牧場物語シリーズ

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牧場物語シリーズ(ぼくじょうものがたりシリーズ)は、マーベラスAQL(旧:パック・イン・ビデオ→ビクターインタラクティブソフトウェア→マーベラスインタラクティブ→マーベラスエンターテイメント)が制作・発売しているシミュレーションゲームのシリーズである。略称は牧物(ぼくもの)。

概要[編集]

プレイヤー自ら牧場を運営し、自然やさまざまな動植物と触れ合ったり、作物や畜産物を生産して生活するというゲームである。

初期の頃は男性版の後に男性版をマイナーチェンジした女性版を発売していたが、「牧場物語 もうすぐ10周年記念 新シリーズ発表会」で「これからは女性版は出さないようにしたい(最初から一つのソフトで男女を選べるようにしたい)」と発表した[1]

第1作『牧場物語』はパック・イン・ビデオ和田康宏の発案により企画がスタートした。この企画は「箱庭で一生をプレイする」という発想から誕生したものであり、タイトルも企画段階では『人生牧場』だったが、一生分ともなるとデータ量が膨大になりスタッフから「制作できない」と言われたため、「人の一生を再現する」というコンセプトは断念することになった。しかし、このコンセプトは後に『ワンダフルライフ』で全てではないものの実現している[2]。また、第1作のみさくまあきらが監修を務めていた。

コロボックルステーション』までは一貫して和田康宏がプロデューサーを務めていた。それ以降、和田は統括プロデューサーとなり(『ふたごの村』まで)、中野魅はしもとよしふみがプロデューサーを務めている(『わくわくアニマルマーチ』のみ和田がプロデューサー)。

第1作『牧場物語』のキャラクターデザインにはまつやまいぐさが起用された[3](ただし、スタッフロールでは故山研二、宣伝用のチラシでは小山研次とクレジットされていた)。以降、ほぼ全ての作品のキャラクターデザインをまつやまが担当している。ただし、『やすらぎの樹』と『わくわくアニマルマーチ』では布川美香を起用している。

2006年からイメージガールとして志田未来を起用している。彼女はシリーズ作品のイベントやCM、プロモーションビデオなどに登場している。

東北地方太平洋沖地震ではPC向けブラウザゲーム『みんなで牧場物語』にて被災者支援のための募金専用アイテム「ハートフルボード」を2011年3月23日メンテナンス後~2011年4月27日メンテナンス前まで販売し、復興支援を後押しした[4]

シリーズ作品[編集]

  タイトル 機種 発売日 発売元 プロデューサー
1 牧場物語 SFC 1996年8月6日 パック・イン・ビデオ 和田康宏
2 牧場物語GB GB 1997年12月19日 ビクターインタラクティブソフトウェア
(パック・イン・ソフト)
3 牧場物語2 N64 1999年2月5日
4 牧場物語GB2 GB/GBC 1999年8月6日
5 牧場物語 ハーベストムーン PS 1999年12月16日 ビクターインタラクティブソフトウェア
6 牧場物語GB3 ボーイ・ミーツ・ガール GBC 2000年9月29日
7 牧場物語 ハーベストムーン for ガール PS 2000年12月7日
8 牧場物語3 ハートに火をつけて PS2 2001年7月5日
9 牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち GBA 2003年4月18日
10 牧場物語 ワンダフルライフ GC 2003年9月12日 マーベラスインタラクティブ
11 牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち for ガール GBA 2003年12月12日
12 牧場物語 ワンダフルライフ for ガール GC 2004年7月8日
13 牧場物語 Oh! ワンダフルライフ PS2 2004年11月11日
14 牧場物語 しあわせの詩 GC 2005年3月3日
15 牧場物語 コロボックルステーション DS 2005年3月17日
16 牧場物語 しあわせの詩 for ワールド GC 2005年11月10日
17 牧場物語 ハーベストムーン ボーイ&ガール PSP 2005年11月23日
18 牧場物語 コロボックルステーション for ガール DS 2005年12月8日
19 牧場物語 キミと育つ島 DS 2007年2月1日 中野魅
20 牧場物語 やすらぎの樹 Wii 2007年6月7日 はしもとよしふみ
21 牧場物語 キラキラ太陽となかまたち DS 2008年2月21日 マーベラスエンターテイメント 中野魅
22 牧場物語 わくわくアニマルマーチ Wii 2008年10月30日 和田康宏
23 牧場物語 ようこそ!風のバザールへ DS 2008年12月18日 はしもとよしふみ
24 牧場物語 シュガー村とみんなの願い PSP 2009年3月19日 中野魅
- 牧場物語シリーズ まきばのおみせ Wiiウェア 2009年4月28日 はしもとよしふみ
25 牧場物語 ふたごの村 DS 2010年7月8日
26 牧場物語 はじまりの大地 3DS 2012年2月23日 マーベラスAQL
27 牧場物語 つながる新天地 2014年2月27日

