特捜最前線の準レギュラー一覧

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この項目では、連続テレビ映画『特捜最前線』に顔出しで登場した刑事の家族及び(前後編をのぞいて)二回以上登場したキャラクター及び警察関係者等を列挙する。

以下は特捜最前線』項目内「登場人物」項目で説明する。

  • オープニングで紹介された登場人物。

特命課[編集]

蒲生 大介(警視)
演 - 長門裕之(第100 - 104話[1]、第138話、第162話、第218話、第239・240話、第269話、第345・346話、第460・461話)
刑事部次長だった頃に神代の海外出張の間、相談役兼課長代理として特命課の指揮を執った。特命課内では桜井の暴走的な捜査姿勢やそれに共感する吉野に苦言を呈したり、外部との折衝などで頭を痛める中間管理職のポジションだったが、神代の復帰を待たずして左遷された。「ここだけの話だけどよ」が口癖で、「捜査は足」がモットー。「稲妻の蒲生」の異名を持ち、捜査能力は神代をして「右に出るものはいない」と言わしめるほどの非凡なものを持つが、特命課を解任されてからは、所轄の窓際部署や落とし物センターなどといった閑職を転々とし、出世コースからも完全に外れてしまった。
神代との出会いについては、第162話で神代が「蒲生と初めて会ったのは20年くらい前(刑事になってから)」と言っているが、第460話では学生時代から親友であったことが蒲生の口から語られるなど、一定していない。
家族は娘のさくらの他に、愛人に産ませた冬木心子という子供がいた(第269話では「娘は四国に嫁いだ」ということになっているが、第460話・461話ではさくらが警視庁捜査四課の西岡刑事の妻として登場しているため、大きな矛盾がある)。[注釈 1]心子は拳銃密売事件の顛末を知らせるため22年ぶりに蒲生と会おうとしたが、目的半ばにして射殺される。その敵を討つため、臨時特命課員として、拳銃密売事件に関与している暴力団に単身決闘を挑んだが…。
早見 健介(巡査長)
演 - 五代高之(第342話 - 第348話)
城西署捜査課刑事係勤務の25歳。自分を名を利用した犯人による殺人事件の容疑で特命課と接触。妻(演:根本律子)の過去に絡む呪縛から辞表を提出しており、かつ離婚まで考えるほどのネガティブな性格。ゆえに特命課の面々からは「若造」扱いされたが、船村の努力で辞職と離婚は撤回。事件解決後に特命課に短期配属された。
的場 大(巡査長)
演 - 渡辺裕之(第397話 - 第400話、第428話)
昭和33年8月8日生まれの27歳。オートバイと手品が趣味。渋谷南署捜査課にいた頃、下着ドロの張り込み中に神代が狙撃されるところを目撃。捜査協力ついでに橘の一存と上層部の意向で特命課に配属された。複雑な家庭環境で育ったため父親(演:土屋嘉男)に対して異常なコンプレックスを持っていた。その父親が絡む事件を解決後、彼に対する神代の留意の意向を突っぱね特命課を去った。ゆくゆくは辞表を出すはずであったが半年後、特命課の面々と再会した時は所轄に転勤していた。しかし神代の命令で捜査にあたっていた事件が解決した日の夜に彼は刑事生命最大の危機に立たされる事件に巻き込まれてしまう…。
児玉 雅子(巡査)
演 - 槇葉子(第1話 - 第14話)
初代特命婦警。全編通じて台詞は二言三言程度。単独で写るカットもごく僅かである。
玉井 光子(巡査)
演 - 日夏紗斗子(第16話 - 第108話)
二代目特命婦警、警察学校を優秀な成績で卒業したばかりで、その才能を買われ特命課に配属。船村や吉野からは「玉ちゃん」、橘からは「みっちゃん」と呼ばれていた。前任者とは打って変わって現場に出ることが多く、特に第56話ではおとり捜査の上に犯人と格闘、逮捕するという大活躍を見せた。北海道ルスツでの出張捜査にも同行している。結婚のため寿退職した。

