王府井

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王府井

王府井(おうふい、ワンフーチン)とは、北京中心部東城区にある繁華街。巨大デパートや飲食店が立ち並び一帯は歩行者天国になっている。

日本人には「北京の銀座」と呼ばれることもあり、また西洋人からは、ここに居住していたオーストラリア人の新聞記者G.E.モリソン(彼の旧蔵書は東京の東洋文庫の基礎となった)の名をとって「モリソン・ストリート」と呼ばれたこともある。市場(かつての東安市場、現在の新東安市場)、百貨店(北京百貨公司)、ホテル(北京飯店)、書店、飲食店などがこの通りに面して建ち、北京の町のほぼ中央にあり、故宮北京駅、外国人居留地区などからも近いところから、特に20世紀に入ってから商店街として賑わいだした。

「王府井」という地名は、かつてここに王府(皇族の屋敷)の井戸があったことに由来する。井戸のあったとされる場所にはマンホール型の記念碑が地面にはめ込まれているが、これは1990年アジア競技大会直前の北京市内の大改造の過程で地下から発見されたもので、有名な巨大な手書きの北京地図である「乾隆京城全図」にも描かれているが、この通りに面しては他にも井戸があったことが考証されており、たまたま工事中に見つかった井戸を「王府井」としていいのかは疑問とする地名研究家の意見もある(櫻井澄夫「王府井の地名学」『アジア遊学』北京特集号所収。勉誠出版)。

中心商店街としての「王府井」の位置は、ここにある店がそれぞれ古くからの場所を変えず、規模的にも大型化ができず、古くからの商いが若い消費者の要求に応えられないなどの理由で、最近では、西単、東単東三環路方面などに次第に奪われているが、観光的にはその知名度によって広く知られているため、地方からの「おのぼりさん」や外国人の訪問者は多い。

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参照[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]


座標: 北緯39度54分40.16秒 東経116度24分18.99秒 / 北緯39.9111556度 東経116.4052750度 / 39.9111556; 116.4052750