2009年7月には『キミと育つ島』のキャラクターが登場するニンテンドーDSアクションパズルゲーム『ぼくものキャラクターズ 野菜でポン!』[5]が発表されたが後に発売中止となり、海外版のみでのリリースとなった(後述)。

新牧場物語シリーズ[編集]

2006年に牧場物語シリーズ10周年を記念して作られた、従来のシリーズの基本システム(酪農、農業など)はそのままに全く異なる世界観やキャラクターで表現した新しい牧場物語シリーズ。ダンジョンの探索やモンスターとの戦闘などRPG要素が強くなっている。

イノセントライフ -新牧場物語-』はアルテピアッツァ、『ルーンファクトリー -新牧場物語-』はネバーランドカンパニーが開発を担当し、マーベラスインタラクティブから発売されている。『ルーンファクトリー』はシリーズ化されたがスピンオフタイトルとなり、『新牧場物語』は冠されなくなったため、『ルーンファクトリー2』以降の作品は牧場物語シリーズに含まれない。

タイトル 機種 発売日
イノセントライフ -新牧場物語- PSP 2006年4月27日
ルーンファクトリー -新牧場物語- DS 2006年8月24日
新牧場物語:ピュア イノセントライフ PS2 2007年3月29日

みんなで牧場物語[編集]

2010年11月25日にオープンサービスが開始されたブラウザゲーム。サービスは「MooG Games」、「ハンゲーム」、「ニコニコアプリ」で行っている。開発はONE-UP株式会社が担当。基本プレイは無料で、アイテム課金制となる。イメージデザインはまつやまいぐさが担当しており、日本人だけでなく海外のユーザーにも受け入れやすいデザインを意識しているという[6]

ゲーム内容は、女神さまに頼まれたプレイヤーが妖精・コロボックルに手伝ってもらいながら島で牧場を運営するという設定になっている。

2005年11月には『牧場物語オンライン(仮)』(機種未定、開始日未定)が開発中と発表されていたが[7]、本作との関連は不明。

携帯アプリ[編集]

2003年4月21日から2005年5月12日までスクウェア・エニックスが『牧場物語i』『牧場物語EZ』『牧場物語J』を配信していた[8][9]。その後、2005年7月4日からライブウェア(現:マーベラスAQL)が『牧場物語モバイルライフ』の配信を開始し[10]、シリーズ化している。

  • 『牧場物語 モバイルライフ』
  • 『牧場物語 Life & Love』
  • 『牧場物語 実りの島』
  • 『牧場物語 ゆずり葉の樹、幸せの地』
  • 『牧場物語 モバイルライフ スペシャルエディション』
  • 『牧場物語 みんなの街とぼくの村』 / 『牧場物語 みんなの街とわたしの村』
  • 『牧場物語 ふしぎな肥料とまほうの樹』(パズルゲーム)

これらの他にモバイル用のmixiモバゲータウンGREEdゲームentag!にてソーシャルゲームがサービス提供されている。ついで、スマートフォンにも対応した。

  • 牧場物語 for mixi(2009年10月27日開始)
  • 牧場物語 for モバゲー(2010年2月3日開始)
  • 牧場物語 for GREE(2010年08月11日開始)
  • 牧場物語 for dゲーム(2013年1月28日開始)
  • 牧場物語 for entag!(2013年7月23日開始)

海外での展開[編集]

海外ではナツメが発売を担当している。シリーズ全体の名称が『Harvest Moon』(ハーベストムーン)となっており、副題も日本語版とは異なっている。新牧場物語シリーズはそれぞれ「A Futuristic Harvest Moon」、「A Fantasy Harvest Moon」と副題が変更され、国内版ではスピンオフタイトルとなった『ルーンファクトリー2』以降のナンバリングタイトルでもこの副題が使用されている。