神代警視正の家族[編集]

神代 怜子
演 - 小林かおり
妻。初期は単に故人という設定になっていた。第239話では夫のかつての部下、松田春夫(演:浜田晃)と過ちを犯してしまったのを彼に許され海外に旅立ったが飛行機事故に遭って死亡したと蒲生の口から語られた。しかし、彼女の遺体は最期まで発見されておらず…。
演じた小林は第434話にOL役で出演。
神代 夏子
演 - 志摩みずえ岸田奈帆子
娘。警官である村西(演:佐々木剛)という恋人がいたが刺殺され、自身も第50話で犯人に射殺されてしまう。

船村刑事の家族[編集]

船村 加代
演 - 風見章子
妻。飛騨高山出身。洋食屋の娘で、初期の作品では鹿児島に実家があるという設定だった。第34話では、三発の弾を受けて入院中の夫を病室で看病中、とどめを刺しに現れた犯人に殴り倒されたり、第94話では、夫の刑事としての誇りを守るために妻を辞めようとしたりと、刑事の職務に追われる夫を陰で支え続けた。胃癌に侵され第127話で入院。故郷での闘病生活の末帰らぬ人となる。
船村(古沢) 香子(こうこ)
演 - 永野裕紀子木村理恵三浦リカ
長女。永野版は明朗活発な性格だったが木村版は陰のあるキャラクターに。初期の名前は「恵子」だった。母の死後、料理学校に通いながら父のビーフシチュー店の手伝いをしていたが、父の刑事復職により廃業。その後古沢と駆け落ちして結婚、ハワイ在住となるが太平の出産後に古沢は死亡。帰国し父と同居する。
二代目役の木村はこれ以前、第21話「胡蝶の舞の女」に、また三代目役の三浦も数回ゲスト出演した。
古沢 徹
演 - 森大河
香子の夫。彼女と駆け落ちする以前に前妻とその子供二人が家族にいた。第329話でそれに絡んだ誘拐事件に巻き込まれ、息子を庇い前妻の情夫に刺殺されてしまった。
演じた森はこれ以前、第27話「跳弾 その愛のゆくえ」、第144話「ヨーコ·二人だけの新春哀歌!」、第200・201話「ローマ→パリ縦断捜査!」、第237話「木枯らしや……」に出演。
船村 太平
演 - 竹沢慶
香子と徹との間に生まれた孫。第499話で誘拐事件に巻き込まれてしまう。

橘刑事の家族[編集]

橘 信一
演 - 神谷政浩鹿又裕司
長男。初登場は第74話。その時の名前は「元」だった。母親を捨てて五島に行った父親を憎んでおり長らく絶交が続く。父親と同じく長崎の高校では野球部にいたが、卒業後東京の予備校に進学。そこで父親と再会、和解し同居するようになる。第507話にて、弟の件を機に父の許を離れて自立する決意をする。
初代役の神谷は後年、第344話、第442話、第465話に出演。
橘 健二
演 - 小林努
次男。第278話で「俺の息子も中学生だ」という台詞から、その存在が明らかになる。第507話では上京した際にいざこざを起こして所轄に補導されてしまう。

桜井刑事の家族[編集]

桜井 正規
演 - 永井智雄安部徹
法曹界の大御所で優秀な弁護士の父。いわゆる”人権派弁護士”。初登場は第46話。兄2人と違い、幼少期に厳しく接したため哲夫がコンプレックスを抱いている。最終3部作の所轄大量汚職事件に於いて驚くべき行動に出る。
二代目を演じた安部はこれ以前に、第66、67話に出演。
桜井 修一郎
演 - 福田豊土
長兄。第194話に登場。東京地裁の判事という肩書きを持つ。後に他界していたことが判明する。 
演じた福田は当時、番組のスポンサーだったライオンの歯みがきのCMに出演していた。
桜井 道夫
演 - 岸田森
父同様弁護士である次兄。第165話、第194話に登場した他、第369話でも、本人の出演はないが(演じた岸田が既に他界していたため)、特命課が追っている事件の裏で活躍していることが語られる。
岸田はこれ以前に、第20話「刑事を愛した女」に検事役で出演。

