家騒動が勃発する。
- フィレンツェ本店が独断でペッツオーリ社と接触(ベアトリーチェの計略)。秘密裏に業務提携を画策する。
- マッシモが筆頭株主となり、株主として経営に介入される可能性が発生(コンスタンツェがナポリの社長側なのに対し、マッシモはフィレンツェ本店の副社長側の方針に賛同しているため、乗っ取りの可能性が出てくる)。
- 業務提携の情報がナポリに伝わり(ペッツオーリ日本支社-ラウラ経由)、ナポリ支店は対応を迫られる。
- 新たにベリーニ家が大株主となる(ヴィレッダの計略)。株主権限でヴィレッダ・ラウラ・イザベッラ(後のいわゆる遊撃隊)が幹部として送り込まれるが、ナポリ店は彼女らを開発第二課として隔離。
- 業務提携に関する決定を売り上げ競争の結果で行うことになる。フィレンツェに紳士服向けの第二支店を置き、アンナと遊撃隊を配属。
- フィレンツェ本店が競争に勝利。ペッツォーリ社との業務提携決まる。以後、本社はナポリに移転し、第二支店と統合したフィレンツェ本店は一支店となる。遊撃隊はそのままフィレンツェに異動。
- ペッツォーリ社との業務提携により、パリ支店とリヴァルとの関係が悪化。解決のため遊撃隊をパリへ派遣。その後、悠の働きでリヴァルとの関係回復。
- パリ支店の強化を目的に一時的にソフィア・サンドラをパリへ派遣。恒例のファッションショーにて新たなビジネスモデルを確立する(それがナポリ本店の工房を更に圧迫する一因ともなる)。
- 遊撃隊をナポリ本店へ異動。遊撃隊としての業務(緊急時の各店のヘルプ)を正式に認める。
- 依然ナポリ本店の仕事量が減らない中、大きな戦力である悠とラウラが当てにできなくなる(その後ラウラは辞表提出)。主要メンバーの残業も限界に達し、社長との対立が本格化。
- 工房のヘルプとしてロンドン支店のクラリッサがナポリ本店に来る。が、すぐに帰る。
- ギルレーズ・ハウスを発端とするロンドンの騒動にロンドン支店が巻き込まれる。復職したラウラを含む遊撃隊をロンドンに派遣する。
- ギルレーズ・ハウス新店の攻勢の主要な標的とされ、ロンドン支店が苦境に陥る。
- 超高品質のカシミアを調達してロンドンの貴族界に存在感をアピールするなど各自が奮闘、支店防衛に成功する。ロンドンの騒動終結。遊撃隊をナポリへ戻す。
- 社長の鶴の一声で一時期工房の残業がやむ。
- ニューヨーク支店長フェデリカがナポリ訪問。遊撃隊と悠達をニューヨークへと連れていく。ナポリ本店の負担増加。
- ニューヨーク支店にいたフェデリカ、遊撃隊、悠達の行方が判らなくなる。
- 提携先であるペッツォーリ社で一騒動起きる。が、表面的には大きな影響もなくやり過ごす。
[編集] 漫画的表現についての付記
- しばしばコマの背景に描かれる図柄。
- イチゴ(白地に枠線なしのイチゴの絵が浮かんでいる)
- 斜めの交差(×)または八角形状の渦巻きからなるタイルパターン
- サボテンのパターン
- 絵文字の列または象形文字の列
- 例を説明したり何かに喩えているコマにおいて、筆致を古い漫画(鳥獣戯画から水木しげるまで)に似せて描いている。
- 顔の輪郭が丸・(逆)三角・四角の3人組がチョイ役を勤めることがある(輪郭以外の目鼻立ちや役柄は一定でないので、固定キャラではない)。また最近は頭部がちくわ、巾着、ナルトといったおでんの具になっているキャラクターが同じ役割をする事もある。
- 一話限りのキャラが有名人(主に芸能人)に似せて描かれていることがある。
- 顔のアップシーンを吹出しで約半分隠す。
- 初期の扉絵は殆ど悠がメインだったが、マルコ登場後はマルコ単独の扉絵が多くなる。更にキャラクターの増加に伴い様々なキャラが扉絵を飾るようになる。
- 主要キャラが簡素化されて描かれる際、ほぼ真円の輪郭に前髪と眼鏡・目を表す線程度で済まされることが多い(キャラの判別が容易な場合は髪すら略される)。
[編集] 補足
- コミックの表紙はスーツの襟から腰の辺りの写真を背景にタイトルと登場人物のイラストがつく。
- 1-10巻--織部
- 11-20巻--11巻マルコ、12巻ユーリア、13巻ラウラ、14巻ビアッジォ親方(猫耳!)、15巻ベリーニ伯爵、16巻セルジュ、17巻エリック、18巻アラン、19巻ペッツオーリ、20巻イザベッラ
- 21巻以降--21巻ロドリーゴ、22巻アンドレア
- コミックの帯には収録作の台詞の一部(身だしなみに対する指針、仕立ての哲学など)が引用される場合と、推薦文が寄せられる場合がある。
- 話数の単位は「Order-」(注文書)。
- 各話タイトル(および話の内容そのもの)は様々なジャンルの有名な作品やエピソードを下敷きにしたものが多い。特に10巻以降に顕著。
- 他の作品のタイトルそのもの - 「裸の王様」「シェルブールの雨傘」「青の別れ」など。
- 他の作品中の語句 - 「連環の計」「一ポンドの胸肉」「刃傷松の廊下」など。
- 他の作品のタイトルをもじったもの - 「兄貴の一番長い日」「鰻の作法」「ジェノヴァの商人」など。
- 1巻丸々がベリーニ伯爵のスーツ編となる15巻(計6話収録)では、長編に合わせて全タイトルが忠臣蔵の時系列に沿ったものになっている。
[編集] 参考文献
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第2巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2004年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第3巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2004年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第4巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2004年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第9巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2006年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第10巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2006年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第13巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2007年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第14巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2007年。
- 大河原遁 『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』第15巻、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2007年。