海外では『牧場物語』がWiiのバーチャルコンソールで配信されているほか、『しあわせの詩』がWiiに移植、『ふたごの村』がニンテンドー3DSに移植されて発売されている(日本国内では未配信・未発売)。

Puzzle de Harvest Moon』(ニンテンドーDS、2007年11月6日発売)、『Harvest Moon: Frantic Farming』(ニンテンドーDS、2009年8月25日発売)[11]といった日本未発売の作品(いずれもアクションパズルゲーム)も発売されている。

漫画[編集]

1997年から1999年にかけて『小学四年生』で漫画(作:まつやまいぐさ)が連載された。まつやまによると、紹介された『小学四年生』の担当者がちょうど『牧場物語』に注目していたのでトントン拍子に企画が進んだとのこと[3]

ストーリーは「主人公が牧場を経営する」ということ以外はオリジナルのものとなっており、クレア編では漫画オリジナルの主人公としてクレア(デザインは後の『ハーベストムーン for ガール』の主人公に流用されている)が登場する。また、このストーリーはシリーズ作品の公式ガイドブックに掲載される漫画のストーリーと繋がっている。

単行本は発売されなかったが、『ハーベストムーン』の予約特典として全話を収録した『牧場物語 ハーベストムーン スペシャルコミック』が入手できた。コミック化の際に作品解説として数ページが新たに描き下ろされている。

  • 『牧場物語 ピート編』(1997年4月号 - 1998年3月号)
  • 『牧場物語 クレア編』(1998年4月号 - 1999年3月号)

関連商品[編集]

サウンドトラック[編集]

「牧場物語GB」-オリジナル・サウンド・コレクション-
1998年4月21日に日本コロムビアから発売(COCC-14969)。オリジナル音源とそのアレンジの全23曲収録。主題歌の「牧場物語」は安藤希、「ピートのテーマ」は中沢有里子が歌っている。
「牧場物語 ハーベストムーン」 オリジナルサウンドトラック
2000年1月28日にキングレコードから発売(ABCA-50)。全34曲収録。
牧場物語ワンダフルライフ オフィシャルサウンドトラック
2003年9月25日にマーベラスエンターテイメントから発売(MJCG-80134)。全59曲収録。
ルーンファクトリー -新牧場物語- コンプリートサウンドトラック
2007年1月17日にポニーキャニオンから発売(QWCD-7)。

脚注[編集]

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  1. ^ “マーベラスインタラクティブ、「新牧場物語」2作品と「牧場物語オンライン(仮称)」を発表”. インプレス. GAME Watch. (2005年11月1日). http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051101/bokujo.htm 2011年10月5日閲覧。 
  2. ^ コーエー 『牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち&ワンダフルライフ ものしり百科』 ISBN 4-77-580163-5 p.117
  3. ^ a b コーエー 『牧場物語 ハーベストムーン プロフェッショナルガイド』 ISBN 4-87-719799-0 p.172
  4. ^ “『みんなで牧場物語』で被災者支援のための「募金専用アイテム」の設置を発表”. フロンティアワークス. アニメイトTV. (2011年3月24日). http://www.animate.tv/news/details.php?id=1300933304 2013年3月20日閲覧。 
  5. ^ “『牧場物語』のキャラクターたちと野菜収穫バトル!『ぼくものキャラクターズ 野菜でポン!』”. ファミ通.com. (2009年7月28日). http://www.famitsu.com/game/coming/1225092_1407.html 2011年10月5日閲覧。 
  6. ^ みんなで牧場物語‐アニマルカム通信
  7. ^ “『牧場物語オンライン(仮)』も鋭意製作中! 牧場物語“もうすぐ10周年記念”発表会”. 電撃オンライン. (2005年11月18日). http://dol.dengeki.com/data/news/2005/11/01/77b34a27a61b852250f600b4c176219d.html 2011年10月5日閲覧。 
  8. ^ スクウェア・エニックス、「牧場物語」のiアプリ
  9. ^ サイト終了のお知らせ
  10. ^ iモードシミュレーション「牧場物語モバイルライフ」
  11. ^ 当初日本で『ぼくものキャラクターズ 野菜でポン!』のタイトルで発売予定だったもの。日本版は発売中止となっている。

外部リンク[編集]