紅林刑事の家族[編集]

中島 順子
演 - 丸山秀美
義理の妹。実母は出産と同時に他界したため、産婆であった紅林の実母・常子に育てられた。第315話、第335話に登場。
演じた丸山はこれ以前に、第205話に出演。

叶刑事の家族[編集]

城所 徳永
演 - 山内明
大物政治家。第317話に登場。誕生日と手形を手がかりに、愛人の菊岡百合江が産んだ息子(叶)をずっと探していた。殺し屋から叶をかばって射殺される。
演じた山内はこれ以前に、第29、30話に出演。

高杉刑事の家族[編集]

高杉 陽子
演 - 松木路子
妻。家庭を顧みない夫に愛想を尽かし、離婚を考えたことがあった。
高杉 幸子
演 - 郡司幸子
娘。最後の登場となった第92話とそれ以前では、キャラクターが大きく異なっている。

吉野刑事の家族[編集]

吉野 周吉
演 - 高松英郎
故郷佐賀で果樹園を営んでいる父。息子同様直情型の性格。第18話では正義感の強い水道局員で故人であることが竜次の口から語られていたが、第334話で初登場する。第434話で竜次と同居することになったのもつかの間、続く第435話で自分が面倒見た女の弟の自首を竜次に勧めた結果、かえって彼の人生を大きく変えてしまった。謝罪する神代に「竜次の事は忘れてください。」と言い残し、彼の遺骨を抱いたまま佐賀へと帰って行った。
母(名称不明)
演 - 荒木道子
第220話に登場。家業を継ぐ事を拒んで家を飛び出した竜次に、父親に顔を見せるよう促した事があった。

津上刑事の家族[編集]

津上 トモ子
演 - 牧美智子立枝歩
妹。兄の殉職後、事件の容疑者として逮捕されてしまうことがあった。
二代目役の立枝はこれ以前に、第135話「われら殺人安保条約!」に犯人の恋人役で出演。

犬養刑事の家族[編集]

犬養 京子
演 - 井沢明子
兄の娘。第484話に登場。

高杉婦警の家族[編集]

高杉 正雄
演 - 石垣守一
父。月に1度は手紙を出すよう幹子に命じていた。
母(名称不明)
演 - 本山可久子
小柳 泉
演 - 山本直子
従姉妹。推理小説家志望。第273話に登場。

警視庁・警察庁関係者[編集]

内藤 正義(警視監)
演 - 岡田英次(第1話、第10話、第95話)
警視庁刑事部長。特命課創設の発起人で神代を課長に推挙した。
柳沢
演 - 久富惟晴(第17話、第62話)
警視庁SP課長。高圧的な性格で神代とは犬猿の間柄。「鬼」の異名を持つ。
演じた久富は、第26話「娘よ!父の罪を赦せ」では犯人役、第331話「小さな紙吹雪の叫び!」では被害者役で出演。
保科(警視正[注釈 2]
演 - 横森久(第44話、第51話、第114話、第136話)
桜井の二度にわたる不祥事の際に査問会の先陣として彼を追及した。その一方で神代に代わる捜査指揮を彼に命じたこともあった。
大江 喜一郎(警視監)
演 - 御木本伸介(第359・360話、第387話、第428話、第437話、第465話、第476話)
警察庁刑事局長。警察官の人事的問題の絡んだ事件において神代に捜査命令を下す。高齢で心臓に持病を抱える船村に対しては特に厳しい。
演じた御木本は、これ以前に第77話「挑戦Ⅰ」第78話「挑戦Ⅱ」に出演。
西岡 良介
演 - 蟹江敬三(第460・461話、第500・501話、第509話)
警視庁捜査四課所属の刑事。蒲生の娘・さくらの夫で蒲生の娘婿にあたる。捜査能力は警視庁きっての敏腕であるが、暴力団や特定の政治家とのつながりも噂されており、特命課の面々とも折り合いが悪い。「殴ってきた相手をその勢いで殴り返す」「かつての同僚が自白させられなかった男を簡単に自白させる」など数々の奇行で特命課の刑事たちを翻弄した。最終話で神代と特命課創設以前から深い関係があったと自ら語るが、真相が明かされぬまま新設された捜査四課特別室の室長に就任。
演じた蟹江は、これ以前に第39話、第103話、第104話、第380話に出演。
野崎
演 - 梅原正樹
鑑識課員。中期以降現場検証や結果報告のシーンで顔を見せた。なお演じた梅原はテレビ朝日の番組対抗特番に番組チームの一人として何度か参加したことがある。
梅原はこれ以前に、番組初期から中期にかけて何度もゲスト出演している他、野崎役で準レギュラーとなって以降も、違う役で出演することが度々あった。
栗田
演 - 平沢智子(第438話、第462話)
時田の大田北署時代の同僚婦警で愛称は「くりちゃん」。東北出身。時田を尊敬しており、彼が特命課に配属されてからも度々協力している。

その他[編集]

九条 順子
演 - 松平純子
東京総合ビルの地下1階にあるスナックのママ。初期には神代以下、特命課の面々も常連客として度々訪れていた。
大塚 智子
演 - 藤田美保子(第66話、第67話、第121話、第233話)
法廷エピソードに登場。神代ら特命課と対決する弁護士。
平助
演 - 日野道夫(第66話、第67話、第121話、第233話)
大塚弁護士の助手で元刑事。20回以上の総監賞を持つ経歴がある。
演じた日野は第373話に老人役で出演。
須藤(検事)
演 - 菅貫太郎(第66話、第67話、第85話、第133話)
鬼の異名を持つ検事。神代以下特命課と対立することが多い。登場当初はずる賢い性格であったが、第133話「六法全書を抱えた狼」では、現職大物代議士を父に持つ司法修習生の強姦罪を立証するために捜査する吉野を非公式に支援。神代から感謝される。
小泉 純子
演 - 秋谷陽子(第179話、第184話、第190話)
幼稚園の保母。やくざだった父親が神代と組織の板挟みで死んだ過去を持つ。その事実も知らずに自分に援助してくれていた神代を「あしながおじさん」と慕っていたが、ある事件が原因でそれを知ったばかりか、恋人を叶に射殺されたことが原因で神代を憎むようになり、姿を消した後コールガール組織の手先に。それに絡んだ事件の捜査で神代と再会、神代への怨恨心からスランプ状態になるも命懸けで自分を助けた神代の思いに心打たれ、実の父のように慕うようになり、再び元の人生を取り戻した。しかし…
演じた秋谷は、これ以前に第129話「非情の街・ピエロと呼ばれた男!」に出演。
中田 良子
演 - 山口果林(第338話、第394話、第418話)
気の強い女弁護士。それゆえ特命課とは相性が悪い。
冷泉 綾子
演 - 白川由美(第350話、第421話、第436話)
東林大学教授。法医学助手時代に捜査の方針を巡って神代と対立した過去があり、以来法医学を捨てて法歯学を志した。神代とはその頃からの腐れ縁で、特命課と腕比べをしたこともある。犬養の母親に似ているらしい。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 嫁いだが離婚の上、西岡と再婚したという解釈[誰の?]もある。
  2. ^ 第136話では制服の階級章は警視長になっている。

出典[編集]

  1. ^ この期間のエンディングのクレジットで「友情出演」となっている。